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[WS音源探訪] パッチ配布 Cherry Audio SEM (Synthesizer Expander Module)

ウィンドシンセに好適な無料ソフトシンセの個人的オススメ第一位として別記事も書いたCherry Audio Synthesizer Expander Module(以下CA-SEM)のウィンドシンセ向けプリセットパッチを配布します。無料です。よろしければお使いください。


CA-SEM概要

Cherry Audio Synthesizer Expander Module(以下CA-SEM)は2023年12月リリース、Oberheim SEMをエミュレートしたソフトシンセです。Win, Mac版、プラグイン&スタンドアロン、本記事執筆時点で無料です。
https://cherryaudio.com/products/synthesizer-expander-module

私的には別記事にも書きました通りウィンドシンセ向けのオススメ無料ソフト第1位です。

私自身も良く使っていて、それなりに作った音色が貯まりましたので一部を公開します。無料です。ご自由にお使いください。
解説付きのもう少ししっかりしたパッチ集はいずれなんとかしたいと思っていますがとりあえずお試し版ということで24音色公開します

ダウンロードはこちら (Download)

下記がパッチ集のZipです。(Free Windsynth Patch for Cherry Audio SEM)

音色デモ

24音色1フレーズずつ順番にウィンドシンセ(MWiC)で演奏しています。DAWでリバーブだけかけています。

インストール方法(Install)

1.まずCherry AudioのSEM(Synthesizer Expander Module)をCherry Audioからダウンロードしてインストールし、起動して音が出ることを確認してください。

2.ダウンロードしたzipファイルを解凍すると「windsynth mkirino2024」というパッチファイルが入ったフォルダーができるので、このフォルダーごとCA-SEMの「User Presets」フォルダーにコピーします。

3.CA-SEMを再起動します。DAWの場合はCA-SEMをプラグインとして再読み込みしてください。

4.MIDI のMapping Typeを「Grobal」でなく「Preset」に切り替えてください(図1)。これをしないと、音色毎のMIDI LEARN上下限の設定が効かないので狙った通りの音色になりません。

図1. MIDI Mapping Typeの切り替え

5.プリセット選択のUser Presetsコレクションにのところに
「windsynth mkirino2024」というカテゴリができて音色が選択できれば完了です(図2)。

図2 「windsynth mkirino2024」インストール後のプリセット選択画面

注:「User Presets」フォルダがどこにあるかわからない場合
CA-SEMを開きSettings(歯車アイコン)→Generalにすると、Preset Folderとして保存場所が表示されているので、この場所を開いてUser Presetsフォルダーを探してください(図3)。

図3 Preset Folder (CA-SEM設定画面)

Macでデフォルト設定のままインストールした場合は下記の場所にあります(図4)

図4 Macでデフォルト設定のままCA-SEMをインストールした場合の例
(誤字陳謝 ✗解答 ○解凍)

ウィンドコントローラー側の設定

■ブレスセンサー:MIDIのCC2を出力 (値はフル:0〜127)
■グライドセンサー:MIDIのCC5を出力 (値はフル:0〜127)

するように、各コントローラーを設定してください。グライドは使わなければ設定しなくても良いです。つまり最低限、CC2だけ出せばOKです。EWI、Aerophone、NuRAD、MWiCほか、リコーダー型などここ数年の全てのウィンドコントローラーで使えるはずです。

DAW等の推奨環境

CA-SEMのスタンドアロン版でも動作しますが、最低限リバーブは欲しいと思いますので外掛けするか、DAWを使用してDAW側でリバーブをかけてください。必要に応じ、わずかにオーバードライブをかけたり、ディレイ、ショートディレイを挟むのも良いかと思います。

MACのMainstageをお持ちの方なら、以前配布したMainstage用のパッチを利用してそこに読み込ませるのも良いです。あわせてぜひご利用ください。(最初のデモ動画はこのMainstage上でリバーブをかけています)

改造

このプリセットですがプリセット選ぶだけでなく改造もどんどんしてください。CA-SEM、そんなにツマミ多くないですからなんとなくいじっているだけでも楽しめると思います。MIDI LEARNの仕方は以前別記事に書いておりますのでこれも参照ください。特殊なウィンドコントローラーの機種でCC2は出ないけれどアフタータッチは出る、などの場合、配布したプリセットのCC2アサインを全て「Pressure」に変えれば同様に使えるようになります。

補足:息への反応速度の調整

(2025/01/05追記)
速いテンポで速いフレーズをタンギングを交えてバリバリ吹きたい場合(例えばテンポ200でビバップをしたいとか)で息やタンギングへの反応が遅く感じる場合は
・レイテンシ設定(Sample rateとAudio buffer size)をノイズが出ない範囲で最小に設定したうえで、
・VCF FreqとMaster Volume設定のMinを上げるCurveを上膨らみにする、を組み合わせて音色を好みに調整してください(図5)。
レイテンシ設定はDAWを使用している場合はDAWのほうで設定します(図5はスタンドアロン版の場合です)

図5 息への反応が遅く感じる場合の調整

最後に

とりあえず今回お試し版の配布です。パッチの解説や音作りの解説はそのうちnoteや動画でなんとかしたいと思っております
パッチが使えないなどの問題、ご意見、ご感想ありましたらここにコメント、またはSNS等でコメントいただければ嬉しいです。






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