心の落とし穴
ボーっとしていると、人はいつか死ぬ、だから何をしても無意味だという思いが湧いてきて、虚しくなる。
未来のことを考えるのはよそう。
すると過去のことが思い浮かんでくる。あんな悪いことをした、あんな失敗をした、そんなことばかり湧いてきて、苦しくなる。
過去のことを考えるのはよそう。
心が苦しくて仕方ないので、気を紛らわせようとしてテレビを見る。
見ている間はいいけれど、番組が終わった途端、さみしさに押しつぶされそうになる。
テレビを見る前のさみしさレベルを20とする。
テレビを見ている間はさみしさを忘れ、さみしさレベルは0になる。
しかし、番組が終わった途端、さみしさレベルが40とか50になる。
見る前より、見た後の方が余計にさみしい。
まるでパーティーのようだ。パーティーの後、家に帰って一人になってすごくさみしくなって、こんなことならはじめからパーティーに参加しなけりゃよかったとなりやすい。
どうもならんのう。心の落とし穴にハマる。