英文を早く読むための方法①
英語の長文を速読するために大切なのは、日本語の語順に直して返り読みしないことです。
英語のズームアウトのベクトルのまま、意味のまとまりごとに理解していくと、返り読みによる時間のロスがないばかりではなく、英語を直解して読んでいくことができます。
これを訓練するには、いくつかのステップがあります。
STEP1 自分が理解できるレベルより少しやさしい英文を読む
辞書を引かなくても読めるレベルですから、少し物足りないと感じられるかもしれませんが、返り読みをしないトレーニングとしては、これくらいのレベルが最適です。英語を英語の語順のまま、意味のまとまりごとに区切って読んでいきます。
読む時に、どこまでが主語なのか、動詞の後にどんなカタチがくるのかなど、予想しながら読むのがコツです。
すると、徐々に日本語に訳さずに直接英語が理解できるようになってきます。これが、英文の直解力・速解力を養成する最初のステップです。
STEP2 知らない単語・構文がある英文を精読する
知らない単語がある場合は、辞書を引く前に、その単語が名詞なのか、動詞なのか、あるいは副詞か形容詞なのかなど、文脈のなかで品詞の見当をつけます。
英語を理解するにあたって、どの位置にどの品詞がくるのかを体得することは、とても重要だからです。STEP1で英語の語順のまま読む基礎ができていると、品詞の見当のつけ方が自然に身についているはずです。
文章の構成がわからない場合は、辞書や文法書や構文集などで調べます。特に独学の場合は、辞書や文法書などを、どれだけ使いこなせるかが肝になってきます。
わからないことをすべて調べたら、STEP1と同じ要領で、英語のベクトルのまま、意味のまとまりごとに区切って読んでいきます。
STEP3 反復練習
STEP2で調べたことは、反復練習をすることで身につきます。日を置いて、英語のベクトルのまま、次に何が来るのか、構文のパターンを予想しながら、意味のまとまりで区切って読んでみましょう。
以上、英語の長文を早く読むトレーニングのための3ステップでした。
<英語のしっぽのつかみ方⑪> 英文速読は返り読みをしない