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”ふりかえり”2周目のアイデア
世の中にはさまざまなふりかえりの方法がありますが、なんとなくYWTやってもうまくいかない場合を想定した、YWTの変化球バージョンについて書いていきたいと思います。
なんでうまくいかないと思ったの?
YWTすると、Y(やったこと)から書き出しますが、そこからW(わかったことを導き出すのがわりとむずかしい。 やったことを可視化しているのに、わかったことがふわっとしてたり的外れだったりします。 FDLしたらDoneに直行しちゃう系。
これはもったいない。
とはいいつつも、どのチームにも現場コーチがいるわけでもなく、スクラムマスターもいなかったりするので、チームだけでふりかえりするには”問い”が足らないのが原因だと思います。
良質な”問い”があればちゃんと引き出せるので困らないはずですが、駆け出しのチームが見様見真似で始めたYWTには困難が待ち受けているかもしれません。
そこで、
やったこと→起こったこと→わかったこと→気持ち→次にやること
YWTの間にそれぞれ事象や気持ちを経由することで本来のYWTを引っ張り出してみようと思います。
YからW、WからTへのジャンプをスムーズにすることでふりかえりしやすくします。
うまくいったので分析
やったことは事実(ToDoやタスク、自分の行動)なので、思い出せれば書けるところです。 忘れちゃう場合は都度メモして残しておきましょう。
次に、やったことの結果も忘れていることが多いので、やってみて何か変化があったかどうかを書き出してみましょう。
ここも思い出しの範囲です。 大丈夫、なんとかなる範囲。
”起こったこと”の部分は、”気づいたこと”にしたこともあったのですが、そもそも気づいてないので書き出せない場合が多かったです。
なのでさらに巻き戻って、何が起きていたのかを可視化します。
そうするとわりと記憶が戻ってきて、あの時こうだったああっだったと言葉にできるようになります。 そうなればほぼ成功。
起こった変化を思い出していくと、気づきが得やすくなる傾向にあります。 (いや、単に忘れてたとかではないですよ(;^ω^)
やったこと(Input)→起こったこと(Output)をセットにすることで、間のProcessが頭の中で動き出します。 簡易的に脳内で反復されると気づきも呼び起こされるという算段です。
さて、ここから後半のターンです。
わかったことがあったとしても、次の行動に結びつけられないということがあります。
そのわかったことがわかったときの気持ちを書き出してみます。
嬉しかったり苦しんだりいろいろな感情があったはずです。
そこで、この気持ちを次にもう一回、もしくはもうしないために、次にやること(行動)を書いていきます。
嫌だから回避する。は通常行動ですが、嫌でもやらなければならないこともあるので安易に気持ちだけで判断せず、ここまでの流れからわかったことを踏まえて次の行動につなげていきましょう。
ポイント:次の行動が、目的に向かっているか確認しましょう
過去10スプリントをふりかえって、このやり方が一番たくさんの気づきや学びを得るとができたと思います。 これはおすすめできるかもしれない!と思って記事にしてみました。
気持ちが見えると感情移入しやすいですし、メンバー同士でのふりかえりも雑談含め機械的にならずに済みます。
まとめ
ふりかえる対象は何か、ふりかえりの目的は何か、より多くの学びにつなげるにはどうしたらいいか を考えながら、とにかく楽しくふりかえることを考えましょう。
思い出したくない過去が多くて見てみぬふりすることもあると思いますが、失敗にこそ多くの学びがあることは周知の事実なので、楽しんでふりかえっていきましょう!
ふりかえりは思い出すことではなく、学ぶことにつながるように意識していくとチームの実力も上がっていくと思います
なかなか好評だったので、ぜひみなさんも試してみてほしいです!
(最終的には本家YWTを素直に素早くまわしていきたいですね)