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ニンジャスレイヤーをAoMシリーズから読む/S4_10「ヴェルヴェット・ソニック」(中)
こんばんは、AoMシリーズから出戻りしました望月もなかです。
風が強く、冷たくなってきました。雨が降って空が一日中暗くなって、白鳥が飛んでくると庄内地方はもう冬です。物置から灯油缶を出しました。こたつやストーブも出したいです。
◆
前回の感想はこちら。
【前提】望月のニンジャスレイヤー知識
・書籍第一部を3巻まで(中断)
→6年経過(ほとんど内容を忘れる)
→『スズメバチの黄色』読了
→AoMシーズン1〜3読了+後、PLUS加入
→AoMシーズン4実況+旧三部物理書籍7巻(今ここ)
◇◇◇
今回のエピソードはこちらです。
シーズン4:「ヴェルヴェット・ソニック」(中)
二夜連続の「狩り」に臨むニンジャスレイヤーだったが、オモイ・ニンジャの妨害によりタキとの通信が阻まれてしまう。執拗にニンジャスレイヤーを責め苛むサロウのニューロン・ハック攻撃。絶体絶命のニンジャスレイヤーに力強い手を差し伸べたのは、タキのナビゲーションで駆けつけたコトブキであった。
♯4
『あの獣が通信を試みた相手もいる。辿って焼いてやろうとしたけど、獣が邪魔でさァ』
ありがとうございます。
コトブキちゃんに張り倒されるくらい弱ってても、ひたすら我慢してタキに繋がずにいた甲斐がありましたねマスラダくん……。このエピソード、マスラダとタキが身を削ってお互いを守りあってるという(シーズン1の頃には考えられなかった)すごい展開を延々と見せられており……組んだ指を額に押し当て、長い溜息をついてしまう……。感謝……。
◆
「死力を尽くし、敵を上回った側が勝つ。それがイクサというものだ」
そうですね、フジキドさ……ウーガダルさんのセリフでしたね。聞き覚えのある思想だったのでつい。
◆
「ドッソイ!」「ドッソイオラー!」「ハッキヨッホ!」セントーの壁が吹き飛び、中からスモトリ達が溢れ出した。
……。はい。
そして頭上、「キキーッ!」電線上でコウモリパンクスにテナガザルパンクスが合流し、威嚇の叫びをあげた。両ケモノクランは本来一触即発の対立関係の筈。正気が奪われているのだ!
……。
………………。
今日は……もう寝よう。
◇◇
オハヨウゴザイマス!!
◇◇
『皆、何の罪もない奴らさ。(略)強引に攻撃したら、あンたの精神が疲弊して、俺のジツがガッツリかかるようになっちゃうだろうね!』
ほほう。なるほど。精神が疲弊するとユメミル・ジツがかかりやすくなる。いいことを聞きました。後学のために覚えておきます。卑猥なことは考えてないです。
「キキーッ!」「キーッ!」ケモノパンクスが屋根と電線の上で囃し立てる。
っ……! 忍殺っていつもそうですよね…! 私たちのことなんだと思ってるんですか!? 精神を疲弊させて何を企んでるんですか!? こんなの許されるわけない!!(地団駄)
◆
そんな私の混乱を景気よく吹き飛ばしてくれるコトブキちゃんのマンホール射出からの決断的奇襲攻撃! すごい! 強い! 曲がりなりにもニンジャのサロウが防戦一方、自我があるからニューロンハックも通じない! うおおおお! かっこいい~~~! !
♯5
リアルニンジャの助力で圧倒的優位に立つサロウは、迂闊にも、己の位置を正確に追尾してくるウキヨの存在に気づけなかった。オレンジ髪を翻し飛びこんできた拳は、怒涛の連打で顔面を――過たず、捉えた!
◆
怒れるコトブキちゃん、かっこいいです……!
コトブキは怒りに目を見開き、歯をキッと食い縛って、まるで輝くような怒りの形相だ……「グワーッ!」
コスプレ接客してるコトブキちゃんも、優しく微笑むコトブキちゃんも好きですけど、個人的には怒りに燃えて勇ましく戦ってるコトブキちゃんの姿が一番好きなので拳を握って盛り上がってしまいます。日々の鍛錬を怠らず、その成果を十二分に発揮して、ニンジャ相手に一歩も引かずに戦うコトブキちゃんは本当に本当にかっこいい! 勇気をもらえます。素敵です!
◆
「オイ見ろ、天使が落ちてきたぜ」「天使マ?」暴漢!
ネオサイタマの方言では「ボコれるサンドバック」のことを「天使」っていうんですか?変わってるね……。
それはともかくこの辺りのシリアスから謎展開への落差とかスピード感とか忍殺の真骨頂だなーと思います。
◆
木馬の上には首なしヤブサメ武者人形残骸。
そんな木馬があってたまるか。
嫌ですよそんな遊園地! ネオサイタマは娯楽施設もおかしいよ!!!
しかしこの、コトブキちゃんによる無人遊園地への追い込みもおそらくタキさんのナビによるもの、と考えると……ピザタキのチームワーク……最高……と親指を立ててしまう。
シーズン3だけじゃ飽き足らずなぜこんな……なんでこんなに優しくしてくれるの……優しさが、怖い……
(ハッキングでウキヨの身体をヤッちまえば、そのまま自我だって……!)だがオモイ・ニンジャの反応はサロウと違った。彼女は歯噛みしていた。『クソッ! 雑魚の、クセに!』
優しさが怖い。
なに、なんで、あの、なんでそんな……コトブキちゃんを守ろうと奮闘するタキを……見せてくれるんですか……そしてそれでも届かない物理的危機には安心安定の100回ピンチなら100回間に合うマスラダ・カイがやって来るしさぁ~!!なんなんですか~~! 嬉しいね!!!!
◇◇
♯6
サロウを爆発四散させ、勝利したかに見えた瞬間……ニンジャスレイヤーは死んだ。脳波フラットライン。心停止。絶望的な蘇生処置を試みるコトブキの前に飛び降りてきたのは、シグルーンに跨ったオイランドロイド――サツバツナイトの盟友、ナンシー・リンであった!
◆
「骨のない狩人であった。やはり我がメイヘムしか勝つ事なし」アイアンコブラの声。
ガバガバ運営カリュドーンの癒し枠、アイアンコブラ総帥。
もうアイアンコブラ総帥だけが癒しだよ…こんなガバ儀式からはさっさと降りてメイヘムちゃんねるとか開設してそっちで愛娘最強語り動画を毎日アップロードするなどして平和に生きてほしい #njslyr
— 望月もなか (@windfish_mmm) September 30, 2021
個人的にはこんな気持ち。
こんなギスギス儀式じゃメイヘムさんの最強戦闘力をちゃんと見てもらえないよ……相応しい場所でリアルニンジャプレゼンツ・カラテ競技大会でも開催した方がいいと思う(とここまで書いて、多分コンサルタントさんによって引っ掻き回されてどうせだめになるんだよな…と遠い目になりました)
◆
「任せろ!」SPLAAASH! ファイアウォール損壊がこの日三度目ともなれば、ザックも慣れたものだ。消火器を構え、素早くボヤを消してみせる。
ギャアアアアア!! ザック少年も頑張ってるなんて聞いてません!!
ハァッハァッ、危機的状況にも動じず前向きに何ができるかを常に考えて機敏に動く少年!!!!!!!! タフ! 健やか!! 前向き!!! 少年の栄養が補給されて心はぐんぐんセノビック状態よ!!!
やっぱりコトブキちゃんをサロウの位置までナビしたのはタキさんだったんですね、しかもナンシーさんと協力しながらとはいえ、リアルニンジャの手を躱しながらやってのけたわけですか。あまりにも優秀。素晴らしい。
「ここまでの見事なステルス状態、そこから転じて、敢えて気配を晒してのデコイ行動。これらの的確な作戦行動は、ナンシー=サンの助けあればこそです」ツクモは強調した。
ツクモちゃんはナンシーさん贔屓ですけど、タキさんだってすごいんですからね!! あとナンシーさんへの通信第一声が(平気か!?)なところがタキさんらしさに溢れておりそういうところ……好きだよ……ってなった。タキさんのこといつの間にかめちゃくちゃ好きになっちゃってるんですよねいや皆さんご存じだったかもしれませんが私もいつからこんなにタキさん大好きになっていたのかよくわからない……好きだ……。
◆
『敵は爆発四散したわ。そしてニンジャスレイヤー=サンは……』追加窓が開いた。バイタル情報。フラットライン。(勿体つけンな! ふざけるなよ。それで……それから、どうなったかッて訊きたいんだぜ、こっちは!)
あ゛~~~~~~! ニンジャスレイヤー=サンの安否を案じるあまり憧れもリスペクトもブッ飛んでナンシーさんに怒鳴ってしまうタキさん~~~~~!!! なに、なんでこんな……優しさが怖い、あの、あのだって、タキさんにとってのナンシーさんって、サッカーに例えるならスラムのごみ溜めでボール蹴ってるやせっぽちの少年から見た国民的英雄プレーヤーであり、マラドーナとかロナウドとか……すみませんサッカー知識はマンガ由来でしかないため例えが合っているかわからないんですが……ともかくそういう存在じゃないですか。野球部に入るお金すらないけど野球が大好きで河原の試合を見つめている少年にとっての大谷翔平じゃないですか。
そんなかつての伝説級プレーヤーが場末の店にやって来て、「私達でこの状況を乗り切ろう」って対等に握手してくれたわけですよ。自分の城で、自分が普段使っている椅子に腰かけて鮮やかにキータイプしてくれて、それは、いつかの少年だったタキにとっては夢見ることすらあり得なかった世界で。タキにとってナンシーさんって、そういう存在なわけですよ。
……それが……動かなくなったマスラダを目にした瞬間ぐちゃぐちゃに心が乱れてそんな相手にも声を荒げて暴言吐くほどパニクってしまうの……ほんと……あの……あの、なんなんですか~~~!? いいんですか!? 公式でこんなリアルタイムで連載読ませてもらっていいエピソードじゃなくないですか、私もしかして10年前にタイムスリップしてる!? 10年後にふと見つけたWEBニンジャ小説の過去ログを読んでいて悶えまくってしまったのに誰にも語ることができずに一人で悶々としてたら謎の力で連載当日にタイムスリップ、私いったいどうなっちゃうの~!? みたいな夢を見ているにすぎないのでは……。
現実なのか……。
ありがとうございます。
さらに保身大好きタキさんが防御ガン無視で突入する姿まで見せつけられてもうだめです。現実SUGOI。現実は水族館。もはや我は水槽の中で哀れに泳ぎ回るばかりの魚類よ……ゔううぅ……もう鰓呼吸しかできない
◆
「ブラックティアーズ=サン。オヌシは狩りの進行を管理する責務を負う。看過と保留は、死んでいった狩人の名誉、ひいては進行中の狩りをも愚弄する行動となろう」
発言内容がフジキドイズムなんだよな……。
実際、第三の目(開いたり閉じたりする)がなければ80%くらいウーガダル=フジキドだと判断するところなんですけど……狩りが二晩続けて行われる、という情報をナンシーさんが即時把握できたのにも筋が通りますし。でも第三の目がなぁ。
ただ、もしサイバネなりシャン・ロアのジツを介した特殊メイク的な何かでもって、第三の目を増設できる術があるとしたら。フジキドさんがリアルニンジャを欺くために必要だと思えば、躊躇なく「する」と思うんですよね。
あの人は、やる……。
◆
防御なしで突入して接続やってのけちゃうタキさんすごくない!?
(私に訊くのじゃなくて、考えるのよ、一緒にね!)ナンシーは力強く言った。(貴方はテンサイ・ハッカーでしょう。ここまで戦ったのも私の独力ではないわ!)『……!』
ヴーーーーッ!! 嬉しいよお……!!! 読者も(いや私は信じていましたが……)ツクモちゃんもタキ自身も信じていなかったタキの実力を、他でもない作中随一のハッカー・ナンシーさんが真正面から全力で肯定して言い切ってくれたの、めちゃくちゃめちゃくちゃ嬉しいよ~!!
マスラダの生存の目を手繰り寄せるため、必死に考え、考え、考え続けるタキさんが熱い、熱すぎる。
(ニューロンをハックする……私達も!)
ナンシーさんがタキに「私達」って呼びかけるたびに私の心の妖精さんが総立ち腰振りチアダンスを始めるんですよね……。
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ヴェルヴェット・ソニック=エメツ吸引IRC接続行為!! タイトル回収がここできましたか!
ブラック・ベルベットを吸引したタキがマスラダの命を助ける流れね……フーン……面白いことするじゃん……(声が震えている)。
しかも目覚めた先にはサンズ・オブ・ケオスの狂信者たちとコトブキちゃんがいるってわけね……そうですか……。
シーズン1の超圧縮リフレインじゃないですか。
しかもマスラダとタキの出会いが再演される可能性もあり……一方的に命を救った貸し借り関係の逆転展開でもあり……ぐっ、またやるんですか出会い直しプレイを。もうやったじゃないですかシーズン3で。またやってくれるんですか。何度でもやってくれていいです。ありがとうございます。
【参考】
シーズン3の出会い直しプレイ感想
(だいたい発狂している)
◆
(シツレイします!)ニンジャスレイヤーの顎を掴んで口を開かせ、人工呼吸めいて、マウス・トゥ・マウスした。そのまま彼女はキアイで、上咽頭にむかってブラックベルトを吹き込んだのである!「ーッ!」ヴェルヴェット・ソニック!
必殺技みたいに言うんじゃないよ!!www
いやでもマウス・トゥ・マウスシーンの流れに一切の色気がなく、コトブキちゃんも終始鬼気迫る必死な様子だったのがとても良かったです。ハラハラしながら実況していたので、正直すごく安心しました……。
これはホントに個人の好みの話でしかないんですけど、私、少女漫画やラブコメ漫画におけるキスと人工呼吸の混同描写がちょっと苦手で……「この蘇生が失敗したら目の前の相手が、死ぬ!」というガチ恐怖行為にそのような視点を持ち込むのが受け止めきれないといいますか(大腿部の大量出血を圧迫止血するのと太ももお触りはさすがに別次元で考えたいかな、みたいなニュアンスですね)
それにしても結果が容赦なさすぎで怖いです。いくらなんでも白目剥いて血涙からの古傷全開はさすがに恐怖。どうなってしまうんでしょうか……!
♯7
マスラダの心臓は脈打ち、脳波も波形を取り戻した。だが……タキは見る。無防備に解放されたマスラダのアカウント内で、腫瘍めいたウイルスが蠢いている。物理肉体を失ってなお、狩人サロウの攻撃は容赦なく続いている――!
◆
『ビゴビゴビゴ』ファイウォール直結されたモーターツクモがUNIXを激しく点滅させていた。
ツ、ツクモちゃーん!(悲鳴)
あわわ、、ツクモちゃんも頑張って夜明けを迎えてほしい。タキさんは指示するどころではなかったでしょうから、多分ザック少年の独断で直結されたんですよね……修羅の国ネザーキョウ育ちは伊達じゃない。少年パワーで心が潤う。好き。
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電脳戦するタキさん超超超カッコイイ!!!
【ヴェルヴェット・ソニック】、コトブキちゃんのマンホール射出奇襲といい、ハッカー・タキの電脳戦といい、これまで見たかったものをこれでもかという最高の盛り付けで「おらよっ! ハイ一丁! まだまだいくぜ、もう一丁!」なノリでガンガン提供していただけるので顧客満足度がこれまでのシーズン4で圧倒的最高点を叩き出しているんですけどまだこれで最終セクションじゃないので一体ラストまでに何をどれだけ詰め込まれるのかドキドキしてしまいます。というかシーズン4が全体的に贅沢ですよね、新生ソウカイヤの凸凹ミッションとかネオサイタマ大破壊戦闘とかメカヒロインに恋する人造美少年とかなんかもう盛り合わせがすごい、フルーツパフェにプリンアラモードでもぶち込んだんか?って感じの勢いでほんとこれを読めてるの奇跡みたいだなって思ってます。すごい。
◆
流れるようにトラップを設置してはマスラダを狙う有象無象を撃退していくタキさんの指捌きが燃えます! これがネオサイタマの電脳戦! 熱い!
こういうの懐かしいよな。姉貴。無意識のうちに語りかけ、彼は乾いた喪失感を思い出す。
私へのトラップまで設置しなくていいです!!!
恐ろしい攻撃だった……
私が何度もこのようなトラップに落ち蘇った経験を持っていなければ危ないところだったぜ……(口元の血を手首で拭いながら立ち上がる)
AoM通してタキがしばしば口にする自称「テンサイ」が、戦いを経るごとに「空虚な見栄」→「己を鼓舞するための強がり」→「手ごたえ」→「確かな自信」へと、徐々に意味を変えていくのが堪りません。
◆
「いきなり何よコイツ!? カラテの、何だって?」「何だっけな名前……」「マスラダ……」地面に手をついて起き上がり、口元の血を拭う。「マスラダだ」
ハイスクール時代の詰襟学生服ヤッターーーーーーー!!!!!!
フルーツパフェにプリンアラモードぶち込んだだけじゃ飽き足らずみたらし団子とクリーム白玉あんみつが追加されるが如き暴挙。イェイイェイ。詰襟カイくんサイコー!!
過去をお見せされるとよくわかる、マスラダ・カイの暴走機関車っぷり。さすが、逃げ出すヤクザに自分から連絡を取ろうとするカタギなだけあります。高校生の頃からモノが違う。イカレておる。
「……」「ここ最近、おれはツイてる」マスラダは言った。「おれを強請ってきたヤクザが居たが、次に会った時、おれの目を見るだけで震えあがった。しまいには、ケリをつけるためにこっちから連絡を取ろうとしても、BANされてる。ワケがわからなかったんだ」「そんな事があったんだね」 21
— ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer (@NJSLYR) December 26, 2018
(【アルター・オブ・マッポーカリプス♯9】より)
「おれのやるべきことは、おれだけが決める」……マスラダ・カイは徹頭徹尾そういう男であり、ナラク憑依前後で性格が変わったりもしていないんですね。
オリガミとの出会い、アユミのカラテ、憧れが手の届く現実だと知った瞬間の衝撃。マスラダ・カイのオリジンが次々に明かされていくさまに震える反面、背後からゆっくりと近づき背景から知人、知人から友人、そして本人へと成り代わっていくサロウの不気味な攻撃が怖すぎて別の意味で震えます。サロウさん怖すぎる。
いやでも回想始まった時点で新規アユミさん(新規アユミさん?)来ちゃったらどうしようと思っていたらほんとに来たのは情緒が破壊されてしまいましたね。助けて。
養父のワモンがカラテ・ドージョーを経営していたことは既に明かされていましたが、アユミがそこでカラテを学んでいたことは完全に新事実。マスラダが養父からは頑なにカラテを習おうとしなかったことも新情報ですね。
◇
アユミは血がつながらないながらも養父からカラテを受け継ぎ、カノープスとして生計を立てていた。そう考えるとマルノウチビルでマスラダは、ある意味、家族を一人ではなく二人とも……殺してしまったことになるのでは……? と気づいて愕然としました。
マスラダの中には、養父のカラテは刻まれていません。目を背けて拒絶したから、受け継ぐことができなかった。親父さんに胸を張れるようなオリガミ・アーティストになる、という夢も断たれた。アユミもいなくなった。
シーズン1前半で、カラテもなく、夢もなく、家族もなく、ただナラクに強引に生かされていたマスラダ・カイは……そこでようやく、クソッタレなデジタル・オーディンと出会ったんですね……。そして今、記憶を辿りハックされつつあるマスラダを、今もデジタル・オーディンが死にそうになりながら全力で守っているわけであr
夢?
落ち着いてもなかさん。いや一周まわって逆に落ち着いてきた感もありますがなんかすごいですね、ほんと、今マスラダを守ってるのが「姉貴。懐かしいよな」って独白してるタキさんなの何? 夢なの? 嘘でしょ!!?
◆
マスラダは己を包む霧が晴れたような感覚をおぼえた。生まれながらにして閉ざされていると思っていた道が、不意に開けた。やってもいいのだ。おれも。
ストリート出身アーティストのオリガミ・アートに衝撃を受けるマスラダ。
実際の過去にサロウはいないので、マスラダくんは一人で見に来ていたんじゃないかな?と思うのですが……。「オリガミ・アーティストは(カチグミ・ドージョー生まれや美大出身の)選ばれた人間にしかなれない職業」と最初から諦めていたくせに、オリガミへ惹かれる心を抑えきれずにこうやって展示をひとりで見に来ていたのかと思うとヴッ……てなります。マスラダくんはさぁ……ほんとにさぁ……やっぱりニンジャスレイヤーやりながらでもいいからオリガミに触れるべきなんじゃないかな……やってもいいんだよ、ニンジャでも。
◆
サロウさんがアユミさんとの思い出に割り込んできたのさすがにアウト過ぎてレッドカード出したくなった。さすがにそれは禁止。いくら眼鏡かけたり爽やか青春ボーイを装ってもやっていいことと悪いことがある。
などと憤っていたら本人に成り代わったの怖すぎる!! シルバーキー氏もやろうと思えばやれたんですよねこれ!? 怖い怖い!! ユメミル・ジツは善性パラメータが一定以上じゃなければ使えないことにしようよお!
◆
「俺だ……マスラダ=サン、俺!」「ちがう。おれだ」マスラダはサロウを正面から見た。そして、差し伸べられた手を振り払った。
サロウには決してトレースできない感情。
己の人生を粉微塵に破壊した存在こそが、マスラダ・カイだけではない、数多の先代による悲劇を内包した「ニンジャスレイヤー」を形づくっている。
ナラクの仕掛けた迷い道すら突破した先で、サツガイを前にサロウから力強く自我を奪い返すマスラダのシーン、素晴らしかったです。
いやーヴェルヴェット・ソニック面白いな~~~!
ナンシーさんもかっこいいです! 相手の話をちゃんと聞いて受け止めたうえで完膚なきまでに否定する心の折り方が、明らかに相棒と同種のそれなんですよね……
次回はナンシーvsサロウでしょうか。狩人たちの異議申し立てはどうなったのか、オモイ・ニンジャはどう動くのか。そしてマスラダ&リンちゃんの物理肉体を一人で守って戦っているコトブキちゃんは大丈夫なのか。ウーガダルさんはオヌシとかフーリンカザンとか言ってるだけのただの他人の空似なのか! 気になることがいっぱいです!
それでは長くなりましたが今回はこの辺で。
次は多分最終セクションまで公開されてからの感想になると思います!
おやすみなさい!
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次の感想はこちら。
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