「ズレズレなるままに」注目されて辞めた人、これからの人

 note、ずいぶんサボってました。

 さて、スポーツ紙のコタツ記事。元日本ハムの斎藤佑樹さんがテレビ番組の「アナザースカイ」で語ったことを書き起こしておりました。

斎藤佑樹さん、正直なところあまり取材したことありません。一度だけ、よく覚えているのは、彼がファームのヤクルト戦(戸田)で投げたとき。すでに、あまり注目されなくなっていたと思うけど取材者は私だけ。甲子園、六大学はもちろん、ハム担当もやっていないから面識はありません。それでも「少しお話伺ってもいいですか?」と声がけすると、立ち止まって「はい、どうぞ」と爽やかな返事でした。
 もちろん、いい人もたくさんいますが、ちょっと失礼な言い方すると過去にスターだった選手の晩年は、ぶっきらぼうになることが少なくない、経験上。
 まず、一見の記者には「誰だよ、オマエ?」って感じだし、「俺はこんなもんじゃない、馬鹿にするな」という雰囲気をビンビン出してくる人もいました。

 ところが斎藤さん、凄く感じがいいんです。何を聞いて原稿にしたか忘れたけど、記者はこういう受け答えに好印象を持つものです。

高校時代から、とてつもなく注目され、野球以外のことまであれこれ聞かれ、嫌な思いをたくさんしただろうことは想像に難くない。しかも、プロ入りしてからは思うような活躍とはいかないときが多かったはずだから、ぶっきらぼうでも、マスコミ不信になってもおかしくない。
 だからこそ、「もとからいい人なのか、苦労しながら処世術を学んだのかな?」と感服した記憶があります。引退されてテレビに出ている姿をみると、あの時を思い出すわけです。
 さて、例のコタツ記事を読んでみたら、現役晩年について「こんなはずでは…」とか「仲間はこんな自分をどう思っているんだろう」と苦悩していたことを口にしていたとか。見逃し配信あれば観てみます。
 ドラ1がその後に苦しんだ人は何人もみました。こうした話は若い人たちにも知ってほしいですね。

 その日本ハムの後輩、清宮幸太郎もなかなか苦しんでいるようです。実は彼より、父の清宮克幸さん(現在ラグビー協会副会長)は、私がラグビー担当のとき早大監督で、歳も同じでなんとなく気が合う人でした。
 で、ジュニアが中学生のとき所属のリトルが世界選手権に優勝、東京ドームの始球式に親子で来場した際に初めて会いました。まだあどけなくて、ちょっとぽっちゃり体型だったのを覚えています。
 確かに同期のヤクルト・村上に差をつけられた感はあるけど、巻き返してほしいと願うのです。

 そういや、そのヤクルトで活躍した度会博文さんの次男、隆輝もDeNAベイスターズのドラ1。派手なデビュー戦の後は奮闘&苦悩しているようです。
 父の博文さんとは遠征先で酒席をともにしたこともありますが、驚くほど腰が低い人で、これまたいい人。確か、試合前の球場に連れて来ていたのは長男さんだったか、隆輝だったか。父は引退後、広報をやった時期もあるけど、今はスカウトだったかな? 息子のデビューは、きっと仕事で観戦できなかっただろうなと、いらん心配していましたよ。
 いずれにしても、取材対象者の子供が活躍するって、やっぱり歳を取ったなぁ…。まぁ他人の息子さんだけど清宮幸太郎、度会隆輝とも頑張ってほしいと思います。

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