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スクーリング1日目。普段の生活にも生かせる好意的関心

実は、私は他人に全くと言っていいほど興味がありません。コミュ障とまでは思いませんが、わざわざ話しかけないし、大人数が集まる席で壁の華になる人の気持ちはわかります。なので、初対面の人と雑談ができるとかマジですげえと思うし、尊敬します。
そんな私でも人の話を聴くことはできます。今回は、キャリアコンサルタントの養成講座で教わった「好意的関心」についてお話します。

知らない人と話し続けるという恐怖体験を乗り越える

スクーリングの1日目は受講生同士も緊張しているものです。そして、スクーリングはただ授業を聴くだけでなく、受講生同士のワークが毎回あります。必ずです。前述のとおり、人と話すことが苦手な私はこのワークがあるというのが、受講するかどうかの悩みポイントでした。

初めにお断りしておくと、私は12回のスクーリングをすべてオンラインで受講しました。多少音声の乱れはありますが、Zoomの良い点は他のグループの会話が気にならず、集中できることです。

初日は、自己紹介のために1on1のブレイクアウトルームに10分間強制移動させられるわけですが、たいてい名前や年齢、出身地、仕事を言って終わり。10分の会話なんて続くはずがない。いや、沈黙怖い。何話したらいい?という脳内プチパニックです。そこで始まったのが、自分の好きなものを語るというエクササイズです。

好意的関心さえあれば、誰とでも10分会話できる

これは「好意的関心とは何なのか」を知るのに非常に有効でした。例え自分の好きなことであっても一人で10分話し続けるのは至難の業です。ですが、好意的関心を持って聴いてもらえるだけで、10分はあっという間に過ぎていき、むしろもっと話したいと思うようになるでしょう。

例えば、相手が「ディズニーが好きです」と言ったとしましょう。その時あなたは何と答えますか?

「へぇ、そうなんですか」
・・・会話終了です。初対面や、興味がない話題でついやってしまいがちな受け答えですね。相手がガッツのある人であればお構いなしに話し続けるかもしれませんが、二の句を次げなければ別の話題に移るでしょう。
では、「私も好きです」あるいは「私は興味ないです」と言った場合はどうでしょう。
この後に予想される展開は、相手からのあなたは何が好きかという質問や、あなたに興味を持たせたいという相手からの説得です。会話は続きますが、相手の好きなものを聴くというトレーニングにはなっていません。なぜなら、関心はすでに目の前の相手ではなく、あなた自身に向いているからです。
普段の会話では共通項が見つかった時や、逆に反論がある時、聴き手は自分の意見を述べてしまいがちですが、そこを一瞬飲み込んでみます。
「どこが好きなのですか?」あるいは「どんな風に好きなのですか?」と聞いてみます。相手はディズニーが好きになったきっかけや、ディズニーに魅力を感じる自分自身について話し始めることでしょう。そして、自分に関心持ってを聴いてくれる人には、どんどん話したくなるものです。

1分間で話せる文字数は300文字前後、3000文字の思いを受け止める

私たちの仕事は、クライアントに「自分自身の言葉で気持ちを語ってもらうこと」です。最初の一言、冒頭10分~15分を最も集中して聞かなくてはいけないといわれるのはこのためだと思います。
10分で何がわかるの?と思うでしょうが、1分間で話せる文字数は300文字前後、10分だと原稿用紙7~8枚分程度です。これだけ話せば、そこから相手の人間性が垣間見え、少し理解が深まるはずです。

これは、話題が何であれ応用が可能です。
会話が続かないと思う方は、話しかけよう、質問しようとせず、何でそう思うのかな?と考えながら話を聴いてみるといいと思います。

ぜひ好意的関心の中で話を聴いてもらう体験をしてみたいという方はお気軽にお問い合わせください。

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