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ニンジャスレイヤーをAoMシリーズから読む/S4_23「ビースト・オブ・マッポーカリプス◆後編」(中)
こんばんは、AoMシリーズから出戻りしました望月もなかです。
本を読まなければ文章力が落ちていくし(※私の場合)、運動しなければ体力が落ちる。厳然たる事実です。わかっているのですが、書いていると読めないし、読んでいると書けないし、書いたり読んだりしていると運動する心の余裕が取れないし、剣を握らなければおまえを守れないし、
いつまで経っても時間が上手に使えません。もう大人なのにね…でもきっとみんなそうですよね!? (同調圧力やめろ!)(すみません!!)
ひとつずつでも、諦め悪く、楽しいことをやっていきましょう!
◆
前回の感想はこちら。
【前提】望月のニンジャスレイヤー知識
・書籍第一部を3巻まで(中断)
→6年経過(ほとんど内容を忘れる)
→『スズメバチの黄色』読了
→AoMシーズン1〜3読了+後、PLUS加入
→AoMシーズン4以降はリアタイ+旧三部物理書籍14巻(今ここ)
◇◇◇
今回のエピソードはこちらです。
「ビースト・オブ・マッポーカリプス」 - ニンジャスレイヤーWiki*
シーズン4:「ビースト・オブ・マッポーカリプス◆後編」
崩れゆく足場から現れたのは、巨大な蔦だった。ニンジャスレイヤーとアヴァリスは天高く伸び続ける植物のなか、遥か高みへ登っていく。狩人は自らサツガイの力を捨て、ヴァインの仔へと立ち戻っていた。頭上に輝く星の海。眼下には豆粒めいたネオン光。すべきことは変わらない。目の前のニンジャを打ち倒し、ふざけた儀式を破壊して、ネオンの海へ帰るのだ。
♯7
足場がコンクリートから緑の蔓植物になって、背景がビル街→夜空→星の海になっていく描写がいいですね。ラスボスの戦闘ステージが変わるときってこんな感じなのでしょうか。格闘ゲームはほとんどやったことがないので、なんとなくのイメージですが……。【テンペスト・オブ・メイヘム】のフジキドvsニンジャスレイヤーで仏像が一緒に落下してくる描写も同じ印象がありました。
◆
「嗚呼」アヴァリスは呟いた。「オクダスカヤーノフの土のにおいだ」
ゾーイちゃんの居場所がシトカの浜辺にあるように、ほんの短い間だったとしても、アヴァリスの居場所もオクダスカヤーノフにあったのかなあ。ヴァインと過ごした日々はほとんど描かれていませんが、彼という人格を形作ったものは東欧の裏路地で出会った山羊角の彼女だったのだろうな~と思えます。
◆
黄金光の支配を抜け出し、自我を取り戻すネオサイタマのニンジャたち。彼らの意志力はもちろんですが、ギンカクの影響もあるのかな?
「ア? 何言ってるか何もわかんねえ。多少テンション上がったら幾らでも自分の顔を殴りますよ俺は(略)」
そうなんだ、かわいいね(温かいまなざし)
雑居ビル屋上、再びザゼンしながら、ゼンマスターはネオサイタマを俯瞰し、片手で胸に触れ、片手で思慮深く顎を擦った
ゼンマスターさん、誰……
てっきり私の知らないトリロジーレジェンドかと思っていたら実況で先輩方も知らないことが判明し、誰……ってなってる。
ブライカンは細めた目を光らせた。「アタシにあられもないセイケン・ツキをさせてくれた礼をしなくちゃねェ。濡れちまったァ……」
だ、だめ人間すぎる。ドン引き。
何を言っているんだ。
◆
ザナドゥくん無事でよかった!!
ヨウナシちゃんも助かったみたいでホッとしました。本当に良かった。
◆
『(略)マルノウチ・スゴイタカイビルだった筈の建造物が今、実際、樹!』
はい。
あれほど脅してやったのに、仕方のない連中だ。重役を四つん這いにして尻を黄金のゴルフクラブで打擲してやる時が来た。
何を言ってるんですか???
ネオサイタマのカチグミエリート(もしくはサディスティックなニンジャ)がしばしば卓球やゴルフクラブなどのスポーツ用品で商売敵の尻を叩いて折檻することに悦楽を見出していらっしゃるのがマジで謎。それ楽しいの? 本当に心から!?
なんかこのあとも「私も当然、後でNSTV重役の尻を叩く!」とか言ってるんですが、日本語の「尻を叩く」は「早くしろと急かす」という意味の慣用句に過ぎず、実際に尻を叩いたりするわけではないんですよね。えっ……そうだよね。不安になってきたぞ。
【尻を叩・く】
①やる気を起こすように励ます。
②実行するように催促する。
よかった。合ってた。
イスハークさんが日本語を勘違いしているか、尻を叩くのが好きなサディストというだけの話だった! 後者はどうかと思うけど!!
◆
然り。茶器ヒラグモは事前にフジキドとナンシー・リンが得た情報通り、オンライン接続のスマート機能がもたされていた。
ガスッ、ガスッ、、(非常識への苛立ちで壁を拳で打つ擬音)
茶器にオンライン接続のスマート機能があるわけがないだろ!!
いい加減にしろ!!!!!!!
◆
「先刻、弊社にアサシンを送ってきたのは貴様らか。特派員を装って!」『何!?』「報告を既に全社的に回しているぞ。現場は大混乱だ!」『エッ? 何? 特ダネ!?』
NSTV社員逞しすぎるwww 生き生きしててふてぶてしくて、This is NEOSAITAMAって感じられる好きなシーンです。
ハッカーチームへの急襲は全滅により失敗。侵入者はどんどんと奥へと進んでくる。浮足立つエネアド社、そのCEOルームに……黒橙のニンジャがエントリーする!!
お待ちいただきたい! ここはネオサイタマではない!? エジプトのエネアド本社だというのか!?
然り!
遠くエジプト、NSTV特派員に変装したフジキド達は、当初より堂々と呪術的巨大社屋の正面からゲートを通過し、難敵を突破してきた! 我々は誰一人として、この事実に気づかなかったのだ!
確かにその通りなのだがうるせ~~~~~~!!!!!(笑)
率先して結託して読者を騙していた地の文さんにだけは言われたくありませんがァ!? クソックソッ!!(地団駄)
確かに全然気づきませんでした。でもフジキドさんも悪いよ。心臓出したり入れたりして一週間未満のうちにする行動じゃないですからね。安静にしててよ!!心配だからあ!
「国際探偵として、私はオヌシにインタビューする。アポイントは不要だ」サツバツナイトは言った。
ちょっと何言ってるのかわからないですね……
頼むから休んでくれ……。
「如何にしてこのエジプトに?」「正規の旅程だ」サツバツナイトはジゴクめいて言った。「キョート近郊より、ウキハシ・ポータルを用いて参上したまでの事」
ちょっと何言ってるのかわからないですね……
あと「正規の旅程だ」と言い張っていますが、きっとそのウキハシ・ポータルもシトカの時みたいに堂々と借りパクしたんですよね? だとしたらそれは正規の旅程ではないのですが……。
でもここ、神話級ニンジャのセトが闖入者を無視せず、多少なりとも対話に応じてくれる理由として「サツバツナイトはリアルニンジャである」事実が効いているんだと思うと、クゥ~~ッってなります。だから名乗りが「ダイ・ニンジャです」だったところにも悶えています。
◇◇
♯8
ナムサン! サツバツナイト!? サツバツナイトは今、セトにWasshoiと言ったのか? だが実際、他の者ではありえぬ黒橙! 我々がエネアド・ネオサイタマ支社最奥へ過酷なイクサの果てに辿り着いたのだと100%信じ切って決して疑わなかったサツバツナイトは、その実、エジプトのエネアド本社へ殴り込みをかけていたというのか!
◆
はい。
◆
同じ神話級ニンジャと対峙していても、歯牙にもかけてもらえないコトブキちゃんとリバティくん。実力差が圧倒的でハラハラします。コトブキちゃんボロボロだよ!
「貴方は偉そうにしていますが、リアルニンジャだから何ですか? そういう話をしています」
かっこいい~~~!!!!!
不屈で折れないコトブキちゃん素敵です!大好き!!
◆
セトは、当然、このダイ・ニンジャたるサツバツナイトについて幾分かの情報を握ってはいる。サツバツナイトはドラゴン・ニンジャの弟子、あるいは従者として、岡山県のドージョーを出入りし(略)
情報として観測する分には自然な解釈かもしれませんね。
実態はお正月生配信機材が再起動するのを、手を握り合いながら見守る関係性なんですけど……(思い出して興奮してきたけど……)
サツバツナイトが文明社会の中で、つまらぬ抗争に右往左往したらしき痕跡は幾つかある(略)首を突っ込み、ムカデやドゥルジに追い払われている。
モンスタークレーマーと化してドン引きされた挙句「頼むから帰ってほしい」とお願いされたり、目玉をリズミカルにドンズカドンズカ叩いたりしていた件の情報かと思うと……あれはなんかもっと違うやつでは…?
◆
満身創痍ながらも神話級ニンジャ・セトに踏みにじられることなく踏みとどまっているフジキドさんがすごい。というかチャドーがすごい。
肉体を伝わる衝撃余波が痺れを生み出し、全身に波及し、身体パフォーマンスを落としてくる。成る程、厄介だ。
攻撃を受けるたびにこっちはデバフかかるのに、相手は一呼吸ごとに回復してくのイヤすぎる!! しかも使い手の精神性が、執念と反復の鬼であるフジキドさんであることが、余計にチャドー厄介度を爆上げしているんですよね。チャドーにとっては、ある意味すごく相性のいい使い手に巡り会えたといえるのかも。どうなんでしょう。
セトは情報収集を行うべく、残像のリソースをコトダマ空間に注ぐ。「させぬぞ!」サツバツナイトが目を燃やし、再びセトに向かってきた。
うざすぎ~~~~!!!!キャッキャ!!(大喜び)
延々と視界に入ってきて、動きを止めても回復し、攻撃を受けるとこちらのパフォーマンスが下がり、無視すると呼吸して必殺技を打つ準備をしてくるし、避けようとすれば回り込んできて、本当に厄介なお人だよ! フジキドさんの戦闘って本当に楽しいね!
だがサツバツナイトは適当にあしらえる程度の弱敵でもない……!
うれしい~!!
フジキドさんが敵に、それも圧倒的強者として描かれている神話級ニンジャに評価されると嬉しい!!
◆
(ここまでのあらすじ)
セトはサツバツナイトをあしらいながらも、株価急落の電子情報を無視できない。暗黒メガコーポ連合の様子がおかしい。いったい何が? だが、少しでも気を逸らすと「スゥーッ! ハァーッ!」って聞こえてくる! 邪魔!!!
というわけで暗黒メガコーポ連合にスポットが当たります。サトル頑張れ!ついサイリウムを振って応援してしまう。ところでこのエピソードの時系列って【アイアン・アトラス・プレジデント!】後なのか、前なのか、地味に気になっています。
◇
サトルCEOの、ローマならぬネオサイタマの休日みたいな話。
笑えて元気になれる大傑作(PLUS限定)
*
時系列が前でも後でも特に何も変わらないんですけど、ここで頑張るサトルを見る目の私の感情がちょっと変わるので、純粋に興味があります。
◇
当然、この事実はメガコーポ連合のニンジャガバナンス法に反するもの
ニンジャガバナンス法
法律名のすごさに一瞬フリーズしてましたが、そもそも、こういう法律がまかり通るようになっているということは、既にニンジャの存在が都市伝説ではなく周知のものになっている…というAoM世界観の裏付けでもあるのでしょうね。
『リーク!?(略) 匿名の誹謗なんぞに……』『匿名ではない』
と、匿名ではないwww 笑っちゃったwww
乱筆乱文失礼いたします。
私はドラゴン・ニンジャ、数千年の時を生きるリアルニンジャの一人です。突然ですが、今、私はエジプトに来ています。
爆笑。そうね……実名でずっとずっと、コツコツ更新し続けてきたもんね!!
まさにそれはドラゴン・ユカノのカラテストレートめいた電子攻撃だった!
電子攻撃!? これ電子攻撃っていえるんですか!!?(笑)イスハークさんの『そんな! 個人?』もかわいそうすぎて笑いが止まりません。
でも、あれですね。メガコーポ連合がこぞってユカノさんブログを観察していたということは、そこそこ閲覧数はあったということになり、そのうえで誰一人、カモフラージュのための「良い」すらしていなかったという残酷な現実が見えてしま
なんでもない。なんでもないから。ユカノさんあっちにお団子あるよ!
◆
『(略)本日の記事の書き込みの発信元IPは紛れもなくエジプト。動画や自撮り写真の数々も掲載され、疑う余地はない』
この期に及んで自撮りまでしたんですか。 証拠写真という意味ではまあ……必要なのか…そうなのかも。そうなのかな……? 撮りたかっただけでは? もなかは訝しんだ。
ユカノさんカルチャースクール行こうよ!!(フジキドさんへ未だかつてないほどの強い感情移入である!)
◆
『目障りな太陽だ。だが、俺の空はお前の空より暗い』
このセリフ初めて見たときに超クールで痺れ、今もカッコイイとは思っているんですが、それはそれとして中二ポエムだったんだなぁという気持ちがある。
というわけで、エネアド企業軍に包囲されたピザタキワゴンはウィーヴくんが助けに来てくれました。無事でよかった。しかしユンコちゃんとウィーヴくんが事実婚夫婦らしいことだけは知ってるんですが、馴れ初めをまだ目撃していないんですよね。またトリロジーも読んでいきたいです。
◇◇
♯9
セトは悟った。サツバツナイトは無為無策に仕掛けたのではない。ニンジャ六騎士が一人、ドラゴン・ニンジャこそが仕掛け人。サツバツナイトは意識を失いながらも構えを解かず、チャドー呼吸を続けている……侮りがたし、未熟者めが。セトはサツバツナイトに止めを刺すべく、手を振り上げた!
◆
だが、死後硬直ですらニンジャは敵を殺すものだ。
…………(疑いのまなざし)
◆
サツバツナイトは有象無象のニンジャではない。拳を交えればわかる
うれしい!!
フジキドさんが神話級ニンジャに認められると純粋に嬉しい!!
血は足の間で橙色の火を発した。セトはこれを重く見た。これはリアルニンジャ「ダイ・ニンジャ」としての、神話的な力の片鱗だ。
神話的な力の片鱗!?
えっ……うれしすぎ!!
ずっと嬉しい嬉しい叫んでいますが、リアルニンジャという一段上からこっちを見下ろしているような人外に、フジキドさんのことを「油断ならぬ奴」と思ってもらえるの、フジキドさんが格階段(格階段?)を着々と昇っているみたいで喜んじゃう!
フジキドさん一人がどんどん人外になっていくのであれば不安ですが、その先には既に神話級リアルニンジャであるユカノさんも、マブダチのブラドおじいちゃんも、リアルニンジャ戦争を魂のまま渡り歩いてきたらしいシルバーキー氏もいるので、今のところ単純に嬉しいです。デヘヘヘ
◆
でもセトさんにカイシャク拒絶からの逆流ダメージ入った理由が心臓出し入れしたからなのはさすがにバグすぎて……セトさんがちょっとかわいそう。そんなの誰も予想できないよ。
「スウーッ……」ジゴクから戻ったぞ。サツバツナイトの目は、そう言っていた。
い、嫌すぎる~~~。そりゃ感情をあまり乱さないセトも不快に眉間の皺を深めますわよ!
そして今度こそ命を犠牲にしないタイプの「イエ・モト!」!!
未完成のワザマエとセトの力ゆえ、ソウル破壊には至らず。しかしそんな事は問題ではなかった。セトが有効打を取られたのだ!
キャーーーーーーーーー!!!!!!!(歓声)!!!!!
嬉しい!!!!!!!!!!!
◆
喉潰しで呼吸を奪われ、呼吸のできなくなったマスラダくんが力技で戦うさまが読んでるだけで痛すぎる。無理しすぎだよ!
(((……マスラダ))) 睨むマスラダのニューロンに、ナラクの声が響いた。(戻ってきたか。ナラク)
マスラダくんがナチュラルに「ナラクの座標は自分の魂」だと認識していることが端的に示されたセリフであり、もなかさんは心の中で「良い」ボタンを粛々と10回押した。
(((如何にして凌ぎきった?)))(おれ自身をカラテにした)
???
なに言ってるのかマジでわからない
ナラクの黒炎が……宇宙服を生成した。
??????
なに言ってるのかマジでわからない
◆
(((この大樹だ。此奴は大樹から必要に応じ力を引き出すか。大樹はスゴイタカイビルに根を下ろし……)))「スゴイタカイビル」マスラダは繰り返した。
「スゴイタカイビル」の一言でマスラダくんが「わかっちゃった」のシンプルに怖いですね。なんで要点を掴んじゃうんだよこの一言で……
スゴイタカイビルに接続した樹木を通して地下深くのギンカクにアクセスし、力の源を強引に引きずり上げるニンジャスレイヤー。いや怖いが?! なんであれだけのやりとりでこの戦い方がわかっちゃうんですか!?? わかりすぎててもはや怖い!!!
◆
長くなってきたので、今日もここまで。
次の感想記事で後編は終わりだと思います。あとはエピローグを加えた2記事でシーズン4の感想も完走できるのではないでしょうか!おそらく!
ではまた近いうちにお会いいたしましょう。おやすみなさい!
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次の感想はこちら。
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