WSET Level3:記述問題対策⑨(サービス・保存)
今回は、記述問題のうち「サービス・保存」に関する、頻出問題の解き方と対策方法をまとめます。狭い範囲ですが、出題率は高いので確実に得点源にしましょう。
以降、代表的な問題と、その対策方法をまとめていきます。
「サービス・保存」の出題パターン
例題1:抜栓の手順
解答例
適切に冷やし、泡が溢れ出ないようにボトルを揺らさない。
ホイルを剥がして、 親指でコルクを抑えながら留め金を緩める。もう片方の手でボトルの底を持ち、 ボトルを 30 度に傾ける。
親指でコルクをしっかり抑えながら、 コルクではなく、 ボトルをゆっくりと回す。
ボトル内の強い圧力によりコルクが次第に押し出されてくるのを親指で抑えるボトル内の圧力を静かに逃して、 ゆっくりとコルクを瓶口から抜き取る。
解説
例題は、抜栓に関する問題でした。
解答例は、テキストの記述をそのまま書いてます。本当に丸暗記するだけですので、対策も何もありません。普段ワインを抜栓する際に、心の中で唱えながら抜栓していれば、試験までには覚えていることでしょう。
他にも、通常のワインの抜栓や、デキャンタージュの方法が問われるパターンがあるので、同じく丸暗記しておきましょう。
例題2:提供温度とグラス
解答例
15~18℃で提供する
赤ワインは温度が低すぎると、コクがなく、粗い風味になり、18℃を超えると、新鮮味を失い、風味がハッキリしないものになるから
おおぶりなグラスで提供する
ワインが空気にふれる部分が大きくなり、アロマや風味を引き出す事ができるから
解説
例題は、提供温度とグラスに関する問題でした。
こちらも解答例は、テキストの記述をそのまま書いてます。
いずれも、適した状態と、そうではない状態を実際に試して理解すると良いです。特に、温度を測って見ると違いがハッキリ理解できます。
少し残念ですが、テキスト記載のメリット以外は点数にならない可能性が高いです。感覚的に信頼をおいているメリットよりも、試験対策だと割り切って、テキストに書いてメリットを書くことが重要です。
他にも、白、泡、ロゼ、酒精強化でも同様の問題が出題されます。テキストでも一箇所にまとまっているので、合わせて確認し、例題の形式で練習しておきましょう。(余裕がなければ、直前にテキストを熟読するだけでも十分だと思います。)
例題3:ワインの保存
解答例
■抜栓前のワイン
10-15℃の一定の涼しい温度を保つ
コルクの乾燥を防ぐため、ボトルを寝かせ、コルクにワインが接触した状態にする
ワインを温めないよう、強い光を避ける
振動を避ける
■抜栓後のワイン
バキューム方式で、空気を吸い出すことで酸化を防ぐ
ブラケット方式で、酸素より重いガスを注入し、ワインとの間に層を作ることで酸化を防ぐ
解説
例題は、ワインの保存に関する問題でした。
こちらも解答例は、テキストの記述をそのまま書いてます。
ワインの保管方法は宗教ですので、バイブルの記載を丸暗記しましょう。対策はありません。これ以外の問題は出題されないと思います。
「サービス・保存」の対策方法
上の例題でも解説したとおり、「サービス・保存」に関する問題は、ほとんど丸暗記です。直前に例題の出題パターンを確認し、軽く練習しておくと良いでしょう。
補足
上記例題は、オリジナルのものです。実際の試験や、スクールでの練習問題と講師の模範解答などを参考に筆者が作成しています。
WSET試験では、過去の試験問題や、採点基準が公表されていません。採点はロンドンの本部で行われ、講師にも明確な基準は開示されていません。よって、解答例で満点が取れることを保証することは誰にもできません。
筆者は、一応Distinctionで合格しているので、解答例はそれなりに正しく、出題ポイントも妥当なものになっていると思います。
質問、コメントがある方へ
質問、コメント等がありましたら、質問箱に投稿頂ければと思います。どんなご相談でも大歓迎です。