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今必要なアーティストの活動-2

Wind Produceプロデューサーの梶直哉です。
前回に引き続き、
今必要なアーティストの活動について、
想いを書かせていただきたいと思います。

前回は主に配信について書かせていただきましたが、
今回はイベント、特に観客動員イベントについて、
書かせていただきます。

今、活動をしないアーティストは、
大切な時間を失っているのではないか、
そう、前回書かせていただきましたが、
今回のイベントのことに関しても、
その想いは同じです。

というのも、それを本当に言えるかは、
やってみなければわからなかったことは事実です。
やってみて、イベントはやるべき、
そう思えたのです。

ただし、これはあくまで、
イベントプロデューサーとしての見解であり、
イベントプロデューサーとしての視点です。

ではアーティスト視点から見てみると、
どうなるかというと、
これは少し考える余地があります。
今回はこちらの視点は、
大事に深掘りしていきましょう。

まず、そもそも論ですが、
アーティストをマネジメントした上で、
そのアーティストをライブハウスで
活動させた上で、
勉強をさせていただきましたが、
出演すべきイベント、
そうでないイベントが、
リアルにどちらも存在しています。

これはあくまで僕の意見ではあります。
また、僕の意見の元になるものは、
マネジメントとしての視点と、
イベントプロデューサーとしての視点です。
その上で、この情報をどう見るかは、
みなさまにおまかせします。

アーティストが出るのをオススメするイベントを、
いくつか項目別に紹介いたします。

①アーティストとして必要な経験を積める。
ライブハウスで歌える、という経験の重要性は確かにあるのですが、果たしてそれだけのイベントではないでしょうか。
必要な経験は他にも、自分より格上のアーティストと対バンすることだったり、自分を成長させるためのものが必要です。あとは、自分のアーティスト活動の活性化などでしょうか。本当は言いたいことはいろいろあるのですが、これはここまでで。

②今後に繋がる人間関係がある。
たとえば、自分を育てていただいたり、お互いに助け合える関係になれる人間関係は非常に重要です。ライブを紹介してくれたり、曲をつくってくれたり、いろいろなものが眠っています。あと、人間的に、好き、という感覚、これも意外に大事だったりします。
人間関係における、絶対間違ってはいけないことは、自分はもらうばかりの人間になってはいけないということです。助けていただいた人に、何かをお返ししていける人になるべきだと、僕は思います。

③会場の、音響・照明、その他椅子などの設備、関係者も含めた全体のレベルが高い。
これはお客様視点ですが、お客様が居心地がいいイベントが理想です。そもそも音響も照明も、お客様に必要だから存在意義があるのに、お客様がどうでもいい、やりたいようにやっているエンジニアはたくさんいます。あと、椅子なども大事。居心地がイベントの満足度を決めます。あと、会場や関係者が、すべての人をもてなす意識があることも大事です。

④イベントそのものが、お客様またはアーティストに必要とされるコンセプト、目的性を持っている。
これが1番大事です。
歌ってるだけのイベントが多すぎます。なぜそのイベントに行かなきゃいけないのか、その理由が無いイベントは、歌える以外の価値はありません。イベンターは、アーティストに頼りきりでは、存在意義はないと思います。それは、好きなアーティストの音楽を聞ける以外のメリットがお客様にあることにも繋がります。

⑤新しいファンをつくれる
比較的他のアーティストに興味を持ってくれるお客様があつまっている対バンライブや、なにかのきっかけで自分に興味を持ってくれたお客様が最初にきたときに、確実に満足させられるイベントが望ましいです。

ここまでいろいろと話してきましたが、
そう、今は、出るだけライブに出る、
という発想は捨てたほうがいいと思います。
選ぶべきなのです。
コロナ前までもそうですが、
今はかなりシビアに選ぶべきなんです。

アーティストは、
選び抜かれた優良イベントにのみ、
ガンガン出演すべきだと、
僕は考えます。

コロナの影響で、
いろいろなことが気になります。
お財布ももちろんです。
だからこそ、自分の歌はもちろんですが、
それ以外でも満足できるイベントに絞って、
全力でご来場をオススメするほうが、
お客様満足度は高いはずです。

お客様は、アーティストに、
何かしらの幸福を求めています。
さらにコロナの影響で、
実はその想いが、
潜在的に増えてきています。

アーティストは自分の歌をどう届ければ、
その目的が最高の形で達成できるのか、
それを考えるべきではないでしょうか。

そして、今、アーティストにお伝えしたいのは、
ワンマンライブ、チャレンジしてみませんか?
ということです。

Wind Produceは、
アーティストのマネジメント上では、
ワンマン推しです。

いろいろな人に勉強させていただきました。
いろいろな経験をさせていただきました。
その上で、僕はワンマン推しです。

というのも、まず、自分のファンを、
最高に幸せにする手段が、
対バンな訳ではないと思うのです。
もちろん普通は対バンがメインの活動にはなります。
Wind Produceもそうです。
だから、対バンに出るな、ということではないです。
ワンマンやろうよ、ということです。
ワンマンはたくさんできるものではありません。
お金だってかかるし、
集客も大変。
何より準備が大変。
なので、たくさんはできないでしょう。

ワンマンの魅力を、
いくつか書いていきます。

①お客様が、自分の歌をたくさん聞いてくれる。
対バンだと15~30分で終わってしまうステージ、
ワンマンだと最低一時間とかになるでしょう。
自分だけを見にきているお客様は、
やはり長く聞きたいものです。

②すごく準備が必要な分、いい作品ができる。
ワンマンは全てが自分です。
その分、準備の量が大きく変わります。
ライブに対する時間の投資が、
対バンと明らかに違うのです。
だからこそ、いいライブになります。

③ライブに集中できる
他のアーティストとの関わりが無い分、
ライブに集中できます。
リハーサルも普段の何倍も取れます。

④お客様満足度が高い
やっぱり上の理由もありますが、
お客様満足度は対バンより、
圧倒的に高いでしょう。

⑤自分の力の範囲がわかる
集客、ステージ、いろいろとチャレンジが必要になってきます。自分のことを本当の意味で応援してくれる人が、ワンマンにはしっかりきてくれる分、SNS上で応援していると言っている人でも、来ない人はとことん来ないです(笑)
どのくらいまでのステージなら持つのか、自分が果たしてプロとどれだけ差があるのか、そういうものと向き合う機会にもなります。

⑥全てにおいて、自己責任
場の盛り上がり、集客、ステージ、全てに逃げ道がなく、すべての責任は自分にあります。そういう場所で戦うからこそ、実力はあがっていくと考えます。

こんな感じでしょうか。
対バンも良さはあると思いますが、
僕はワンマン推しです。

そして、今、僕はアーティストのみなさまに、
本当に出来る限りのこと全てを注ぎ込んで、
出来る限りのおもてなしやサービスができる、
いつもより高額ですが、
高付加価値のワンマンライブをオススメします。

今、コロナの影響で、
本当に生きづらい世の中、
暗い世の中です。
アーティストならば、
もうすでに、誰かにとっての、
そんな世の中を生き抜くための、
光になれていると思います。

だからこそ、
その人にとっての最高の1日を、
あなたがたアーティストの力で、
つくってほしいのです。
コロナを乗り越える勇気、
明日を生きれる笑顔、
そういうものを与えられる、
自分にできる全てを注ぎ込んだ、
そんなワンマンライブを、
やってみませんか?

また、イベントは、日常の中に存在しません。
配信は日常の中にあります。
人々の心は、非日常の中にある、
圧倒的な幸せを求めています。
だからこそ、イベントが大事なんです。

高価値こそが大事なんです。
コロナの世の中では、
あまり人々は、
お金を使わない方向に行きがちですが、
それはあくまで、
必要なものに、必要なだけのお金を、
使うことを意識しただけなんです。
贅沢だってします。
生活を豊かにするものも買います。
ただ、価値の低いものから、
削ぎ落とされてしまいます。

だからこそ、少し高くてもいいから、
出来る限りのことを詰め込んだ、
最高作品を生み出すべきと、
僕は考えております。

今必要なアーティストの活動、
それは、
高価値なワンマンイベントであると、
僕は考えております。

あなたの声を必要としてくれている、
誰かのために。

Wind Produce
梶直哉

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