見出し画像

216

 お休みの朝なのだ。ゆっくりのんびりするのだ。へけっ。こうしくん、ガイガーカウンターなんて未だに持っているのは君だけなのだ。

 小田急線がかなりの規模で止まっていたらしい。ちょうどお休みの日に止まってくれて得した気分。いや、得なのか? 
 もちろん電車が止まることで困る人もいるけど振替輸送やらちょっと手間が増えるだけで完全な破綻はしないんだよな。ぼくは振替輸送の仕組みが理解できていませんが。

 「直ちゃんは小学三年生」というドラマの最終回をみた。
 小学生特有のままならなさが出ていて良いドラマだった。子どもたちの世界には常に大人の影が介在していて、でもその檻に気づかないでいられる自由さみたいなものを感じた。
 映画「スタンド・バイ・ミー」のラストで「あの頃のような友達はもう作れないだろう」と主人公が語っているのは、あの映画が小学校最後の夏休みで学校が別れたからああ言っていた。進学と職業訓練で子どもたちの学校は違ってくる。そうなると片方の世界にいる人はもう片方と触れ合うことはなくなる。大きくなると自分と似た人とばかり関わりあうようになる。カテゴリなしで人と関われたのは小学生の一時くらいだけだったのかもしれませんね。

画像1

白い恋人を飲める時代がきた。


ここから先は

0字 / 1画像
週に2回ほどの更新を目指しています。過去の作品はそのまま無料公開で新作はこちらで公開していきます。

アトリエ瀧田

¥300 / 月

小説の連載、エッセイ、日記、など様々な文章を公開していきます。

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?