ファンタジーの浅瀬 第9回 Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀

正義も悪も魔族も屑も同じ空の下
Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀


「望む望まざるに関わらず、人は行いがもたらした因果のツケを自分で支払わなきゃならねえ。さもなきゃ野山の獣も同然だ」

 Thunderbolt Fantasy 西幽玹歌

第9回は人形劇「Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀」
Amazon prime、dアニメストアなど各種配信サイトで配信中。
発表順は1期→劇場版「生死一劍」→2期→劇場版「西幽弦歌」→3期。
2024年10月から4期の放送が、更に2025年には完結編が劇場公開予定です。
楽しみ〜! 見るなら今!
2024年9月26日(木)~9月29日(日)にABEMAでも1~3期の一挙放送があるようです。

凛雪鴉。作画コストが高すぎるキャラがぎゅいんぎゅいん動くのも見どころ



さて、Thunderbolt Fantasyは台湾の伝統文化布袋劇というスタイルで描かれる武侠ファンタジー

見てもらうとわかるのですが、ちょっと只事ではありません。

とりあえずこれ見て! 見た? どうなってんの???
ニトロプラスのデザイナーによるキャラデザの美しい人形が、戦い、宙を舞う! 血が吹き出て首が飛ぶ! 背後で炎が爆発する!!
作り込まれた人形と衣装、超気合いの入った小道具や舞台セット、特撮とド派手なエフェクトが合わさり最強に見える。
残虐な描写もあり(特に劇場版は出血量多め)、結構アレな展開もあるため、人形劇ではありますがお子様にはあまりオススメできません。

強い奴らが戦って肉体も情緒も滅茶苦茶になったりするのが好きなオタクには超オススメ!!!!!

クズとか外道とか好きな人にもオススメ……!!


物語は、一振りの剣が悪の手に奪われそうになっているところから始まります。剣を守る一族の出である丹翡(たんひ)は、なんやかんやで二人の男に助けてもらうのですが……。
優雅でそこはかとなく胡散臭い美丈夫・凛雪鴉(りんせつあ)。
捻くれきれない人情家で、腕の立つ剣士の殤不患(しょうふかん)。
二人を連れ、丹翡は剣を狙う蔑天骸(べつてんがい)の居城へ向かうことになります。
ところが二人の目的はイマイチわからない上、合流していく仲間たちもなんだかアレな人ばかりで……?

原案・脚本・総監修は「魔法少女まどか☆マギカ」「PSYCHO-PASS」でもお馴染み虚淵玄氏
もちろんサンファンでも一筋縄では行かない物語とキャラクターを用意してくれています。

殤は大人っぽくてカッコよくて頼れる主人公! 皮肉屋ながらも熱い心を内に秘め、泥臭く戦いツッコミも入れてくれます。いい男! いい男なので声は諏訪部順一氏
もう一人の主人公のはなんか……顔がめちゃくちゃいいです。そして口が異様にうまい。コメディリリーフ的存在と言えばまあそう……かも……?
未視聴の方にはぼかすことしかできないので、こいつの目的がわかるところまで観てください。声は鳥海浩輔氏。声もまた超胡散臭い。最高。

私の推しは2期から登場するバトル吟遊詩人・浪巫謠(ろうふよう)。生まれつき魔性の歌声を持つ彼は、西川貴教氏が声を担当しています。そういう説得力の持たせ方アリなんだ……。
優しくて口数が少なくて強くて人間やめてる人がヘキなもので、なんか普通にツボでした。
常にカッコよく死にそうな空気を纏っていて怖い。

あと「RPF レッドドラゴン」からゲスト参戦してる七殺天凌も好きです。

姫がいちばんかわいいよ❤異論は認めない。


各キャラクターには念白という……なんだろう、魔法少女が変身した時の口上みたいなやつがあります。
それぞれのモットー、生き様などを表現したごく短い詩のようなもの。
敵味方問わず、ここぞ! というシーンになると、これを知らないおじさんが読み上げてくれるんだけどこれがまたカッコイイんだわ。
日本語ではないので、公式サイトで都度確認すると幸せになれます。
このシステム他の作品にも欲しいんですが、どうすればいいんですかね。一番近い概念、キャラソンとか推し短歌……?


ともあれ、シリアスながらも楽しく爽快、目も耳もハッピーになれるサンファン、サンファンをよろしくお願いします!

この秋はみんなで凛雪鴉に滅茶苦茶にされよう!!

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