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河鍋暁斎 / メトロポリタン美術館
本間宗久翁秘録「三位傳さんみでん」
本間宗久(享保二年1717~享和三年1803)
史上第一の天才相場師
晩年25年かけて執筆した「本間宗久翁秘録」
三つの相場禅
1、仁
機を待つに、すなわち仁
2、勇
機に乗じるに、すなわち勇
3、智
気を転ずるに、すなわち智
世界ではじめて罫線を創案。欧米ではアメリカ人のサムエルベンナーが1875年に発表。百年先行。
本間宗久は、34歳で本間家の当主代行として家業一切を切り盛り。代行に就任した4年足らずの間で当初総額2000両を31004両へ実に16倍余りに僅か4年で増やしている。
米相場は、米自体の需給と、その時々の市場人気によって左右されて動いているが、その実、相場変動に一定の法則があることに気づいた。
1755年、本間家当主代行を甥の久四郎に解任され、大阪堂島米市場へと旅立つ。宝暦5年1755年の夏のことである。
本間宗久は二つのことを説いている。
ひとつ「相場の極意は、底値買い、天井売りの姿勢に徹することにある。」
ふたつ「ただし、絶好の買いチャンス、売りチャンスはそう度々はない。だから真のチャンスが到来すりまで忍耐強く待ち続けることが大切で、決して勝ち急いではならない」