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お父さんは37歳。

朝、大人たちがひそひそと話す声で、目が覚めた。
僕を起こさないように、運び出そうとしている。
面白かったので眠ったふりをしていると、
布団のまま板に乗せられて、駐車場の小屋に運ばれた。
家より寒いな。
とか思ってるうちに、また眠っていた。

起きて家に帰ると、1年前に入院したお父さんが帰って来ていた。
布団で、眠っている。

「触ってごらん。まだちょっと暖かいから。」
お母さんの言葉の意味はわからなくて
「やだ。」
と言った。触らなかった。

「今日は、小学校へ行かなくていいからね。」
行かなくていいの? 熱ないけどな。

近所の人が、いつもより僕に優しい。
隣のおじさんが、キャッチボールをしてくれた。
大人の男の人と遊んだことなかったから、嬉しかった。
ボールを投げてはしゃぐ僕を見て、泣き出す人がいた。

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