昨年の夏に思ったこと。
昨年の夏、父方の叔母と母方の伯父が他界した。
あれから1年を迎えて、生前の仲の良さは死後も続くんだなと思う事があった。
父は叔母と仲が良いとは決して言えない。私の小さい頃の記憶にも、成人してからの記憶にも、二人の会話がまともに続いたことが無いからだ。兄妹仲良しの会話が存在したのなら、聞いてみたかったほど言い争いの記憶の数々。
かたや、三人兄妹の母方は物凄く仲が良い。連絡もマメにするし、集まると雰囲気が違う。子供の頃から大好きな伯父さん達だ。
人が亡くなると葬儀や諸手続き、納骨などで1年はあっという間。叔母は目と鼻の先に住んでいたのに孤独死となり、遠方の伯父は闘病の末にこの世を去った。
叔母はとても気の強い人だったが、今思えば「自分に非なし」というタイプで、仲の良い関係が出来上がったと思えば半月後にはその人についての愚痴を吐き出す。一時叔母の手伝いで通った私のことも誰かにそう言っていたんだろうと想像がついた。「〇〇さんが、あなたの事をこう言っていたわよ」と言われるのには段々慣れていった。
私は、自分を通じて(両親との)関係が良くなればと働きかけたものの、メンタルが耐えきれなくなり、関係に見切りをつけた。良い姪で居ることに耐えられなくなった。そういう意味では、何を言われようとも仕方ないかなと思っている。
本日、伯父の一周忌。昨年の納骨時に会えなかった伯父家族とも久しぶりに再会。集まった動機は法要だけれど、陰膳と共に食事を囲んで故人を偲んだり、近況報告したりと以前と変わらぬ関係に安堵した。
ここに記したのは我が家の話。
私が弟と仲が良いのは、両極端の姿を見て育ったから。喧嘩はするけれど、根底にあるのは母方兄妹の姿。弟がどう思っているのかは分からないけれど、両親も高齢なので助け合いながら仲良くジジババになりたいものだ。