クラゲになりたい。
子供の頃から、なぜ魚が人間に釣られ続けるのか、気になって仕方なかった。釣り人が多いと、魚がエサを見ても飛びつきにくくなる。しかし、全く釣れないわけじゃない。そういうのをスレるという。
今日か明日にも、または10年後か20年後か、はたまたもっと先か、魚は針の付いたエサとそうでないエサを見分けられるようになり、人間に釣られないようになるんじゃないか?と思ったが、そんな日は来そうにない。
なぜ魚は昔からずっと人間に釣られ続けているのか?魚を見る度に気になっていたが、考え続けてもわからなかった。けど、こないだわかった。
魚が人間に釣られ続けるのは、脳が小さいからだった。脳が小さいと、学習能力が低くなる。では学習能力とは何か?
①自分学習
自分が失敗をする。次から気を付ける。失敗をしなくなる。
②他人学習
自分は他人の失敗を見る。そうならないよう気を付ける。失敗をしなくなる。
③情報学習
自分は親や仲間から、こういうことをすると危ないと教えてもらう。また、自分は本を読むなどして、こういうことをすると危ないと知る。そのため気を付ける。失敗をしなくなる。
魚は脳が小さく学習能力が低いために、人間に釣られ続ける。
もし魚の脳が大きくなり学習能力も高くなれば、もうそれは魚とは呼べない新しい生き物だろう。
ここで、あることに気付く。なぜ学習能力は作動するのか?
人は失敗すると悔しいと感じ、成功すると嬉しいと感じる。
人は失敗した時に悔しいという強い感情が生じるから、次は失敗しないようにと学習能力が作動する。
逆に言えば、失敗した時に悔しいという強い感情が生じなければ、学習能力はうまく作動しないだろう。
学習能力が高くなれば、感情も強くなる。高い学習能力を作動させるために。
ならば、学習能力が低ければ、強い感情は必要ない。感情は弱くていい。
→魚って生きるの楽なんじゃね?
魚は人間に釣られても、特に何も感じてないんじゃないか?これまでも、これからも。
魚がうらやましい。魚は生きてて辛くないんじゃないか?感情が弱いから。
生物は生きていくのに水が必要だが、魚は水を汲みに行く必要が無い。水の中にいるから。ん?人間より魚の方が優れてるんじゃないか?
クラゲはもっとうらやましい。脳が無いから。クラゲになりたい。
え!?クラゲって心臓もねぇの!?
すげーな。