「ズレズレなるままに」元フジサンケイグループ社員ではありますが…

 中居さんに端を発した問題が連日騒がしいですな。元産経新聞社の記者でしたから、一応は元フジサンケイグループでもあったわけです。とはいえ会社もグループの末端(売上として)で、その一番端っこの社員でしたから全く偉い人たちなんか知りませんが、ふと思い出しました。

まだ若造記者だった1992年、当時は鹿内家が牛耳っていたサンケイグループでクーデターが起きました。当時、産経新聞の社長は羽佐間重彰さんという方で、確か前年まではニッポン放送の社長でした。何の話か忘れたけど羽佐間さんに話を伺ったことがあって、翌年に産経新聞に来られた際、玄関で偶然お会いしたら覚えていらして「大変なところに来ちゃったなぁ」なんて話しかけられたわけです。「何のこと? やっぱり経営大変なのかな?」なんて思っていたら、数ヶ月後にクーデターが勃発。その中に今や“悪役”になっちゃった日枝久氏もいたのですよ。

確か羽佐間さんも若くしてポニーキャニオンの社長から始まり、「職業 社長」みたいな人でしたが、日枝氏もあのころから今に至るまでずっと幹部なんですな。

下っ端ですから知る由もないですが、日枝氏が産経新聞になんらかの影響力があるかは知りません。プロ野球のヤクルトスワローズも“グループ”みたいなものと世間は認識していると思うけど、噂話は色々と聞きました。
 もちろん裏を取ったわけじゃないから与太話ですよ。例えば、ヤクルトに後ろ足で砂をかけるようにして出て行ったけど「日枝さんに頭を下げて戻ってきた」とか、系列のフジテレビではない局でメーンの仕事をしてきたけど、「日枝さんに許しを請うた」とか…。「へぇ~そうなんだ」としか聞いていなかったけど。

 それにしても、こんなに色々と起こるフジサンケイグループって、ちょっと特異なメディアかもしれません。

 フジテレビが槍玉に挙がっているけど、テレビの人たちには嫌なヤツ結構いました。もちろんいい人もたくさんいたし、今も親しくしてもらっている方もいます。
 NPB職員時代、テレビ局はライツホルダーすなわち放映権を持つと威張りまくってます、「金払ってんだぞ」と。よく揉めたのはカメラマン席の位置決め。少ない場所を分け合って抽選するのに、当日になって一番いい位置に「1台増やせ」とねじ込んだり。渦中の中居さん、レポーターでよくカメラマン席にいますが、全面禁煙なのにカメラ席の後ろでプカプカやっている。中継局にやめさせるよう伝えても、「中居さんだから」と聞いてももらえなかったなぁ。

 女性アナの上納なんて下品な話もあるようだけど、球団関係者との酒席に売り出し中のタレントやアナウンサーがいたことは何度もありました。もちろんテレビ局の人が連れて来るわけです。ご本人たちの意向かはわかりません。嫌々、連れて来られた方もいるでしょう。

ただ、アナウンサーの中には“タレント気取り”というと失礼ですが、そんな方もいました。サッカー担当のとき、フジテレビの記者さん、現場で浮かない顔しているから聴くと「◯◯アナウンサーが来るんです。今日ボクは警備員です」と。人が集まっちゃうから整理させられていました。段取り、資料を集めるところ含めて取材と思ってますが、準備は記者さん、カメラ前で話を聴くだけのアナウンサーが「今日は△△さんを取材してきました!」なんて言ってる。選手の方もニヤニヤして鼻の下を伸ばすから、「あ〜そうやって勘違いするんだな」と思って見てました。
 そんなタイプの女性アナ、今にして思えばフジテレビだけではなかったかも。夕刊フジ時代、ある球団関係者との食事に来たTBSの方はこちらの名刺見るなり「私はスキャンダルなんかないですよ」とかましてきたから、「そうですか、私スポーツの担当なので」とお応えしましたが、「あんたに興味ないし、自意識過剰だな」と思った記憶です。とてもフランクでスポーツ紙記者とも気さくに話していたのはテレ東に多かった気がします。全部、あくまで個人の感想ですからあしからず。

 いわゆるコタツ記事、スポーツ紙やネットメディアの専売特許かと思っていたら、某局のサイトニュースもフジテレビの件で「☓☓は伝えている」なんてやっております。
それと、気になるのが被害者とされるX子さん? ネット上では特定されてしまい、「被害者を守る」とか言いながらスポーツ紙のサイトはその方が「写真集を出した」と紐付けこそしないがアップしていたり…
いいのか、それで?

 いつまで続くんだろ、この話題。一昨年に亡くなった羽佐間はどう感じるだろうかと思った次第です。

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