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継業に至った経緯

こんにちは、明和温泉-姫湯-の三代目翼です。今日は、どういった経緯で明和温泉を継ぐことになったのかをお話しできればと思います。あまり、堅苦しいのも嫌なのでヒップにホップで書ければと思います。

廃業の危機

昨年、明和温泉の釜が故障しました。

ヒップにホップと言ったそばからかなり深刻な話ですね(笑)。銭湯の心臓部である釜の故障、、、銭湯やってる方にはお分かりいただけるかと思いますが、いや銭湯をやってなくてもお分かりいただけるかもしれませんが、釜を直そうと思ったら相当なお金がかかります。その頃の明和温泉は、父が一人で経営をしていました。父には釜を直すお金も体力もなく、父は廃業を考えていました。その頃の私は全く別の仕事をしていましたが、ちょうどその年に銭湯巡りにハマっていました。一人で東京に行っては3日間で15施設回ったり、休みの日は京都や大阪の銭湯に行ったりして銭湯沼にどっぷりハマっていました。

継業の決意

そんな頃に、突然実家の銭湯が廃業するかもしれないという状態となりました。その時の僕は、銭湯経営者になりたいというより、明和温泉を残したいという思いが強かったです。小さい頃から入っていた銭湯、近所の方々や常連さんに愛されていた銭湯、父が一人で守り抜いた銭湯がそんな簡単になくなってはいけないと思いました。かといって、もともと大繁盛していた銭湯でもないですし、立地が良いわけでもなく、裏の設備も直す箇所が多いため、一筋縄にはいかないことはわかっていました。でも、残したかった。色々な方に相談させていただきましたが、ここでやるのは難しいよ、辞めといた方がいいよ、あんなボロい銭湯じゃ無理やで、などなど色々言われました。その言葉が逆に僕をやる気にさせてくれました。ありがとうございます。他人にそんな言葉を言われた程度でやめるくらいならやらないほうが良いです。もう僕はやる気満々、前の職場には今年度で辞める旨を伝えていました。

フロントの改修

実はわたくし、前の職業は看護師でした。ザ、安定!の職業、そんな職業辞めるのは勿体無い!みんなに言われました。でも僕は思うんです。

ちゃいます!銭湯やらん方が勿体無い!」

銭湯を一から作ろうと思えば数億円のお金がかかります。でも、明和温泉の場合は持ち物件、天然の地下水が湧き出る、薪沸かし、とても恵まれています。
釜の改修で銭湯が始められるなら安いものです。しかし、釜を直したからといってお客様が増えるわけではありませんん。どうせ釜を変えるなら、番台式からフロント式に変えようと思いました。フロント式に変えることで、若い人、女性にも銭湯に来ていただきたいと思ったからです。看護師3年間やって貯めた貯金、S&P500、楽天全米株全部売却して、フロントに投資しました。釜の改修費はそれでもお金が足りなかったため、銀行に借りました(ピース)。フロントのこだわりなどは、後日noteに書けたらと思います。

自分次第

釜直しました、フロントに変えました、それでも集客に繋がるかといえばそうではありません。結局のところ、誰が番台に座るか。それで集客が変わると思います。銭湯経営は、ズブの素人ですが自分にできることは何か、お客様に良いお湯を提供するために何が必要か、考えながら今日も番台に座りたいと思います。












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