見出し画像

なんちゃってオフグリッドとポータブル蓄電システム

昨日は、わが家のなんちゃってオフグリッドについて書きましたが、ポータブル蓄電システムについても触れておきたいと思います。

なんちゃってオフグリッドは、自宅の屋根に太陽光パネルを乗せて、チャージコントローラー、バッテリー、インバーターと経由して、商用電力との切替器を通り、末端のコンセントや電化製品のもとへ繋がっています。
※これらの機器の詳しい説明は後日また書きたいと思います。

画像1

ポータブル蓄電システムは、チャージコントローラー、バッテリー、インバーターがオールインワンになっている、持ち運びができるシステムです。


ポータブル蓄電システムのメリットは?

ポータブル蓄電システムの最大のメリットは持ち運びができるところです。
持ち運べることによって、アウトドアから防災、屋外利用、日々の生活まで様々な使い方ができるのです。

画像2

画像3


もう一つ大きなメリットを上げるとすると、AC100V(家庭用コンセント)から充電ができること。
特に、キッチンカーなどの移動販売やイベント出店などでポータブル蓄電システムを使用する方。
天気は毎日移り変わりますので、電気を使いたい日やその前の日などが必ず晴れるわけではありませんし、連日電力が必要になってくる場合もあります。長距離移動で常に冷蔵庫などを冷やしておく必要があるケースもあるでしょう。
そんなとき、使いたい時に電気が使えないなんてことにならないように、自宅やコンセントのあるところであれば充電できるポータブル蓄電システムが活躍するのです。
もちろん、太陽光からも充電できるのでこれもある意味「なんちゃって」になりますね。

防災面で考えてもこのAC充電は威力を発揮します。
災害停電時に、もちろんソーラーパネルを持っていて、晴れてさえいれば充電をすることができます。
しかし、雨や曇りで発電が期待できない場合は、蓄電してある分しか使えないので、困ることも多いと思います。
そんなときは、発電機から充電したり、車から充電することが可能です。
特に避難所や自宅などの屋内では、発電機や車は使えませんし、一酸化炭素中毒で最悪の場合死に至るケースもあります。
そんなときは、屋外で充電をし、排気がなく、音も小さいポータブル蓄電システムは大活躍です。

車から充電する場合は、EV車はAC100Vコンセントがついているのでそこから。
ガソリン車やディーゼル車はシガーソケットからカーインバーターを使ってACアダプターで充電します。この時、ACアダプターの容量がカーインバーターの最大出力を超えないように注意して選びましょう。

ポータブル蓄電システムのデメリット

逆にデメリットを考えると、
一つは、容量の問題。
ポータブルである以上、持ち運びが前提なので、そこまで大きなものにはできません。重量とサイズは主に、蓄電容量と最大出力で決まりますので、ポータブルで考えた場合、容量は2,000Wh程度が限界となります。

もう一つは、常に動かして使う必要があるという部分。
これは動かして使うことができるメリットでもあるのですが、充電方法が2パターンあることによって、充電のたびにポータブル蓄電システムを動かす必要があります。お家の動線にもよるのですが、これが意外と手間なんですよね。
延長ケーブルなどを使い最小限に抑えることはできるのですが、今度は配線がごちゃごちゃしてスッキリしないなんてこともありますので、うまくできる方法はないか考えているところ。

画像4



実は今、その問題を解消できそうな案がありますので、検証してみて実用化できそうであれば、また報告しますね。


なんちゃってオフグリッドとポータブル蓄電システムの組み合わせ

実はこの組み合わせが最強なのです。
わが家でも、1,000Whと500Wh、200Wh×2台のポータブル蓄電システムを活用しています。
というのも、天気の良い日が続くと蓄電量が一杯一杯になり晴れていてもほとんど発電しなくなります。(フロート充電)
要は余力を持て余してしまうのです。もったいない!

そんな日には、ポータブル蓄電システムやmakitaバッテリーをできる限り充電します。
メリットのとこでも説明した、AC100Vで充電できるから可能なこと!
電力を自給していれば、コンセントに流れてくる電気は太陽光発電のものなので、DCからACに変換してまたDCに戻すので変換ロスは多少ありますが、そもそも発電したくても発電できない!という状況なので、そのロス分はあまり気にしません。

そうすることで、特に今くらいの梅雨時期や冬場の発電量が少なくなる時期には、電力を分散することができるので、非常に有効です。


このポータブルの使い方が私はベストだと思っています。
オフグリッドと、ポータブル蓄電システムは相性抜群なのです!

ですので、まずはポータブル蓄電システムで電力自給のノウハウを体感してもらい、その後、なんちゃってオフグリッドシステムを導入し、ポータブルルは余剰電力の回収に使うという流れ。
もしかしたら、その後ポータブルを増やしたいと感じるほど相性は抜群ですよ。

いいなと思ったら応援しよう!