「ズレズレなるままに」楽天監督人事は“不買運動”にならないの?

 プロ野球はクライマックスシリーズの一方、監督・コーチ人事が忙しなく伝わってきます。「なんで?」ってファンが言う話もないではないですが、やっぱり楽天イーグルスはちょっと異質な気がします。

 今江敏晃監督は交流戦初優勝なのに、事実上の解任だそうで。異常なのは、やはり過去10人のうち、6人が1年で首切りという件でしょう。
 これもSNS時代らしい現象だと思いますが、初代監督の田尾安志さん、デーブ大久保さんらかつての当事者が「ふざけんな💢」と直接、ユーチューブで訴えています。昔もナゾ人事で更迭された人もいたけど、黙して語らずだったような気がするからイマドキです。

 1年でクビになった6人のうち、直接知っているのはデーブ大久保さんと再登板が決まった次期監督の三木肇さん。
デーブさん自身がユーチューブで話されているから明かしますが、就任のときから大変そうでした。当時、サンケイスポーツの評論家だったので、就任が決まって電話したら「あんまりめでたくないよ。年俸4700万円って、なんで刻まれてんのか分らない」とボヤいていました。
シーズン中も「先発オーダー決めたら、開始直前に天の声が『アイツ使うな』と言ってくる。やってらんないよ」と嘆いていたのを思い出します。

 ヤクルト担当時はまだ選手だった三木さん。色々と経験して前回監督に就任した時は「おめでとう」と連絡しました。まさか1年で切られるとは思わなかったから、その後は連絡していないんですが。
 そういえば、仕事で少しお付き合いのあったサッカーの三浦淳宏さんもヴィッセル神戸の監督をしていたけど、さすがに3シーズンはやっていたんじゃなかったかな。

 今回、ファンはどう思っているのかと見ていたら、サンドウィッチマンの伊達さんがラジオで「球団は下手くそ。ファンあってのプロ野球」と話した、という某スポーツ紙のコタツ記事を読みました。    ファン不在で進行していたから、そりゃそうだよねと感じた次第です。

 かつて、巨人の長嶋茂雄監督が解任された1980年、読売新聞と報知新聞の不買運動がありました(まだ業界にいなかったけど)。そのくらい社会的影響もあったのもあるし、ミスターの人気もあればこそだと想像できます。

 企業の不正や問題が発覚した際、エンドユーザーに直結した会社は何より不買運動を恐れています。特に食品メーカーとか、競合がいる会社ならなおさら。

 さて今回、楽天ファンはどうするんだろうと気になります。楽天モバイルユーザーは別のキャリアに乗り換えたりするのかな?
ネット通販もアマゾン軸足にシフトするんだろか? …とかね。

 ネット上では、ミキタニさんに対する怨嗟の声も渦巻いているようです。ワタクシはプロ野球オーナー会議でぶら下がりしたくらいで、きちんとした取材したことがないので、どんな方かよく分かりませんが。

 まぁ楽天ファンなわけじゃないし、しかもポイ活が“楽天経済圏”メーンだから変わらないのですが、今どきのファンはこのあたりドライなのかしら?

 いずれにせよ、三木新監督には思い切りやってほしいと願います。日本ハムのコーチ時代に腐っていた中田翔を叱咤激励し、「俺があるのは三木さんのおかげ」とまで言わしめた指導力、ことに若手への向き合い方は定評があります。三木ちゃん、今度こそ頑張って!

いいなと思ったら応援しよう!