DMが来た。どうする?ギャラリー出展を決める「きっかけ」
ご縁があって2度ほど大阪のギャラリーIYNさんで作品を展示販売させていただく機会がありました。
底辺絵師ですが、まあタイトルの通り、ギャラリーからのお誘いDMがきっかけの出展です。
一度出てみたら見えてくるものがあるかと思い、経験のために参加したのが始まり。初回は不安しかなかったし、「こんなもんか」って感想でした。
ところが2回目ともなると「今度はこうしてみたい」の計画がうまくできて、楽しかったな!と感想が変わり、最近うっかり3回目の出展をキメてしまいました(笑)まさかの。
詳細は改めてお伝えしますが、その前の参加レポは以前ファンボックスに書かせていただきましたので…後日noteに転載しますね。
で、タイトルの回収はここから。
こういうのに一度出展すると、絵師仲間からちょいちょい聞かれるのが「出るきっかけ」
大人の事情で言える・言えない範疇があるのでそこは察してください。私の場合はこうでしたよ、と言えるものを少しばかり語らせていただきます。
絵を描いてSNSで投稿したり、絵の展覧会タグで過去絵再掲とかして遊んでいると、突然業者からDMがきたりします。
「あなたの絵を拝見しました」と丁寧な文章のDMをいただけば、「え!すごい、やったー!」と諸手を挙げて喜びたくもなるものです。
ですが案内をよくよくみると、出展料が必要な展示のお誘い。
なんだただのCMか( ゚Д゚)とそのまま無視してしまう人も多いかと。
ですがよく考えてみてください。
絵画をギャラリーに出展するという事は、専用の場所を借りてお客さんに自分の絵をみてもらうためのブース代。同人誌即売会だって、サークルとして自分の本を売りたければブース料1回6000~1万くらい払いますよね。
タダで出そうなんて虫が良すぎる話。
お誘いDMもいろんなところからきます。私はたまたま、複数のギャラリーから同時期にDMがきたので、比較したりググって相場を調べたりしました。
展示会お誘いDMのパターン
・公募型(先着)
・公募型 審査(オーディション)があるもの
・企画主からのスカウト(完全非公開)
・個展の提案
などなど
後者になればなるほど「経験者」や売れっ子のところにきますので、経験値もスキルもない自分のところにくるDMは、誰でも参加OKの「公募型」
これは参加敷居が低く、参加者スキルにばらつき有。
希望すれば参加できるアンソロジーみたいな感じですね。
とはいえ決して出展料はお安くありません。
実際に出るか出ないかを決める判断基準は、この出展金額にみあう条件がそろっているか否かを考えました。もちろん個人の価値観なので、人によってその匙加減は異なりますが。私にとっての大事な条件はこちら。
・テーマが惹かれる内容かどうか
自作の描きやすいもの、描きたいものがお題にあってるかどうか。
自創作の癖や世界観を把握するいい機会だと思います。自分の作品を客観的に見ることって大事ですよね。
データ入稿・デジタルイラストもいけるかどうか
私はデジ絵師なので(笑)データの提出のみで、額装をギャラリーに頼めるところは便利でした。自分で額装すると搬入出に送料がかかるので、額装してもらう方が安くついたりする。
絵画郵送・搬入出がしんどい人はこれ大事。
会期中に在廊できる(観に行ける)場所にあるか
せっかく参加するからには、どんな場所にあってどう飾られているのかを自分の目と足で確かめられるところに出たい。郵送搬入で参加できるギャラリーはたくさんあるんですけど、出展に慣れてないうちは頼むべきではないなと…。
あとはできれば来る人のことを考えて、アクセスに便利な場所かどうかも検討しました。以前お友達の出た展示会が有名な観光地の中だったので、帰りに夫と観光デートした思い出が(笑)
ギャラリーって長居する場所ではないので、「お出かけついでに見に来てね」と誘いやすいところはありがたい。都会と観光地は特に強い。
最近は現地にこれない方のために「会期中の動画配信」があったり通販で注文できるギャラリーさんをよく見かけます。まるでオンライン内覧w
私は2回目の出展時、このサービスのおかげで遠方のファンの方に絵を買ってもらうことができました。ありがたかった。
出展料は、サークル参加費だと思って自分が出せる範疇で。
机上でポストカード、イラスト集など委託販売してもらえる企画なら、手数料かかりますが、自作品を手に取ってもらえるチャンスが広がります。
私はギャラリーにいくとついつい気に入った絵のポストカードを何枚も買って帰ります。気に入った絵は友人にあげたくなる。
ただ、これで出展料を黒字にしようと考えるのは非現実的。
世の中そんなに甘くないです。
なので出展料を回収しようと思ってギャラリーに出るのは、過度な期待と絶望でメンタルやられるのでお勧めしません。
知り合いが利用している
SNSで繋がりのある絵師さん、フォロワさんが出展されていたギャラリーだったら信頼できるなーと謎の安心感。わからない事はその人に聞いてみるのもありだもんね。
仲間のレビューは大事。これは本当。
誘ってくれたスタッフさんと会話してみる
お誘いDMの企画は、投稿したイラストをみた方の独断と偏見で「あなた、この企画に合いそう」と提案してくださってるわけで。
「へえ、私の絵って、人からそういうふうにみられてるんだ!」という発見につながることも。なので私はけっこう好きで見てます。お誘いDM。
普段は返事はしませんけど(すみません)
気になった時は、DMチャットで返事して、質問したりします。その時のスタッフさんの応対が親切だったりしたら、イチコロですよね(笑)
やっぱヒューマンのパワーは最強ですよ。
最初の一歩を踏み出すまで勇気と時間はかかりますが、一度経験を積んでみれば、「こんなもんか」と拍子抜けするかもしれないし、「楽しかったからまたやろう」と思うかもしれない。
挑戦しなかったら、どちらの経験も手に入れることはできない。
私は死ぬ前に一度は出てみたい!という欲望が勝って参加しました。
大げさですけどこんなもん。
二の足を踏んでいる方がもしこの記事を読んでいるのであれば、一歩踏み出すきっかけになれば幸いです。
余談。自分の経験談。
ちなみに私は1回目の出展では、お題にあわせて1種類1枚ずつ。デジタル入稿。出したあとは「なぁんだ、そんなもんか」とあえなく終了。お迎えもなし。
お友達が見に来てくださるも、コロナ禍ってこともあって客足は伸びず。こればかりは仕方ない。
数年後、「あなたの作品はこの企画に向いてる!」という熱烈なスタッフさんの口車にのせられ、「じゃあ…」とのっかる形で参加したのが2回目。
自創作のWINGSを出そうと思って作品に愛を込めまくったせいか(笑)、たくさんお迎えいただけてありがたかったです。
DMスタッフさんの目利きに感謝。
9月下旬の企画展ってもしや?と、一部の作家仲間なら察してくれると思うので、もし同じのに出展される予定がおありでしたら、こっそり教えてください。お互い、準備楽しみましょう(^^)/