関係代名詞は難しい?
ちょうど今、中学生に関係代名詞を教えています。
最初に一通り文法を説明しても、なんとなく不可解な反応が返ってきます。
中学校の教科書や問題集では、返り読みをして和訳をするので、混乱してしまうようです。
そこで、英語のベクトルの通り読むことを教えると、英語の本質が見えてくるようになります。
例えば、This is a book that my father gave me for my birthday.という英文に対して、「これは、本なんです。あれですよ、あれ。私の父がくれたやつですよ。僕の誕生日にね。」
というように、関係代名詞節の中を、そのままぐだぐだな日本語で読んでいくんです。
英語というのは、実際、そんな感覚で構成されているのですが、それを真逆なベクトルの日本語にしようとするから、混乱するんです。
英語が難しいのではなく、日本語に直そうとするから難しいんです。
学校では、和訳する課題も、試験もあるので、それに対応せざるを得ないのですが、和訳することが目的になってしまうと、英文を早く読んだり、話したりすることに逆行するベクトルを植え付けてしまうことになるんですよね。
和訳せずに、英語を英語のベクトルのまま読んでいると、英語って子どもが話してるみたいな感じだな、とわかってきます。
そのこどもみたいな文の構成に慣れていくのが、関係代名詞節を読むコツなのです。
<英語のしっぽのつかみ方⑬>関係代名詞節はぐだぐだな日本語のまま読む