暑いけど真夏のお昼がイイんです
いつも読んで頂きありがとうございます。
梅雨明けしましたが、午後から雷雨という不安定な日が続きます。
しかし、一旦日差しが出ると気温は35度超えの真夏です(汗)
夏の日差しとなると、赤外線写真の撮影です。
赤外線写真は1年ぶりの投稿です。
赤外線写真のカラー化の問題
赤外線写真は、本来は白黒なのですが、パソコンで処理してフォルスカラー(偽色)を着けることができます。
フイルム時代には無かった手法なので、現代の写真現像法ですね。
現像手順は次のとおりです。
(1)色かぶりを修整する
(2)色を変更(フォルスカラー)する
(3)色かぶりの再調整
(4)各色の色相、彩度、輝度を調整する(芸術的才能に左右されるところ)
去年は、「(1)色かぶりを修整する」が上手くいかず、2色の写真に仕上げることができず、できたとしても苦労しました。
色かぶりの修正は、色温度を弄るのですが、Adobe LightRoomやPhotoshopでは、2000K以下に設定することができず、オレンジやマゼンダの色被りを修整しきれない状態でした。
手順の最初でつまづくと、後の手順でフォローしきれないことも多くて歩留まりは悪かったのです。
色かぶり問題の解決法
Rob Shea氏が、DNGプロファイル「Infrared Profile Pack」を公開していました。
DNGプロファイルは、Adobe LightRoomやPhotoshopなどで赤外線写真用の色温度を設定することができます。
515~750nmの赤外線フィルターで撮影された画像が対象となっています。
赤外線の色温度は、約900Kだそうで、 LightRoomやPhotoshopの標準では設定できないとのこと。
DNGプロファイルはカメラ(機種)ごとに2つあります。
赤外線温度が -50 と -100のDNGプロファイルです。
(詳細なインストール方法は、Rob Shea氏のWEBページを参照してくだい)
色被りの調整
LightRoomやPhotoshopで、Infrared Profile PackのDNGプロファイルを選択し、白くしたい部分をスポイトで色温度設定すると簡単に色被りが修整できました。
色被りを取り除くと、黄と青緑の2色の画像になります。
フォルスカラー(偽色)の処理
Photoshopで、Labでフォルスカラー(偽色)処理しました。
フォルスカラーの処理方法はいくつかあるようですが、Labカラーで処理しました。
Labカラーでのフォルスカラー処理方法は次のとおりです。
(1)「イメージ(I)」-「モード(M)」-「Labカラー(L)」として、Labカラーにする。
(2)「チャンネル」で「a」チャンネルを選択する。
(3)「イメージ(I)」-「色調補正(J)」-「階調の反転」を選択する。
(4)「チャンネル」で「b」チャンネルを選択する。
(5)「イメージ(I)」-「色調補正(J)」-「階調の反転」を選択する。
(6)「イメージ(I)」-「モード(M)」-「RGBカラー(R)」として、RGBカラーにする。
この処理をすると、赤茶と淡青の画像になります。
あとは、コントラストや色を調整をします。
赤外線写真のカラー化のポイント
まだ手探りの状態で、安定的に上手くいっていませんが、綺麗にカラー化するポイントがあるようです。
(1)天気の良い日に赤外線の感度が高いカメラで撮影する。
無改造のデジカメに、赤外線フィルターを着けただけなのでコントラストが弱く写るようです。(暗いところで撮った写真のような感じになります)
強い太陽の光(赤外線)があればコントラストが高くなるので、天気の良い日のほうが取れ高があります。
いくら太陽の光(赤外線)が強くてもカメラの機種によっては、赤外線カットフィルターが高性能のため赤外線撮影ができないものがあります。
(2)撮影時は、カメラの露出計の適正露出から+2~+3明るく撮影する。
空が白飛びするぐらい明るく撮影したほうが、色が出やすいようです。
(3)色被りをとる時、色温度を調整する以外に色ごとの調整も行って、黄と青緑の色になるようにしたほうが、フォルスカラー処理後の色の出方が良くなるようです。(下手に調整すると深みに嵌まることがあるので注意)
ピンクの山って、ぶっ飛んでますねw
(4)周囲の減光が激しいというか、真ん中あたりが明るくなることがあます。可視光線用にレンズ設計されているので、赤外線では屈折率が異なるのでそうなるのだと思われます。出来が悪いレトロレンズで撮ったようです。
ズームして焦点距離を変えるだけでも変わるようです。
まとめ
赤外線カラー写真の作り方が分かってきました。
しかし、思ったような発色ができません。
色温度の調整の良し悪しによって、出来上がりが大きく左右されます。
かなり奥が深そうです。
夏は光が強くてイイのですが、連日の暑さの中での撮影は堪えます。
赤外線写真の撮影は過酷ですねw
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。