バラエティ番組に専門家として出演しました

依頼された背景

「村上信吾の誰かおるやろ!」(ひかりTV2022年7月27日、東海テレビ2022年8月3日放送)に専門家として出演させて頂きました。毎回ゲストの悩み相談を村上信吾さんが専門家を使って解決する番組なのですが、今回担当させて頂いたのは元々スポーツに苦手意識がある山之内すずさんに自分に合ったスポーツが何か知りたい、というものでした。

今回は彼女に体力測定の様子やいくつかの動作を録画してもらい、その結果を評価しました。また事前にアンケートも回答してもらいました。その結果、ゴルフ、ダーツ、卓球の3種目を提案させて頂いたのですが、その種目に至るまでのプロセスについてnoteにまとめてみました。

スポーツリスト

はじめにスポーツのリストアップをすることから始めました。2018年に株式会社イーストと構築した、マイスポという自分の体格・体力に合ったスポーツの提案システムがありますので、その時に使用したリストを使いました。ざっと142種目あります。

  1. 短距離(100m, 200m, 400m)

  2. 中距離(800m, 1500m)

  3. 長距離(5000m, 10000m)

  4. 障害走(110ハードル、400mハードル、3000m障害)

  5. マラソン

  6. 駅伝

  7. 競歩

  8. 跳躍(走幅跳、走高跳、棒高跳、三段跳)

  9. 投擲(やり投げ、円盤投げ、砲丸投げ、ハンマー投げ)

  10. 混成競技(七種・十種)

  11. 綱引き

  12. クロスカントリー

  13. アルペンスキー

  14. スキージャンプ

  15. ノルディック複合

  16. クロスカントリースキー

  17. フリースタイルスキー(モーグル、エアリアル、スキークロス、スロープスタイル、ハーフパイプ)

  18. スノーボード(アルペン、スノーボードクロス、ハーフパイプ、スロープスタイル、ビッグエア)

  19. 野球

  20. ソフトボール

  21. フィールドホッケー

  22. アイスホッケー

  23. ラクロス

  24. クリケット

  25. クロッケー

  26. ゴルフ

  27. ディスクゴルフ

  28. ゲートボール

  29. サッカー

  30. ビーチサッカー

  31. フットサル

  32. ハンドボール

  33. ビーチハンドボール

  34. 水球

  35. バスケットボール

  36. ラグビーフットボール

  37. 七人制ラグビー

  38. アメリカンフットボール(フラッグフットボール)

  39. バレーボール

  40. ビーチバレー

  41. セパタクロー

  42. ドッヂボール

  43. レスリング(フリースタイル)

  44. レスリング(グレコローマン)

  45. 柔道

  46. 空手道

  47. 合気道

  48. テコンドー

  49. 少林寺拳法

  50. 日本拳法

  51. ボクシング

  52. キックボクシング

  53. ムエタイ

  54. 相撲

  55. アームレスリング

  56. 剣道

  57. なぎなた

  58. フェンシング

  59. 太極拳

  60. スポーツチャンバラ

  61. 体操競技

  62. 新体操

  63. トランポリン

  64. バトントワリング

  65. ラート

  66. スラックライン

  67. 3m板飛び込み

  68. 10m高飛び込み

  69. ハイダイビング

  70. 自転車競技(トラック)

  71. 自転車競技(ロード)

  72. 自転車競技(マウンテンバイク)

  73. 自転車競技(BMX)

  74. サイクルサッカー

  75. カヌー(スラローム)

  76. カヌー(フラットウォーター)

  77. ラフティング

  78. 漕艇(ボート)

  79. セイリング

  80. ヨット

  81. カバディー

  82. キンボールスポーツ

  83. ボブスレー

  84. スケルトン

  85. ルージュ

  86. ウエイトリフティング

  87. パワーリフティング

  88. ボディービルディング

  89. ビリヤード

  90. フィッシング(釣り)

  91. マインドスポーツ(囲碁・オセロ・チェス・将棋)

  92. スポーツスタッキング

  93. ペタンク

  94. ローンボウルズ

  95. ボーリング

  96. ダーツ

  97. スピードスケート(短距離)

  98. スピードスケート(長距離)

  99. ショートトラックスピードスケート

  100. 水上スキー

  101. ウエイクボード

  102. スケートボード

  103. サーフィン

  104. ウィンドサーフィン

  105. ライフセービング

  106. 馬術

  107. ポロ

  108. テニス(硬式)

  109. テニス(軟式)

  110. バトミントン

  111. スカッシュ

  112. 卓球

  113. アルティメット

  114. トライアスロン

  115. 雪合戦

  116. フィギュアスケート

  117. アイスダンス

  118. ストリートダンス

  119. チアリーディング/チアダンス

  120. 競技エアロビック

  121. ダブルダッチ

  122. アーティスティックスイミング

  123. バイアスロン

  124. クレー射撃

  125. ライフル射撃

  126. 近代五種

  127. 弓道

  128. アーチェリー

  129. スポーツ吹き矢

  130. カーリング

  131. 競泳(短距離)

  132. 競泳(中・長距離)

  133. 競泳(オープンウォーター)

  134. フィンスイミング

  135. フリーダイビング

  136. スポーツクライミング

  137. オリエンテーリング

  138. トレイルランニング

  139. 登山

  140. パラシューティング

  141. ハングライダー

  142. 熱気球

スポーツを除外していく作業

「水中」があまり好きではないということから水辺系のスポーツ全般が除外されました。
「趣味」としてやりたいわけですので、通年できないと意味がないかなと思い、雪系スポーツ(スキー全般、スノーボード全般など)、ビーチ系スポーツ、氷上スポーツなどの季節モノは除外しました。
③人気の女性タレントであることから、プロダクションとして「怪我をして欲しくない」という思いがあることから格闘系のスポーツ全て除外しました。
全力で走ったり、長時間に渡って走るということがそこまで得意でないと事前インタビューで知っていましたので、陸上競技のトラック競技や距離的に長い種目、また、球技系スポーツの中でショートダッシュが繰り返されるもの、長い時間動き続けるものを除外しました。
環境的な問題、用具の問題から趣味としての実施は難しいスポーツは除外しました(馬術、ポロ、クレー射撃/ライフル射撃、近代五種、パラシューティング/ハングライダー/熱気球、クリケット/クロッケー、弓道/アーチェリー、ラート、スラックライン、パルクール、ディスクゴルフ、ゲートボール、綱引き、スポーツチャンバラ、ペタンク/ローンボウルズ、ストリートダンス、チアリーディング/チアダンス、ダブルダッチ、キンボールスポーツ)
⑥最後に競技色が強いという理由で趣味として始めるにはハードルが高い種目は除外しました(競歩、陸上のフィールド競技全般、野球/ソフトボール、ホッケー/アイスホッケー、ラクロス、競技エアロビック、セパタクロー、バレーボール、体操競技/新体操、トランポリン、バトントワリング、自転車競技全般、ウエイトリフティング/パワーリフティング/ボディービルディング、スポーツクライミング)。

本人の事前アンケートでわかったことや環境的な要因、競技目線でやる、というよりは娯楽、という情報から少しずつ「除外」していき、最終的には下記10種目に絞られました。

  1. 太極拳

  2. ビリヤード

  3. ダーツ

  4. ゴルフ

  5. モルック

  6. スポーツスタッキング

  7. 登山

  8. 卓球

  9. スポーツ吹矢

  10. ボーリング

体力測定と動きの評価

測定内容とデータそのものは許可を頂いていないので開示できませんが、測定や動きの動画をみてわかったことをいくつか示したいと思います。まず、①体力の特長が「筋力」であり、②「股関節と肩の柔軟性に富んでいること(胸椎はかたそう)、③打具を用いての動作は比較的うまく楽しくやれていた、④動いている目標物にとっさに反応したり、方向変換がうまく、⑤ボール投げや跳躍などで器用さは垣間見れた(捕球などは苦手としているかも?)
以上の特長からゴルフ登山ダーツ、モルック卓球、の半分に絞りました。その中から番組では3つ提案し、ロケではゴルフを体験するという形になりました。

ゴルフ

股関節と肩関節の柔らかさが活きる(胸椎は同時進行で改善が必要)、筋力が必要で、打具を使ったスポーツであり、本人も歩くのが好きというアンケート結果も考慮しました。練習場でまずはフォームをかためて、ラウンドはカートも併用しながらやって欲しいと思います。難点は用具が高いこと。

登山

強度的に低山であれば大変な思いはしないし、登ったあとの達成感も味わえるし、散歩が好きな彼女にとって趣味としてスタートするには最適かなと思いました。登山は趣味にすることで、今以上の体力がつき、他のスポーツにチャレンジできるのではないかと考えました。

ダーツ

趣味としてスタートするのであれば、天候を気にせずできる点であることはプラスです。種目自体は強度が低いため、一生できるスポーツでもあります。捕球動作がなく、「野球投げ」である必要がないが、投動作に関しては問題がないことや、集中してものごとを実施するという事前アンケートから選びました。

モルック

ダーツと同じ理由です。屋外・屋内ともにできる点や、チーム戦がメインであるため、友達と一緒にできて一体感などを味わい、共にできる仲間がいる点も趣味として始めるには必要だと感じました。

卓球

東京2020の影響もあり気軽に卓球できるところが増えてきました。ビギナーであれば比較的最初は安価でスタートできる種目です。道具を使って動くことができ、しっかり反応もできている点、バドミントンやテニスなどの他のラケット競技と比べて縦横無尽に動き回る必要もないため、現状の体力に適しているスポーツかなと感じました。

まとめ

体力測定は他にもいろいろやって欲しいものもありましたが、スケジュールと現場でチェックできる専門家がいないことからやれる範囲で今回は楽しくやれるスポーツを提案させてもらいました。
ただし、体を動かし始めると自然と体力がつくので、人の体力の特長は日々変わっていきます。特に子どもであれば身長が伸び、体重も増えるので一年一年やれることが変わるので親もびっくりすることもあるでしょう。スポーツは体を動かすきっかけになるので、まずは自身の体格・体力を理解した上で新しいスポーツを始めてみませんか?そういう相談は我々トレーナーにしてもらえるといいアドバイスがもらえます。


いいなと思ったら応援しよう!