11/24(日)現役競馬誌記者 今週の1鞍 東京12R ジャパンカップ(G1)
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海外の強豪を招いて雌雄を決する……という当初のコンセプトはどこへやら、ジャパンCでは2007年以降海外馬の馬券絡みがない。日本馬のレベルアップを象徴する意味で喜ばしいことではあるが、かつてのような戦前の高揚感が薄れつつあるのもまた事実だ。
JRAの各種施策が実を結び、今年はゴリアット、オーギュストロダン、ファンタスティックムーンの3頭が出走する。ただ「キングジョージ」勝ち馬ゴリアットは父アドラーフルーク(独ダービー馬。代表産駒に道悪の凱旋門賞を勝ったトルカータータッソ)という欧州らしい重厚な血統で、日本の馬場への適性はかなり疑問。ディープインパクト産駒のオーギュストロダンはというと、引退予定を撤回して迎えた4歳シーズンがいまひとつ内容的に振るわない。ファンタスティックムーンは軽い馬場巧者で適性は比較的あるかもしれないが、いかんせん枠が悪く実績的にも物足りない。
結局、今年も日本勢の実績上位馬をどう取捨選択するかの一戦となる。
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