蓄電システムってどんなところで使うの!?
ここまで、蓄電システムのことを様々書いてきましたが、具体的にどのようなシーンで使われるかをいくつか提案事例も踏まえてご紹介します!
防災用にポータブル蓄電システム
代表的なところでは、やはり防災用としてポータブル蓄電システムを導入される方が多いです。
ご家庭(マンション、一軒家)から、役場、病院、学童保育などの方々に、防災用としてご購入いただいてます。
防災用なので、パネルセットがほとんどで、容量は様々ですが、役場や病院、学童保育などの方々は容量の大きいEB180かAC100を選ばれます。
家庭用だと、それぞれの予算にはよりますが、やはり1000Wh容量のAC100は人気が高いです。
私たちも、防災用として考えるのであれば、1000Wh以上をお勧めしています。災害が大規模化すると停電も長期化します。そうなるとやはり電気は必要になってくるのです。
また、発電機は排気や音の問題で屋内に持ち込むことはできません。
避難所も停電しているケースがほとんどだと思いますので、ポータブル蓄電システムがあれば簡単に室内に電気を持ち込むことも可能です。
さらに、家庭用コンセントから充電できるのも防災時のメリットです。発電機や車(EV車又はカーインバーター)があれば、晴れていなくても充電できるのです。
キッチンカーにはポータブルでも蓄電システムでも可
キンチンカーと言っても様々なタイプがありますので、ケースバイケースではありますが、調理機器や冷蔵庫などの厨房機器を使う必要が出てきますので、発電量や蓄電量、出力などはしっかり考える必要があります。
野菜などの販売や野菜ジュースやコーヒーなどの簡単な調理程度の軽トラキッチンカーの方は、ポータブル冷蔵庫と冷凍庫をメインに、あとはミキサーやコーヒーミル、照明などを使用する計画で、EB 180を導入されました。
また、本格的な調理が発生するキッチンカーであれば、ポータブルでは容量的にも厳しいので必要電力に合わせた蓄電システムを設計する必要があります。
例)さいかい産業のペレットピザ窯:100W / 冷蔵冷凍庫:70~80W / 照明やスマホ充電:20〜30W 程度の装備のキッチンカーであれば、ディープサイクルバッテリーが2台くらいでシステムを組めば問題なく使えるかと思います。IH調理器具など消費電力が大きい電化製品が必要になる場合は、リチウムのバッテリーを複数台使ってシステムを組む必要があるので高額になります。
お勧めは、家庭用コンセントからも、太陽光からも充電できるポータブル蓄電システムと、ディープサイクルバッテリーのハイブリッドです。
太陽光パネルからの発電が期待できない場合には、ポータブル蓄電システムが家庭用コンセントから充電できるので、イベント時に天気頼りになる必要がありません。
最悪電気が足りなくなれば、発電機や近くのコンセントから充電しながら使うことが可能です。
そのままキャンピングカーや車中泊、車を利用したリモートオフィスなどにも使えるシステムですね。
アウトドアでの利用
すでにポータブル蓄電システムをキャンプなどのアウトドアで使われている方は多いと思いますが、個人的にはキャンプようとしては最小限あれば良いと思っています。
自然を楽しみに行っているのに、電気を使うのはナンセンスのような気がするからです。
とは言っても快適に過ごしたいので、ポータブル蓄電システムを持っていきますが、夏はポータブル冷蔵庫、冬は電気毛布、あとは通年で照明とスマホの充電がメインになります。
ポータブル冷蔵庫は、前々日くらいから冷凍モードでキンキンにしておいて氷をたくさん作っておきます。
その状態で、使い始めると消費電力を抑えることができるので省電力で澄みます。冬場は電気毛布ですが、これは寝袋の中に入れて使うと寝袋の保温効果により消費電力を抑えることができます。
あとは、ポータブルのソーラーパネルで補助的に充電すれば完璧です。
アウトドアに限らず、屋外でのイベントなどでも威力は発揮します!
自宅でのなんちゃってオフグリッド
このパターンが、一番どうにでもできます。
○大掛かりな工事のいらないポータブルだけを使うケース
○置き型の蓄電システム(ポータブルと同メーカー。電池はリチウム)を使ってパネルを屋根に乗せ、メインとなる部屋程度の電気を賄うパターン。もちろん開閉器をつけて「なんちゃって」仕様です。
○メインとなる部屋程度を賄うディープサイクルバッテリーを使った蓄電システム。
○ガッツリ電気を自給する大容量の蓄電システム(ディープサイクルとリチウム併用)
大きく分けてこの4パターンになりますが、ライフスタイルや価値観、どのような使い方をしたいかなどによってスペックは決めていきます。
まとめ
蓄電システムは、電気を使うシーン全てで使うことができます。
現代社会は、ほとんどの物が電気を使って動いていると言っても過言ではありません。
いくつかの事例を上げましたが、これに限った話ではありませんし、多様な使い方ができます。
「防災や、環境のことを考えて導入する」ことはすごく良いことだと思います。ですが、楽しむために蓄電システムを導入して、その結果「防災や環境負荷の削減に繋がった」で良いと思うのです。
遊びの中でしか学べないこともたくさんありますし、まず使ってみる!ということが非常に大事だと思っているからです。