ERAS2020を振り返っての反省点と雑感
自分が行った準備に何か改善点はなかったのかどうか等、振り返ってみて感じる点をいくつか残しておきます。
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・私は基本的には同じPSを全てのプログラムにassignしました。しかし、個別のPSを用意する方が効果的だと思います。インタビューに誰を呼ぶか決める際まずUSMLEのスコアでフィルターをかけるものの、誰をインタビューに呼ぶか迷った時、PSの中身がプログラムの目指すものと被っている方が有利です。たとえば、underservedな患者さんを診療することを強調しているプログラムでは、そういった患者さんを診療した経験があることや興味があることを示すPSの方が良いようです。自分がマッチし得る範囲の良いプログラムにはテーラーメードのPSを送る価値はあったのかなと振り返ってみて思いました。
・Work/Research/Volunteer experiencesはやはり絶対数が増えるように記載して正解だったと思います。書けば書くほど、CVは読まれません、良い意味で 笑
・MSPEも本当に読まれていないと感じました、しっかり作ったのに(怒)
ただ、MSPEをきちんと確認するプログラムも絶対にゼロではないので、しっかり作っておいて損はないです。
・LORは、externshipではなくてobservershipだったとしても有名大学からであれば提出しておいた良いかも、という意見をちらほら聞きました。私が行ったようなexternshipからのLORはどうしてもインパクトに欠ける印象を私も受けたので、Stanfordでしたobservershipからのレターや研究からのレターを出しても良かったのかなーと少しだけ感じました。が、こればっかりはどれが正解だったか分かりません。特に私のようにインタベをしていた人がobservershipからのレターを出すのが良かったのかどうかは本当に謎。
・9月の申請時に必要な書類やUSMLEの結果が出ていない人や遅れてアプライする人は最悪な結果となっていました。特に良い業績がある人が遅れてアプライする場合は本当に勿体ないです。最初から負け戦とならないよう、全てを揃えてアプライすべきです。
・西海岸にはacademic programが少ないのもあって、AMGの中でもcompetitiveです。特にカリフォルニアはアメリカの中でも別世界です(いろいろな意味で)。NYはIMGは30%、CAはIMGは数%以下で、永住権のない人がその数%に入る可能性はゼロです。
・インタビューに呼ばれた数とマッチしてハッピーと思えるプログラムの数は大きく異なります。卒後間もないnon-US IMGでもUSMLEの点数が良ければインタビュー数は多いのですが(例えば知り合いは20個まで到達)、全部が全部良いプログラムな訳ではもちろんないです。特に循環器などのcompetitiveなsubspecialityに進む場合は、彼らの候補の中でも良いプログラムだなと思えるプログラムは数個くらいな印象でした。なので、インタビューにたくさん呼ばれて良いなーと最初は感じていましたが、彼らでも強いプログラムへのマッチは決して容易ではないと思いました。もちろん、あまり人気のないsubspecialityに進むのであればこの限りではなく、彼らがインタビューを受けたプログラムの半分以上は普通に良いフェローシップを狙える印象です。進路次第でインタビュー数の解釈は大きく変わるでしょう。少なくとも3つは良いプログラムからのinvitationが欲しいところです(75%の人はランキング上位3つのどこかにマッチ)。
・visa必要なしというステータスは最強です。もし私がvisaが必要だったとしたら、呼ばれたインタビュー数はもっともっと少なかったでしょう。
・写真に関する反省点はこちらのFellowship記事に記載しています。
Conclusion
当時かなり下調べをして申請準備しただけあって、クリティカルな反省点はないように思いますが、強いプログラムにマッチする確率をちょっとだけ上げることができたかもしれない方法やアプライするプログラム数をもう少しうまく絞る方法はあったのかもしれません。
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