現在完了形の気持ち②

前回(現在完了形の気持ち①)では、、現在完了形のポイントは、過去分詞とhaveの捉え方だと書きました。

「終わってしまった状態(=過去分詞)を持っている(have)」

という捉え方をすれば、ネイティブのように英語に気持ちを乗せられます。

今回も、その続きです。

I've  ridden a horse .
(馬にのったことがある。)

これも、「過去に馬に乗ったという状態を、今持っている」という感覚で読んでみて下さい。それがネイティブの感覚で、「経験」になるわけですね。

では、次の例文はどうでしょう?

I've  lived in Kyoto .

これは、「住んでいたという状態を、今持っている」と捉えるので、
①「京都に住んだことがある」(経験)
②「京都にずっと住んでいる」(継続)
を表します。

話の流れで違いがわかりますが、①ではever やonce、②ではfor 10 years やsince 2010 などの具体的な内容が付加されることが多いです。

では、こんな「継続」はどうでしょう?
「1時間ずっと馬に乗っている」

I've riding a horse.に、for an hour を付ければよさそうなものですが、それでは英語の気持ちを表せないんです。

ここで注目するのは、過去分詞にする前の動詞です。

live (住んでいる)という動詞は、進行形にしなくても、ある一定期間続いている動作だとわかります。これを「状態動詞」といいます。

今朝は住んでいたけど、今住んでいなくて、30分後にまた住むなんてことは、ふつうありえませんから。liveは、住んでいる状態を表します。(ただし、仮住まいのように一時的に住んでいるということが言いたい時は、be動詞+livingを用います。)

一方、ride(乗る)は「一般動詞」といいます。
一時的な動作を表すので、一定の継続を表現したい時は、進行形にします。

”I'm riding a horse."
「私は(今)馬に乗っています。」

という文中の、be動詞を過去分詞にしてhaveをつけることで、「馬に乗っているという状態を、過去から今にいたるまでずっと持っている」という英語の気持ちをあらわせるんです。

I've been riding a horse for an hour.

これで、「1時間ずっと乗馬している」ということを表すことができます。


どうでしょう?英語の気持ちに寄り添えたでしょうか?

学校では、単純に「現在完了形はhave+過去分詞」と習いますが、それを機械的に公式として覚えるより、英語の気持ちになって理解すると、自分の気持ちを自然に表したり、相手の気持ちにすっとなじめるようになります。


では、ここで問題です。
英語の気持ちになじめたか、確認してみましょう。

・次の日本語は英語に、英語は日本語にしてみましょう。

(1)I've just cleaned my room .

(2)I've read the book before.

(3)彼は、今朝からずっとパソコンを使っている。

・次のカッコ内にあてはまる番号を入れてみましょう。
(4)Normally he lives in Tokyo, but at present he (         ) in kyoto. 
       ①will live  ② lives   ③ is living  ④lived


答えと解説は、以下の有料noteにあります。

ここから先は

252字

¥ 100

期間限定!PayPayで支払うと抽選でお得

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?