「ズレズレなるままに」やっぱりプロ野球って妙な世界?
年末年始は箱根駅伝やら大学ラグビーなど、アマチュア競技が注目されるシーズン。ラグビー担当の頃は大学選手権準決勝が1月2日だから、元日もお仕事でした。
そういやサッカー天皇杯の決勝が元日だったときは、新聞は作らないけどクラブの担当とサッカーキャップは国立競技場に馳せ参じたっけ。完全に二日酔いなんだけど、協会幹部の皆さんに新年のご挨拶するためです。
正月は少し楽していたプロ野球担当も、松が明けると動き出します。大抵は「新人合同自主トレ」です。もちろん超注目ルーキーがいればもちろんだけど、こちらも監督やら球団社長はじめ幹部も顔を出したりするのでサボれません。
ロッテは室内があってよかったけど、ベイスターズは横須賀で海に近いし、ヤクルトも戸田の河川敷だから寒いんですよ。震えながら、原稿になる有り難いお言葉を頂戴しないといけない。鈍った身体には酷でしたな。
それはさておき、この時期にプロ野球にしかない光景があります。
合同自主トレってのも、よく考えたら不思議です。選手の契約は2月1日からなので、ユニホームは着られません。コーチ、監督も指導はできないはずなんだけど、近年はフィジカルコーチみたいな人がメニュー組んでやったりします。これ、なんか“グレーゾーン”じゃない? まぁ走るくらいだからいいんだけど、実は室内練習場で打撃指導しちゃったりしたコーチ、何人も見ています。もちろん担当記者も、そんなこといちいち指摘しないですな、どうせなら解禁しちゃうとか、何らかの規制緩和すればいいのに…なんて思ってました。
新人モノでいえば、わざわざ「入寮」を取材対象にするのもプロ野球くらいじゃないかな。「◯◯が入った出世部屋」なんてのはよくやるパターン。「子供の頃からずっと枕元にあったので」なんてデカイ縫いぐるみ持ってきたのがいたと思えばが、「親から持たされました」と布団一式を持ち込んだクラシカルな高卒ルーキーもいました。
昔はあまりいない印象だったけど、親同伴もいましたね。
入団時に妻帯者なら別だけど、例外なく寮に入ります。確かJリーグも寮に入った気がするけど、担当記者が熱心に原稿にする妙な慣習はプロ野球だけでしょうね。もう何十年も変わらず「マンネリだよなぁ…果たして読者は反応してるのかな?」と疑問に感じつつ、ネタがないからやってました。
そのうち主力級や球団が今季売り出したい選手の「自主トレ公開」が始まり、キャンプに向かっていくという1月の流れ。代わった担当さんは選手やフロント、裏方さんに名刺を配りまくって名前を覚えてもらわないといけない。キャンプ含めこの時期にどれだけ“仕込み”ができるかで、シーズンの過ごし方が違うわけです。
「球春到来!」ってフレーズ、今年も使わるの間違いだろうなぁ。ともあれ、12球団が「優勝」を目標に掲げ(ちょっと前の新庄監督を除けば…)、ファンにとっては最も胸躍る季節です。開幕したらどんどん寂しくなっていくチームもあるからね😆