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【ゲーム】FF16 DEMO 感想
ナンバリングを経て(前置き)
noteで初めてUPする記事がゲーム感想であることはある意味感慨深いです。
元々PCゲームばかり遊んで、家庭用ゲーム機には食指が動かない人生でした。人生を変えたのは当時社会現象にまでなり、攻略本がベストセラーになった『FINAL FANTASY Ⅶ』(以降FF7と記載)との出会いでした。会社の上司まで夢中になり、当時の職場でも話題に上りました。
販売店で実際にFF7を手に取るとタイトルロゴのみの真っ白なパッケージで裏面にもこれといった情報は皆無で、事前情報がない当時の私には渋いなぁ、くらいの感想しか抱きませんでした。まだハード(初代PS)を持っていないくせにソフトを買って半年くらい寝かせ、やっとハードを手に入れてプレイした時は衝撃でした。寝る間も惜しんでプレイしたのを思い出します。それ以降FFは特別になり、ナンバリングはほとんど手に入れております。(一部例外あり。特に今回FF16を手がけた吉田Pの過去作FF14は未プレイです)
FF10がPS2で発売されると聞くやPS2を手に入れんとし。
FF15がPS4で発売されると聞くやPS4を手に入れました。
そして今回FF16がPS5でのみ発売……以下同文。
私がハードを買いそろえるきっかけはFFでした。
FF16DEMO 感想
*序盤のネタバレを含みます。未プレイの方はご注意ください。
いよいよ2023年6月22日発売です。対応機種はPS5のみ。ハードの進化を伴って描写できる範囲が更に広がり、細かい描写や差異を表現することが可能となりました。今回の16は前作から6年以上経過しており、最新ハードが持つ表現力で満を持して発売になります。
発売に先駆け6月12日17時より序盤をプレイできる体験版が配信されました。クリア後のセーブデータは製品版に引き継がれる親切さです。
アクションゲーム
FFといえばコマンドバトルというイメージでしたが15からアクションRPGへ本格シフトしたように思えます。アクション全盛の現状でどれほどのアクションゲームの達人を唸らせるか。どれほどの初心者を、苦手意識がある者をクリアまで導けるか。私はアクションゲームが得意ではありませんのでそれがまず心配でした。
体験版を初めてみると、いきなりの召喚獣バトルが始まります。いきなりです。美麗なフェニックスと火の召喚獣(おそらくイフリート)の激しい戦いが目の前で。プレイヤーはフェニックスを操作するわけですが操作を誤っても特にペナルティはなく。ゲームのオープニングは大抵ムービーや説明でプレイヤーはコントローラーを置いて眺めることになってもさほど珍しくもないのですが、操作させることで退屈さを吹き飛ばします。つかみは充分です。
本編に入り主人公(クライヴ)のみ操作して戦闘をしますが(状況により他のキャラを操作することもあります)、□ボタンで通常攻撃、△ボタンが魔法、R1ボタンで回避など案外シンプルです。複雑な操作をして技を繰り出す、ということもありません。初心者やアクションが不慣れなひと向けの配慮もあり、延々とバトルしても楽しいと思えました。それでもアクションに不安があるならストーリーフォーカスモードにすると、回避などを自動で行ってくれます。
MPの概念がなく、魔法は打ち放題。アイテムを持てるのは限りがあるようですがアクション初心者にまで間口を広げた細やかな配慮と言えます。
モルボルと戦えることには驚きました。このモンスターは大抵中盤以降に出てくるデバフを付加してくる実に嫌な敵で、あのくさい息を浴びるのかw と思っていたのですがやはり序盤。デバフを食らうことはなかったにせよ序盤で大型モンスターと戦えるのは実に楽しかったです。
さらに後で。竜騎士の登場シーンはまるでFFⅣのカインを思い出します。それに全体的に音楽がいいんですよね。名曲揃い。
設定
細かいところですが私は字幕の文字の大きさを変更できるのがすごく嬉しかったです。最近の据え置き型のゲームをしていて感じるのは字が小さく読みづらいこと。些細ですが案外ストレスだったのです。それが解消しただけでもかなりの高得点です。
コントローラーの中央のパッドを長押しすると、アクティブタイムロアが出てきます。進行上に出てきた専門用語の解説をしてくれるというもので随時上書きされていきます。新しい国や用語などが登場したら呼び出したら大抵説明してくれます。もちろん無視してもだいじょうぶです。
大人向けテイスト
FFには珍しく大人向けな描写があります。
まずは流血。常時戦争がありますので殺し合う描写はあります。流血描写は、私が知る今までのFFではなかったことです。最初はたじろぎましたがすぐ慣れました。体験版でも血が飛び散るので苦手意識がある方は一度プレイして続けられるかどうかを確認できます。
あとフーゴとベネディクタ、エルウィンとアナベラ(これは未遂)のラブシーン。驚きはしましたが人間模様としてのディテールにこだわったのかなという印象でした。大人で、恋愛関係や夫婦ならそういうシーンを入れて仲が良いのか不仲なのかを見せてプレイヤーに分からせる効果を狙ったのだと思いました。トレーラーでチラ見しましたが事後を匂わせるシーンもありました。CEROD(17才以上)、納得です。キャラどうしの関係を分からせるなら些細な触れあいや描写で視覚的に分からせるほうが効果的……さすが、わかっていらっしゃる。
クライヴとジョシュア――ふたりの王子
ロザリア公国では召喚獣フェニックスを宿す者(ドミナント)のみが大公になる、という大前提があるようです。ジョシュアはなぜ大公家の者だけにフェニックスが宿るのかを父親にたずねていましたが明確な回答を得ることはありませんでした。現在の大公であるエルウィンは早逝した先代の中継ぎにすぎず、本来正式な大公になるのはフェニックスを宿したジョシュアのみ。しかしまだ幼い身ゆえ、成人するまではエルウィンが代行しています。このエルウィンが思いやりのある名君であるばかりか、ふたりの息子(クライヴ・ジョシュア)に対しても分け隔て無く愛情を注いでいます。問題はアナベラ。
アナベラはエルウィンとの間にふたりの王子をもうけているのですが、フェニックスを宿したジョシュアのみを溺愛し、宿らなかったクライヴを厄介者扱いしています。クライヴは母親の愛情を一切もらえず、普通ならひねくれてしまうところですがジョシュアの騎士になり弟を守る役目を担っています。「大公家のタダ飯食らい」と自虐していましたがそれを言っているのは多分アナベラだけでしょう。ジョシュアも他の兵士たちもすべてクライヴを認め、慕っています。
母の愛情を一切もらえていないクライヴ。
母から溺愛され次期大公になるジョシュア。
頑健な身体を持ち、自身の努力でもって兵士達からの信認も厚いクライヴ。
病弱だがフェニックスのドミナント。ゆえに国民から敬愛されるジョシュア。武芸に秀で、健康的な兄クライヴこそフェニックスにふさわしいと考えているのです。
仲の良い兄弟だが互いに無いものを持っており、羨ましがっているのが辛い。
ロザリアを散歩(そんなに歩けないけど)
ロザリアを擁するヴァリスゼアでは左頬に入れ墨? が入ったベアラーという奴隷階級の者達が使役されています。
マザークリスタルの加護なしに生きていけないヴァリスゼアで作業をするにも飲み水を作るにも魔法を用いるのですが、通常は小さなクリスタルを介して成し遂げます。ところがベアラーはクリスタルを介さず魔法を操れます。クリスタルを介さず魔法を操れるのはドミナントとベアラーのみで、ドミナントは時に国の兵器になるため大事にされ、対しベアラーは使い捨て同様の扱いを受けています。クライヴが「身体もいとえよ」とベアラーの労をねぎらっているのですが非常に珍しいことのようです。
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そして――やってきます、悲劇が。
ロザリア公国領・フェニックスゲートにてザンブレク皇国の奇襲に遭います。大公を目の前で殺されたジョシュアは正気を失いフェニックスに変化してしまいます。別行動を取っていたクライヴは駆けつけんとしますが、耳鳴りと共に火を纏った魔人を見るや、火の召喚獣が顕現します。
ここでオープニングのフェニックスと火の召喚獣とのバトルに繋がります。画像と演出が派手で、荘厳な音楽は場を盛り上げます。フェニックスの勝利で終わるのかと思いきや、イベントで召喚獣の激しい殴り合いが。フェニックスの悲鳴が精神的にしんどい……。(敗れた火の召喚獣はとっとと退散すればいいのに。しつこすぎる)
共倒れというかたちで終わるわけで、後からやってきたザンブレク皇国の騎士もフェニックスは死んだ、と認定していたのですが……。
私は死んでいないのでは、と思っています。クライヴにフェニックスの恩恵が消えずに残っているので。どういう状態かは想像できませんが死んではいないのではないかと。フェニックスが死んでも恩恵は残るなんてちょっとおかしな話……と思うのです。
ザンブレク皇国はロザリアと同盟を結んでいるはずで、奇襲など誰も想像がつかなかったはずです。しかも敵が早い内から入り込んでいた、となると誰かが手引きしたにちがいない。その役目を担ったのが、大公妃であるアナベラだったのです。
しかし解せません。溺愛しているジョシュアがいる状態で、仕掛けようとするものだろうかと。しかもなぜ国を売るのかと。フェニックスゲートへ向かう前夜、彼女はジョシュアの身を案じていましたがあれが演技とは思えなかったですし。それなのに夫や子どもを失っても平然とし、ロザリアをザンブレクへ預けようとまでしています。彼女の動機が見えてきません。辛うじて生存したクライヴも助けようとしませんでした。(まぁそれは想定内)
謎
いくつかの謎が提示されています。
1.ジョシュアを攻撃した火の召喚獣の正体
最初はクライヴかと思いました。クライヴがイフリートのドミナントだからフェニックスを授からなかった? トレーラーを見ると2体いたりもして今のところはなにもわかりません。本来同じ属性の召喚獣は複数存在しないらしい。
2.フードの人物は何者か
クライヴの耳鳴りのあと、一瞬登場。なにか話しているが聞こえません。すぐに消えてしまう。とりあえず要注意。
3.火の魔人は何者か
ジョシュアを襲った召喚獣と関係ある、に賭けてもいいです。
4.アナベラによるフェニックスゲート事件勃発
動機がいっさい見えません。ザンブレク出身でもありません。
大公家の血筋でありながらまったく最悪なことをやってくれました。
本編を進めないと謎が明らかにならないってことですね……!!
いいところで序章が終わります!(製品版につづく)
推し(トルガル)のスクショ
尊い。かわいい。過酷な運命を背負うクライヴの相棒。
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召喚獣アクショントライアル
体験版をクリアすると、召喚獣バトルを楽しめます。クライヴは大人になっています。序盤で入れられないけれど後にこういうバトルもあるんだ、という体験版。クライヴはフェニックスの他にガルーダ、タイタンのアビリティを得ている状態。
ボスは序盤でフーゴといちゃついていたベネディクタ。ここのマップが暗い暗いと言われていた場所。明るさ10にしていたがやはり暗かった。アプデでなんとかしてくれるか、あくまで体験版仕様のため、製品版では明るいかもしれない。召喚獣バトルは派手。アクション下手くそなわたしでも楽しく遊べました。
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公式で予約済み
FFですので。もちろん予約開始した時点で公式で予約完了しました。来るのが楽しみです。
ファイナルファンタジーXVI | スクウェア・エニックス e-STORE (square-enix.com)
推しのぬいぐるみも売り出すようです……ぬいぐるみを買うことはないのだが、推しだからめっちゃ迷っている9割買う方向。
FINAL FANTASY XVI ぬいぐるみ <トルガル・パピー> | スクウェア・エニックス e-STORE (square-enix.com)
最後に。
プレイ時間2~3時間程度の体験版でしたが内容は重くシリアスで、ひとも大いなる力の前に簡単に死んでしまう。辛いシーンもありましたが、クライヴの復讐の旅を見ていきたいと思っています。
美麗な画像はもはや実写。
22日のプレイは用事を早いうちに全て済ませて、どっしりと腰をすえてやりたいものです。
長い感想をお読みいただき、ありがとうございました!