精神科医は現代の魔法使い、あるいは呪術師

なのかもしれないなとふと思った。
精神疾患自体が呪いみたいなものの気がして。
家族に、社会に、友達に、恋人に、友人に、あるいは自分自身に、
誰かにかけられた呪いのようなものを解こうと毒すれすれの薬を使ったり、患者本人も分からなかったような本音や気持ちを探り出してしまう。
特定臓器の目に見える病巣を治療する他の医師とは違って、目に見えない疾患という精神領域を扱うこと、それ自体がファンタジーだと思った。
みんなの呪いはさまざまだし形も大きさも色も見えないけど、確かに在るものとして対処してくれる。それだけで救われる人もいるのかもしれない。

私の呪いは、いつ解けるんだろ。

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