灯りの話。
都会では、街灯が眩しくて闇が濃いと感じることはあまり無いけれど、昼間には気が付かなかった満月のような窓の灯りが、自分の目線よりだいぶ上にあった。
もしかしたら、満月のつもりで作られた窓かもしれない。
私は少しオレンジがかった暖色の灯りを見るとホッとする。港区と墨田区のタワー、どちらも綺麗だけれど前者に惹かれるのは好みか否か。
日々日筮で「火山旅」という卦を紹介したとき、山の上に灯りが見えてと話した。
古の人達も心が不安になったとき、見上げた先の灯りを見て、自らを鼓舞したのかもしれない。
暖かい光を見ると人の心は安堵し心が綻ぶ。そして、その僅かなスペースに勇気と希望を抱くのかもしれない。