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「選んだ世界で生きていく」01/03


  マルちゃん製麺がプロモーションで掲載しているマンガがTLに回ってきた。

  それとこんなツイートも見かけた。

 このマンガがどうやら炎上していたらしい。炎上して鎮火したあとだからどうやって燃えていたのかはよくわからない。
 調べるとどうやらこのマンガの最後で食器を妻が洗っているところが炎上したらしい。燃えている時にはなにが問題にされているのかがわかっても静かなときにはわからない。ってことは特に問題にしなくてもよかったということだ。
 現代の炎上は魔女狩りのようなもので、あいつは悪いぞと吊るし上げてみるが火が消えたあとにそんなに悪くなかったんじゃないかと振り返る。みんなが幻覚を見ている。本当に火がたっているのが見えたのだろうか。


 TV放送で『天気の子』を観た。

 TV放送したからネタバレして書くけど、ラストで東京が沈没して終わるのが衝撃だった。物語ではハッピーエンドは元の状態に戻るのが常なのに水没を是として描いたのだ。
 劇中で「今の子はかわいそう」と老人が言う。異常気象で昔のような季節を感じられなくなっての言葉だ。でも、帆高くんは最後にあの世界を選択する。他の東京で暮らす人たちも劇中では語られないがそれぞれの理由であそこにいるんだろう。かわいそがられるのでなく、自分で選んだ世界で生きていく。主体的に選択し、選んだ世界で生きていくことで、自分の人生を生きることができるのだ。
 先の「かわいそう」に対して穂高たち今の子たちが出したアンサーが「大丈夫だ!」だったのだ。異常な世界を瑕疵のように捉える大人たちに、それでもこの世界で生きていくという子供たちの物語だ。いい映画だった。

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