整える。
The Agile Guild(TAG) Advent Calendar 2018 14日目 の記事です。
チームができたとして、
集まっただけではチームではないので、チームにするための何かをする必要があります。
それは手段なので、一つの答えがあるわけではありませんが、
私達のチームではスクラム(っぽい)形が共通認識に近かったので
取り入れるプラクティスはよく目にするものを採用しています。
「整える」の、社内のほか大多数は
・働ける時間を揃える(黙ってても基本はみんなフルタイム)
・スキルは同じ(という前提)
・だから単位時間あたりの生産性はみんな同じ(という前提)
・インプットの時間(それは知らん)
・プロセス(君たちで工夫するんでしょ)
・アウトプット(言われたものが指定納期で出てくれば良い)
です。
残念ながらそうです。
つまり、管理者が自分の計画通りに物事が進むように、リスクは事前に取り払うか現場に押し付けて、アウトプット重視(顧客もね)で仕事をするので、
機械か設備か
人呼ばわりするけど扱いはモノなんじゃないかと思います。
(悪口ではなく事実として)
仕事をすべて予測可能な範囲に収めるべく、サイズの違うものは小さい方に合わせて(でも大きなサイズでしかできないものを突っ込んだり)
枚数も向きも揃えて、色も揃えて
すべてがお膳立ての上に成り立っている・・・
量産するならわかる。事前準備が大事です。生産準備大事です。
で、我々の仕事は量産品を作る仕事なのか?
プロセスが量産前提なのに、もっといい結果を期待したり不具合がゼロになるはずだと考えるのはやっぱりおかしい。
(前置きが長い)
誰になんと言われようと、自分たちで考えて自分たちで前に進む。
自分たちで納得できる理由を説明できる。
自分たちが正しいと言える。
そんなチームにするためにも、個々の特性を活かすことが必要。
四方八方に散らばる個性をどうやって整えるのか、
揃えるのではなく、整える。
共通の達成すべき目的、なぜそれをするのか?への共感。
これこそがチームを一つにする、整えるための条件。
ただ集まっただけの状態から、意志ある行動へ。
人それぞれの価値観は同じにならないし、合わせようと思う方に無理がある。そして価値観は強制されるものではない。
でも、目的を共にすると共通の価値観が生まれてくる。
たしかに違いはある。
だが、そこには確かに同じ部分があって、共に前に進む価値が見えてくる。
会社や上司の価値観は知ったこっちゃないが、チームの(という単位なら)価値観を合わせていくことはできるはず。
(他人に強制せず、他人の価値観も許容することは必要だけど)
目的に合わせて価値観を作っていく事が大事。
そして、その価値観の上にもう一つ、
メンバーのお互いに対する期待値をあわせること。
ドラッカー風エクササイズをやるのもこのため。
阿吽の呼吸を実現するための方法でもあり、短時間で阿吽になるための矯正装置にも見える。
だってこれタフなんだもん・・(´・ω・`)
知らないうちに避けたり見ないようにしていたところをグサッとやられるはずです(最初は
それを乗り越えて、やっとチームとして整う条件が揃うことになります。
最初が肝心。
スクラムを組んだ状態。
ここからがチームとしてのスタートです。
今のチームで、まずはお互いの期待値を表明してみませんか?意外な事実が判明し、次に向かうヒントが見つかるはずです。(`・ω・´)ゞ
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