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USMLE全て90パーセンタイル越え。私の完全上位互換であるnon-US IMGがマッチした先。

常に上には上がいます。特に日本から出ればいくらでも。

私より1つ前のシーズンですが、私と同じ卒後9年目にも関わらず、内科カテゴリカルでIvy Leagueにマッチしたnon-US IMGがいます。私よりも全然素晴らしい業績の持ち主だったので、どういったcandidateだったか紹介したいと思います。

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Step1:259
Step2CK:264
Step2CS:1発合格
Step3:マッチング参加時は受験してなかったものの、その後受験して250点ほど獲得。
Others:アメリカの有名大学でポスドク中。アメリカに来る前は自国で循環器内科のフェローPhD持ちPeer-reviewed publicationだけでなく、abstractやpresentationの数も合わせると私のように100個に到達J1 visa

80個ほどのプログラムにアプライし、12個からインタビューオファー。彼の場合は以前紹介したPSTPのプログラムからも1つinvitaionがあり。

結果的に3番目にランクした本家のYaleにマッチ!!(Yale-New Haven Medical Center)

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彼と私のアプリケーションにはいくつか相違点があります。

①まずはUSMLEの点数。私は足下にも及びません。彼がインタビューに呼ばれたプログラムの詳細は分かりませんが、Yale University含め、私の業績では到達不可能なレベルです。ちなみに、卒後5年以内でこれくらいの点数を取っているnon-US IMGの知り合いが何人もいますが、誰1人Yaleレベルには呼ばれていません。USMLEの点数だけでは到達しない域です。

②彼の場合は臨床系のラボにいたのもあり、上司がいろいろなプログラムに連絡してくれてインタビューオファーを獲得できたようです。有名大学に勤めている臨床教授からの直接の推薦は本当に強いです。私はそういった上司による推しはなく、完全にコネがない状態で自力でアプライしたので、もしそういった手を使えていれば少しは状況が変わったかもしれません。が、基礎研究のラボで普段臨床と関わらない上司の場合だと、上司自身も強いコネがないと直接の推薦が有効でないとも聞きます(特にレジデンシーマッチの時)。

Conclusion

卒後5年を超えていてもそれを上回る業績があればUSMDをも凌ぐcandidateになることができるという典型例ですね、彼は。彼のようなバケモノは世界にはいます。極々稀に日本にもいるみたいです、JHHにマッチした人がいるという噂を最近聞きましたし。
そういうずば抜けた人は周囲に合わせてノリで進んでいくのではなく、明確なビジョンと素晴らしいメンターを持ち、典型的な道を外れています。有名大学での研究歴も必ず持っている気がします。一方で、有名大学在籍中のIMGはごまんといるので、彼のようなnon-US IMGは例外中の例外であり、なろうと思ってもなれないのも事実です。私自身のキャリアを振り返っても、どうしていればそのようなcandidateになれたのかちょっと見当も付かないです。

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