「ズレズレなるままに」やっぱり出てきた! フジテレビ会見に現れたダメ記者

 日頃は緩〜く書いてるのに、2日前の“続報”とは…。
例のフジテレビ会見、結構見ていたようで、色んな話をされました。内容については別の人が書いているので、やはり元記者ですから会見の質を気にしちゃうわけです。

 「フルオープン」「時間制限なし」とした時点から、ある程度は想像してました、あんな輩が大暴れしそうなこと。SNSやらヤフコメでも、案の定、「記者のレベル」への批判が飛び交っていますな。

さすがに全部は見られませんでしたが、聞いたことないサイトとか果ては「ユーチューバーの◯◯です」とか、正直なところ「こんなの入れちゃったんだ、そりゃこうなるよ」と思って聞いてました。
フリーランスやユーチューバーが悪いとなんて思いません、それはプラットフォームの問題だから。ただ、世間がお嫌いな“オールドメディア”の記者(こちらも酷いのはいるけど)と比べると、明らかに質問の仕方が違います。簡単にいえば、トレーニングされているか否か、看板背負っている分の責任の違いだと思うわけです。
テレビの識者やヤフコメにもありましたけど、フリーランスは目立ってナンボみたいなのもいます。それもあるけど、多くは「自分の意見を主張したい病」だと勝手に名付けてます。これはフリーランスに限らず、東京新聞の某女史もそうですが。
 会見の場で、取材対象者に「社長、しっかりしろよ!」なんて叱責して悦に入るなんて、明らかに取材者の態度ではないのは誰にも分かります。
記者の質については、実は以前にも日大騒ぎのときに書いていますので、正直「だから言ってるじゃない」って思いです。↓参考までにhttps://note.com/wind_and_wave/n/n9a4a60e63e9d

 
 というわけで、フジテレビ会見でメディア、記者の質の高さを露呈したのは確かかもしれません。ただ。「あれじゃフジテレビ同情論が生まれる」というのは杞憂でしょ、そこまで一般の人は理解力ないわけじゃない。
 一部コメントでも読みましたが、「だから記者クラブで制限するのも仕方ない」という論。クラブ加盟社の元記者だけど、今どきそこまで振り切る必要はないと思います。

 記者を辞めて一時期NPB職員していました。2019年のプレミア12でメディアオフィサーを拝命した際、そりゃ色々いましたよ。いわゆるNPBパスが出ている社はもちろん、雑誌やニュースサイトにもパスを出しました。ところが中には「これ、単なる個人ブログでしょ」って人が申請してきたから、もちろん弾きます。すると球場まで来て「理由を言え、責任者出せ!」と騒がれたけど、丁重に(ホントか?)お帰りいただきましたよ。そんな輩まで入れたら、収拾つかなくなりますから。

そう考えると、あんな形にしなきゃいけなかったフジテレビが初手で失敗したのが何よりの敗因だと思います。最初にある程度入れて、カメラオープンならあそこまでオカシナ連中は入れずに済んだはず。
そうなると難しいのは、フリーランスやネットメディアの「会見に入れる基準」です。
これもNPB時代、パス問題でネットメディアと話してなんとかならないか検討したことがありました。コロナ騒ぎと自分が辞めたことで宙ぶらりんのままですが、大事なのは「責任の所在の明確化」と「実績」だろうと思います。
前者は、何かあったとき誰がどのように責任を取るかがはっきりしていること。後者は、どのような媒体でどのくらい報じているのか…ということでしょうか。

 世間が忌み嫌う記者クラブってのは、閉鎖的な面もあるのは確かだけど、いわゆる輩を紛れ込ませない装置でもあるわけです。ただ今の時代はそぐわなくなっているから、手間はかかるけど取材許可を出すフィルターは機能すべきというのが、フジテレビ会見で分かったのではないかな?

 ちょっと話はズレるけど、現在いる長野県は県庁にクラブがありません。田中康夫知事時代に廃止して以降、ないそうです。確かに行政のクラブ担当記者なんてリリースを書いたり、担当部署呼んでチョロって書くことが多い。よく言われる部屋代、光熱費もかかる。だから「なくたっていい」と普通の方々は思うでしょう。もちろん、そうだと思います。ただ、ちょっと困ることもあります。知人で白樺林を守る色々な活動をしている人がいまして、新聞や地元テレビに取り上げてもらおうと県庁に行っても、リリースを置いて帰ってくるしかない。クラブがあれば、全社回る手間もなく、集まってもらってPRできるのに長野県ではそうはいかないわけです。
記者クラブの“功罪”は色々あるけど、中には功の部分も少しはあると思います。

 さてフジテレビ会見では、同社の「社会部記者」が質問に立ちました。彼、私が警視庁捜査一課担当のときフジテレビの若手担当さんでした。名前と声を聞いてすぐに分かりました。
デイリー新潮はさっそく、「一記者ではなく社会部長という幹部。しかも日枝氏の秘書もしていたのに、出席しないことを突っ込んでいない」とちょっとネガティブな書き方をしていました。
 個人的には「へぇ~社会部長さんに出世したんだ」と思うのと、仮に元秘書であろうと会社の大幹部に会見で物申すのは勇気がいることだろうと感じた次第。何でもかんでも腐そうとするのは週刊誌の宿命とも思うけど、ちょっとばかり贔屓目に見ておりました。
 いつ、どうやって収束するかわかりませんが、少しは知り合いもいるから気になる話題ではあります。


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