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日本ワイナリー巡り SAYS FARM(セイズファーム)【富山県氷見市】

日本ワイナリー巡りは先月の長野県に続き、今月は富山県です!
▼長野県の記事(前半)はこちら

今回のワイナリーは、氷見市にあるセイズファーム!
こちらは氷見で魚問屋を商う「釣屋つりや」代表の弟さんが「氷見の魚にあうワインを作って地元に貢献したい」という想いからできたワイナリー。
その「鶴の一声」で出来たので、「SAYS FARM」と名付けたそうです。
残念ながら、弟さんはワイナリー準備中に亡くなってしまうのですが、残った方々が遺志をついで2011年にワイナリーがオープン。
昨年オープン10周年をむかえられました。

氷見駅へ

さて、ワイナリーには富山旅行の2日目に訪れました。
なぜ富山旅行をしたのかや、1日目の様子などは、また後日ご紹介します。
今回は、セイズファームさんに訪問したことを綴ります。

朝、あいの風とやま鉄道で富山駅を出発、高岡駅でJR氷見線に乗り換えます。

JR氷見線

途中、景勝地で有名な「雨晴あまはらし海岸」を通過。
電車は海沿いを進みます。

車窓からの富山湾

高岡駅から20分程で氷見駅に到着!
すぐに、事前にお願いしてあった地元のタクシーに乗り込みます。
タクシーは海沿いの道を進み、氷見港の横を通過したあと、稲刈り間近な田んぼの横を抜け、林の中の道をぐんぐん登っていきます。
10:30から予定しているワイナリー見学の開始時間に、ワイナリーに到着。

SAYS FARM(セイズファーム)

早速、ワイナリー見学の受付をすませ、他の見学者さんと一緒にご案内いただきます。
まず最初にこの景色を眺めます!

ワイナリーからみる富山湾と氷見港

遠くに富山湾と氷見港、その手前に、動物達の小屋などワイナリーの敷地が広がります。(雲が多くて立山連峰が見えないのが残念…。)
氷見で海産物を扱う会社が「魚に日本酒」という組み合わせだけでなく、「魚にワイン」を合わせられるようにしたいと、ワイナリーを作ったことが紹介されます。

更に、この夏にできたばかりという「ガーデン」の入口へ。

ガーデンの入口

左手前に積んであるのは、畑に埋まっていた砂岩や粘土の塊。
粘土は砂交じりで指で押すと簡単にバラけて水はけがよさそう。
ブドウの栽培に向いた土壌のようです。

次に醸造所へ向かいます。
収穫されたばかりのブドウと、果汁を絞ってロゼをつくる様子を見学して、ワインが寝かせてある地下のセラーへ。

収穫されたばかりのメルロー
奥の壁には神棚も
地下のセラーには樽がたくさん~🍷
2022ソーヴィニョン・ブランが発酵中
エアロックからポコポコと音がします

今後、セラー棟を増築して、より多くのワインがつくれるようになりそうという話も聞けました。
セイズファームのワインは人気が高くて、やや入手困難なんですよね。
それでも、年間4万本のワインをつくられているそうです。
その全てを自分達でコルク締めして、ロウで封をし、ラベルを貼り、ブドウの収穫もほぼ自分達で手作業でしているとのこと。
すごい作業量だと思います。

見学が終わり、ランチまでの少しの時間、ブドウ畑などを散策します。
ワイナリーができた時に植えたという最初の畑は樹齢13年ほどとのことで、幹もしっかりしています。

たぶんシャルドネ

動物たちの小屋にはセイズファームのアイドルの山羊もいて、姿はよく見えませんが、鶏らしい「コケーッ、コッコッ!」という元気な鳴き声も聞こえます。

草をムシャムシャ

さあ、ランチをいただきましょう!
今の時期、ランチはフルコース5000円(お肉料理を氷見牛すると6000円)です。
こちらも事前に予約してありました。
テーブルの上のメニューはこちら↓

Menu ask

最初のお楽しみ…
農園サラダ
氷見すずき トラパネーゼ
氷見牛
本日の〆
農園桃 赤ずいき
Original blend coffee by "koffe"

saysfarm kitchen

以下、写真でお料理をご紹介!

まずは、シャルドネを
最初のお楽しみ…
(5種類のフィンガーフード)
農園サラダ
(ミルクとコショウ風味の泡の下に野菜が!
温玉はファームの鶏さんが産んだ玉子)
氷見すずき トラパネーゼ
(上の金時草をめくるとシチリア風のペーストが!モロヘイヤのソースやレモンパウダーも添えられている)
氷見牛
(赤ワインソースと炭焼きしたお肉のいい香り)
本日の〆
(イチジクのせ赤ワインのリゾット)
農園桃 赤ずいき
(ほうじ茶のアイス添え)

お肉料理に赤ワインのグラスも追加注文して、パンもいただいて、食後のコーヒーまで大満足!!
現地に行けばあるのではないかと期待していた白ワイン「アルバリーニョ」がなかったのは残念でしたが、お料理とワインをゆったりと楽しむことができました。

お料理をサーブしてくれる際、食材の産地や調理方法などを丁寧に説明してくれました。その説明がどれも美味しそう~♪
お料理は、ファーム内でとれた玉子、野菜、果物、ハーブや、地元の米、魚、肉を多く使い、工夫されており手間がかかっています。

セイズファームさんのワインは主張しすぎず、料理を引き立てようとしているなと思います。
それは、薄いとか弱いという印象ではなく、バランスがとれているとか、しっかりしているのにやや控えめで出すぎないという印象です。
このシンプルなラベルからして「自分、主役じゃありません。」と熱い想いを秘めつつ、言葉少ない漁師のよう。(あくまでも私の印象ですが…)

サンジョベーゼ メルロー カベルネ・ソーヴィニヨン 2017

この赤は、氷見牛や味噌を混ぜたパンによく合いました。
セパージュは、サンジョベーゼ41.9%、メルロー33.7%、カベルネ・ソーヴィニヨン24.4%。
この割合もすごく色々考えて、バランスとりながらブレンドしたと思うんです。

初秋の景色を眺めつつのランチでした

こちらのワイナリーではレストランでの食事だけでなく、宿泊も可能です。
ただ、今回は他に行きたいところがあったので、ここには泊まりませんでした。
ただ、そちらも「セイズファーム」に関係する宿なのです!
次回、富山旅行の様子などをご紹介します。

<日本ワイナリー巡り note記録 5県>

オレンジ:note記録 5県
グレー:ワイン未経験 24県

ワイナリー巡りは、これでようやく5県!
今年中にもう2県くらいいけるか?

今回もお読みいただきありがとうございました!

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