インド生活を振り返る(トラブル編①)

インド生活を振り返る編、3作目となりました。
思い出すとイライラすることが多いインドですが、さすがに3年も住んでいるとトラブルにも多数遭遇します。日本のような平和で安定感のある国ではないので仕方ないわけです。さすがに3年も住んでいれば慣れるかと思いきや、まったく慣れない。
むしろ
「あ?またか。ヤッテヤンヨ」
というヤンキーばりの気持ちにしかなりません。許したらそこで試合終了です。最後まで気力体力火力全てを使って叩き潰さないと次から次に来ますからね。

ということで数あるトラブルを何回かに分けてお伝えしていきたいと思います。今回は①ということで「missing pants」編です。

さて、私が住んでいたのは5つ星のホテルアパートでした。毎日掃除とベッドメイクサービスが入るやつです。これだけ聞くとさぞや豪華な駐在生活のように見えますが、全然そんなことありませんでした。とにかくサービスの質が悪いとか低いとかじゃなくて、地獄。
この世が法治社会じゃなかったら間違いなく全員直線ダッシュからのフルスイングでぶん殴って追い打ちかけてます。

話は変わりますが、私は結構着るものにも拘りがあって、いつも同じブランドのものを身に着けていたりします。大体耐久性・着心地・デザインのバランスで選ぶのですが、lululemonというところの服を普段は来ています。
私が住んでいたところはそこそこに気候が良くて暖かかったので、lululemonの短パンも日本から持ってきていました(インドでは売ってない)。

ある日会社から戻ってきて着替えようとしたら短パンがない
あれ?どこに行ったのかな?と探しても全く見つからないわけです。
うーん、もしかすると出張に持って行ったときに置いて忘れて帰ってきてしまったのかな・・・と思いながら、仕方ないのでそこは諦めました。

その直後に日本に一時帰国する機会があり、同じものを新品で買って持って帰ってきました。新品タグが付いた状態で部屋のクローゼットらへんに保管していたのですが、ある日またもや会社から帰ると

「ない」

いやいやいや、おかしいだろ。同じブランドの同じ商品が連続で行方不明になるわけないだろ。今度は新品だぞ。

「ああ、これはホテルスタッフに盗まれたな・・・」

ちなみにそれまでも何度かあるはずの服がなくなるということがあったのですが、着古したユニクロだったりしたので「まぁいいや、どこかいったな」程度にしか思ってませんでした。

とりあえずこれは明らかに盗難としか考えられないのでホテルレセプションに連絡して、
「短パンが連続して盗難された」
「部屋に入った人間を確認してほしい」
「廊下に監視カメラがあるのでそれも確認してくれ」
と伝えました。

翌日くらいにマネージャーみたいなインド人が部屋まで来て、この件に対する調査結果を教えてくれました。

インド人(以下印)、私(窓際で以下窓)とします。

印「Sir, we have checked the record of your room cleaning, and also checked CCD recording」
  (部屋の掃除記録と監視カメラの記録も確認しました)
窓「なるほど、それでどうだったの?」

印「None of our staffs have come out from your room with wearing your short pants, Sir!!」
  (お客様の部屋からお客様の短パンを履いて出てきた従業員はいませんでした!)

窓「・・・?え、え、はい?」

印「Nothing could happen with our staffs, Sir」
  (従業員は何もしておりません!)
窓「おいおいおいおいおいおい、面白いことを言うじゃあないか」
窓「Supposed, if you were theif or something and stole some short pants, do you wear that immediately?」
  (君が泥棒だったとして、盗んだ短パンをすぐに履くのかい?)

印「Because, our staffs are …」
  (いえ、それは、従業員は・・・)
窓「I am asking quesition with answer YES or NO」
  (YESかNOで聞いてるんだよ)
印「The record of CCD camera was…」
  (カメラの記録は・・・)
窓「YES or NO first. You have to answer to me YES or NO」
  (YESかNOで聞いてるんだよ)
~~このくだりがを5往復くらい~~

印「No… Sir…」
  (着ません・・・)

窓「だよねぇ・・・。どうしてそういう僕の短パンを着て出るっていう発想になったの?」

結局盗んだ証拠もないが、盗んでいない証拠もない、私の部屋の中の出来事はどうやっても分からないのでお蔵入りになりそうな雰囲気です。
それにしても、盗んだものをその場で着て外に出るわけナイダロ。
面白すぎるわ。

いずれにせよ最終的にホテル側が非を認めて補償することになったのですが、lululemonの短パンって結構高いんですよね。1万円以上。
なので、ウェブサイトURLと金額、それをルピー転した金額を伝えたところ、今度はこのような回答が。

印「Sir, we will purchase similar one, similar color and size.」
  (似た色・サイズの似た感じのやつ買ってお返しします)

窓「No. I know your will buy so cheap one like some hundres INR. Never accepted.」
  (ダメ、絶対にクソ安いの買うだろお前、分かってるぞ)

という押し問答があり、結局埒が明かないのでもう諦めました。これ以上やり取りする手間暇、それにアホと会話するのが面倒になってしまった感じです。今もこの文章を書きながら怒りの炎が燃え盛っています。
マジで許さないからなアイツら。

毎回書いているような気もしますが、決してインドがキライな訳ではないです。インド料理も好きだし、インドの世界遺産も素晴らしいと思います。
ただただ大多数のインド人とどう考えても、何が起きても、世界が滅びるとしても相容れない、相互理解できない、それだけです。
これは私個人の問題なので、きっと人それぞれです。
皆さんはインド人とうまくやっていってください。私には無理でした。
クソが。

おしまい。



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