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同人誌の値段設定に正解はあるのか

お久しぶりです。
こだわりのマイ同人誌を作りたいけど、人に頼らず自分でやりたいあなたのために呟く、超局地的同人誌づくりマガジン。

第三回は、相場=予算のお話です。

おすすめの印刷所も調べたし、さあ何冊刷ろうかな。どんな装丁にしようかな。

ここでお手元のお財布を見つめる。
「すげえ本作りたいけど、印刷代って高いな。お財布に余裕がない」
「ていうか何冊売れるかな…」「いくらで頒布したらいいんだろう」「高くしすぎると売れないよな」「売れ残ったら困る…」などなど

不安はいくらでも浮上してまいります。
仕方ないです、まあまあお金のかかる案件ですから。失敗は怖い。

私は同人活動を始めるにあたり、同人専用の銀行を作って活動運転費10万円貯金してからスタートしました。かるく起業みたいですね(笑)
実際10もいらないですが、本を作ってイベントで売りたいなら、~5万円くらいの予算がないと、装丁にこだわった本を作るのは難しいです。(印刷以外にもお金かかるので)
万単位でお金が飛びますから、気軽にできるとは言いづらい。1万とか私にとっちゃ大金ですよ…何べん朝マック食べれると思ってるんですか…。
お金だいじ。

お金は大切に。彼の真似をしてはいけません

同人誌の相場という考え

だいたいの印刷費用を知るために色んな印刷所で料金表とにらめっこしていくと、本当に印刷所次第で費用はバラバラってことに気づくと思います。

よく出る定番の形だけ安い印刷所。
少部数から特殊装丁を楽しむために細かく料金設定してる印刷所。
大部数になると単価が安くなるけど、少部数では全然安くない印刷所。
逆に少部数は安いのに、大部数になっても単価が下がらない印刷所。
高いけど送料込みだったりオマケが充実してる印刷所

などなど。
本がいかに薄かろうが分厚かろうが、印刷所やコース、装丁や納期の選択次第で費用はピンキリ。
お値段だけがすべてじゃない。送料やサービス、印刷品質を考えていくと、高くてもこっちがいいな、って思うことも多々あるでしょう。

ところが界隈ではよく、お節介なご意見なるものが流行りのように定期的に飛んでます。

「このサイズにこのページ数でこの金額は高すぎでは?」

こんなふうに言われたくない!!!
だから皆さん「相場を知りたい」とよく呟かれてます。

「私の本、いくらで売ればいいんだろう」
「こんなに作って、うれるかな?」

心配されるそのお気持ち、痛いほどわかる。
私も真摯に向き合って回答したいなと思うけれど、その時の判断材料ってページ数と版型だけなんですよね。当然、ご意見を投げてくる人たちも、こういう外側の情報しか知らないわけで。

印刷代だけでなく、表紙や中身に別の作家さん・絵師さん・デザイナーさんの協力を得ていれば、その分経費も上乗せでかかるってもんです。
それって本のページ数関係ないですよねえ!?

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◆新人まんが家・さくら怜音のひとりごと◆ さくら怜音の創作BL作品の裏話や読者さん向けの追加コンテ…

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