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リリコン初体験その4・アーティキュレーション

 リリコンを体験して感じたのが、とにかく息とリップへの反応が他のウインドシンセに比べダイレクトで細かいコントロールを拾ってくれるということ。サックスより感度が良いかもしれません。

 ということで、その特徴をできるだけ活かそうとできるだけ細かいブレスコントロールとアーティキュレーションにこだわってやってみたのがこちら。

 SEMの設定自体はシンプルで、1VCOのSAW波のみ、ブレスでフィルターを開閉のみ。ただしフィルターは100%開かずに最大でも80%程度にしているのであまり明るすぎない、WORMな音色をイメージ。レゾナンスを少し上げ目(40%)にしているのが調味料。

 ところで私がバラード演奏で大好きなのがクリフォードブラウンの音色と演奏。もうね、1フレーズ聴いただけでその音色とフレージングでメロメロになってしまいます。

 一流の演奏は皆そうですが、1音1音いろんなアーティキュレーションを使って表現していて、ただ何となく出している音なんて無いですよね。

 というわけでこんな演奏ができたらいいなとイメージしながら自分なりに一生懸命やってみました。冒頭言った通りリリコンは息をダイレクトに拾ってくれるので、強いタンキング、弱いタンギング、レガートタンギング、タンギング無しで立ち上げる音、それぞれにアクセントの有無、ベンドの有無、等々いろんな表情がつけやすいです。リップのビブラートも自然。タイミングも周期も深さも自在。
 アナログシンセを使ったウインドシンセならではのサウンドとしては、そこそこの速さで息を入れてフィルターが開くときに出る独特の「トン」という弱いアクセント(先の動画だと0:35あたりとかの、トントントンーという感じ)これがまた好きなので、できるだけこれを活かそうと思って演奏してます。
 蛇足ですが先の動画は2テイク収録した動画になっていまして、2take目のほうが全体的にはバランスがとれてるかなーと自分では思うのですが1take目はこのトントントンがすごく上手くいった感じがあって、選びきれず2テイクともUPしちゃいました。
 全く同じセッティングだけど息の微妙な入れ方で出てくる音も演奏も変わってしまうところもわかるかなーとは思います。かなり集中して演奏したのでこの動画つくるのはとっても疲れましたけど楽しかったです。

まだまだリリコン話、続く・・・・


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