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GBWC2024、初めて一次予選突破した件について

初めての実績

プラモデル作り始めてかれこれ十数年なのですが、GBWCという代表的なコンテストの一次予選を通過させていただく事が出来ましたので、ここまでの道のりをここに記します。

そもそもGBWCとは?

Gunpla
BUILDERS
WORLD
CUP
通称GBWC、ガンダムのプラモデル「ガンプラ」を「一番うまく作れる人間」を決める世界大会である。
毎年大会が行われており、今年で12回目。
日本だけでなく世界からも募集があり、各国の代表が最終的に「世界一」を決める決戦に臨む。

そういう熱い戦いである。歴代の優勝作品はあまりにも凄いものばかりで尊敬の意しかない。

https://gbwc.bandai-hobby.net/

※歴代の優勝作品は公式HPに載ってますのでぜひご覧ください。

まあ、私もガンプラ好きなので(ガンプラ遍歴)

ガンプラを初めて作ったのはいつというのは記憶にないが
子供の頃、SDやHGを組んだ記憶がある。
初めて折った3mm軸はHGデスサイズヘルカスタムの背中の羽と本体を繋げるあの3mm軸である。

その後、ガンプラをガンガン組むことはなかったが、ある日転機が訪れる。

あれは高校1年の冬だった。兄が買ってきた
HG 1/144 ダブルオーライザー+GNソードⅢ
を組んだその日から俺のプラモ人生は再開した。


このキットかなりの出来の良さで、動くし色分けもシッカリしてるし、ボリューム満点ということで
私はどんどんガンプラ沼に入り込んでしまった。

大学に行ってからもガンガン新作キットを組み、社会人になってからも買い続け、結婚してからもガンガン積んでいる。
そしたら、こうなった


楽しいよね、積むの。
※とはいえ未だにPGを組んだことがないのはなーぜなーぜ?

作品づくりのコンセプト

私は作品作りのコンセプトとして、大切にしていることが一つある
「自分の作りたいものを作る」ことだ。

いわゆるウケそうなものを作るのではなく、こうしたいなー、こういうテーマで作りたいなぁ〜という思いをベースに作っている。

それに技術が追いついているわけではないのが、ネックだが。

これから紹介する作品たちもその思いを込めた作品たちである。

あと、昔から「原作再現」とかがかなり好きで、作りたい!と思うことも多く色々作品を作っていた

今思うと貴重なキットもある…

見様見真似ながら色々作ったなぁーと


初めての応募2018
いくつもの愛を重ねて

つくるならちゃんと作ろうか、と思い
当時まだ遊べる時代だったので、頑張って作ってみようと思ったのがきっかけだった。

作品のテーマとして、選んだのは
機動戦士Vガンダムの最終話のラストのあのシーン。
作った経緯としてはニコ動とかで同じシーンをイメージした作品を作った方がいてその人に感化されたためである。
今思うとなぜ?とは思うのだが、V2はパーツが丸いというイメージがあってかなり過激に丸くした。

※詳しくはリンク先にまとめてるのでご覧ください。


正直、写真や雰囲気でこの作品を超えられるものは作れていない。と未だに思ってしまう。
ある意味越えるべき壁になっている。

まあ、落選したけどね!

編集加工してかなり雰囲気変えてますこの写真は

でけえもんを作ろうとした2019
Trust you

落選した悔しさをバネに、来年もエントリーしてみよう!と思い、次もジオラマで…と思って作ったのがこの作品。

機動戦士ガンダム00のED Trust youの映像で壊れたガンダムたち

劇場版のクアンタムバーストで示すあの「花」を組み合わせて
兵器も草花に宿る
そんなあの作品で生み出した「答え」を表現してみました。

後悔したポイントはいくらでもあるのだが大きいポイントは一つ
「なぜ、1/100でやった…」
固定ポーズとはいえ、腰の可動が前後にないため
やられて前傾、前屈状態が多いこのシーンを再現するのにかなりの改造が必要でした…
ましてやデカールバリバリ貼ってるので違和感もある…
かなり後悔のある作品ではあるものの
やりたいことをやれた、とは思う作品です。

はい、落選しました。

コロナ禍で消えた2020-21
命ある形を

この2作品で落ちるんじゃあ、もっとすげぇ作品を作らないといけない!
あ、じゃあ映像作品で出た主役機全部作ればいんじゃねぇ?

はい、やりましたよ


作品のイメージとして
ターンエーとターンXが戦って、月光蝶を展開
その周りに黒歴史というか戦いの歴史として他作品のガンダムがいる、というようなイメージです。
脳内ではできているのですが、あまりにも壮大かつでかいので作れる自信はない…
コロナ禍で大会自体もなくなり、ましてやモチベーションは消えてしまったのもあり一つ悪い意味でのターニングポイントになってしまいました。
おうち趣味でーということでプラモはブームになりましたが
再販争奪戦が熾烈になったり、値下げが少なくなったりと、もとからいたモデラーには厳しい状況になってきたのもこのあたりからでしたね。

むずかしい時期でした、今思うと。

意を決して臨んだ2022
滅びゆくもののために

そして、2022年。GBWCが復活するという一報が入ってきました。
それなら一番好きな作品で挑みたい!と思い作ったのがこの作品。

機動戦士ガンダム ポケットの中の戦争4話のケンプファー登場シーンを
ケンプファー旧キットの箱絵をオマージュして再現してみた意欲作です。(自分で言うな)

実は建物や人を使って大掛かりに作るジオラマはこれが初で、かなりジオラマ頑張って作りました。


ケンプファーと建物、人、車のスケール感の違いを意識しながら
突然ケンプファーが街に現れた!というパニック感を表現してみました。

いける!と思ったんですが、落選でした。
悪くないと思うんだけどなぁ…
そう思いかなり落ち込みました。

心が折れた2023

2022の三度目の正直で予選通過すらできなかったことで

  • そもそも原作再現(元ネタがある)ジオラマはかなり不利なのでは?

  • なんか他の人がなぜ通ってるか考えすぎて嫌になってくるな…

  • やっぱりキレイめなかっちり工作がいいのか…?

などと考えても不毛なだけなのに、ぐるぐる嫌な気持ちが巡ってしまった。
この時「コンテスト」というものが嫌になったのは嘘ではない。

あと、私生活が忙しくなりと、プラモをじっくりと、ヤスリ掛けて、塗装して、トップコートして仕上げてというのが難しくなってきたこともやる気を停滞させた。

どうせ報われないならーと思ってしまい、コンテストに向けた行動は起こせなかった…。

  • 白はぬらなくてもいいのでは…

  • スミ入れすらしたくない…

  • ミスってもいいや

などと思いながら、いろいろ息抜きしながら作ってはいた


いやおもいっくそ全塗装でしんどいの作ってるやん


状況の5作品は白塗ってないです。他のパーツの色を変えることでイメージをガラリと変えることに成功。
もうこれで良いのでは?最近思ったり。
(白塗るの難しいし、失敗すると大変なので)

応募しとこ、と思ってエントリーだけした2024
いつかみたあの夢を

先にいってしまうが、この作品2023年8月には完成していたのである()。
なので大会にエントリー自体はできたのである。
だが
どうせ通らないだろうしなぁ…まあ、いいや…
と玄関に飾ったり、押し入れに眠らせたりしていた。

ふと思ったのである、そういえば8月末だよな締切
眠らせておくなら出すか…?思ったので、エントリーしてみた。

毎回このエントリーがすごく困る
ジオラマなので、4方向からの写真がない
と言うか撮ってない
事が多く、おまけにアピールショットも難しい…
これで落選したのでは?と若干思うレベルで()

まあ、ダメ元だし…と思ってエントリーしたのであった。

塗装前、塗装後、完成品

レジン作品もこれで3作品目。
黒立ち塗装、ダメージ加工など歴代の数々の失敗を糧にしてたどり着いたこの作品。
ノリと勢いで仕上げたのは秘密である。

結果発表



10/12
Twitterで、GBWCの予選通過〜とか流れてきたので
とんな作品あるのかなーという興味本位レベルでサイトをみてみた。
あー名前で検索できるのねーwingってありきたりな名前だしーと検索したら
見覚えしかない後ろ姿が「あった」。

まさに「いつか見たあの夢を」という歌詞に素晴らしい劇的な展開だった…
嬉しさよりも、まじで?という驚きが強かった。なぜか家族に報告してしまった笑

バンダイのHPに載るとはねぇ…

最後に

目指すはもちろん、世界大会優勝!と言いたいところであるが、さすがに歴代の優勝作品を生で見てきた俺にはそんなことは心から言えない。
自分が作り上げた作品がこの大きな戦いで認められたのは嬉しいが、他の方の作品を見て、まだまだ実力不足だと改めて思い知らされてしまっている…
あわよくば次の予選通過をして、ガンダムベースに自分の作品を飾りたいとは思うが、狭き門。
他の人の作品も、かなりの力作ぞろいで、めちゃくちゃ好き!という物も多い。

もっと質の高い作品づくりを頑張りたいなぁと思う。
ガンプラは自由だ、たぶん。

じゃ、塗料買いに行きますか!
※モデラーの言葉で信頼してはいけない言葉の一つである。

GUNSTAも見てねー!

追記

二次予選は落ちちゃいました、頑張ろう

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