建築豆知識『注文住宅の知っておきたい品質基準』 防水③

乾式通気工法

防水紙

〇通気工法とした場合の防水紙は透湿防水シート又は、これと同等以上のものとする。

透湿防水シート

〇重ね合わせ寸法。
・上下:100㎜以上 左右:250㎜以上。
・出隅・入隅は両方向に250㎜以上(サッシ際は除く)

防水シートの留め付け方法

〇防水シートの留め付け時はしわやたるみめくれの無いように張り延ばし継目部分は300㎜間隔で留め付ける。
〇通気阻害、排水阻害が起きないように端部の留め付けを確実に行う。(端部留め付け30㎜程度)
〇土台水切り、屋根押さえ板金への端部留め付けは通気阻害、排水阻害が起きないように防水テープによる留め付けを確実に行う。
〇破れ、穴あきあが生じた場合には防水テープによる補修又は防水シートの増張りを行う。
〇強風による音鳴り防止のため、下屋、土台付近の防水紙の重ね張り箇所にはテープ貼りを行う。

サッシ開口部の止水処置

〇防水テープ処理
・サッシ周りの防水テープは下部→側部→上部の順に施工する。
〇防水シートの切断・密着
・サッシ周りの防水シートはサッシ枠に沿ってカッター等で切断しシート端部が防水テープに確実に密着していることを確認する。
〇防水シートの重ね合わせ
・サッシ上部防水シート重ねは必ず側面→上部の順にで施工する。

設備等配管貫通部

〇設備貫通部の止水
・設備貫通部はアクリル両面テープを用いてピンホールのできないように下から順番に張り上げる。
・アクリル両面テープの張り上げは通気胴縁施工前に行い、隣接する胴縁上部への防水テープ貼りつけは禁止。
※既製品を使用する場合はメーカー指定の施工方法を厳守する。
〇設備貫通パイプの取付
・設備貫通パイプは外部側へ排水するように排水勾配を設ける。
・設備貫通パイプは原則防水シート継ぎ手には設けない。
〇その他の貫通部
・外壁完成後に施工する樋足ネジの外壁貫通部及び器具取付時のビス貫通部にはシーリング等で止水を行う。


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