「ズレズレなるままに」 祝ハンドボール日本代表と勝利至上主義

 ハンドボール日本代表がパリ五輪の出場を決めた。元ハンドボールプレーヤー(インターハイ4強と8強)としては、嬉しかったな。自力で出るの36年ぶりって…。

思い出すのは高校時代。1984年のロス五輪に出場したジャパンの松井幸嗣さん(後に代表監督もしてます)は当時、千葉県の教員で時々、練習試合の相手をしてもらっていました。そのときに聞いたのが、「代表招集期間の給与が出ないので教員チームの同僚でカンパした」というもの。高校生ながら「ジャパンでそれじゃ夢も何もないな」って感じた記憶です。

やがてスポーツ紙の記者になり、訪れた2008年。「中東の笛」問題で再試合となり、にわかにハンドボールが注目された。サンスポも確か1面、なんとニッポン放送が日韓戦を中継するとなったけど、なにを実況すればいいか分からない。そこで経験者にレクチャーの依頼が来て、にわか仕込みでルールからポイントを伝授。当日は、野球実況でおなじみの松本秀夫アナの後ろでアレコレ説明しながらやったっけ🤔

結局、勝てずに終わり注目は瞬間で終わってしまった。

サッカーはじめ、ラグビー、バスケットとかつては海外で勝てなかったジャパンが強くなると、競技の注目度が変わる。特にラグビーは20年前のW杯担当としては、隔世の感がありますよ。今回、ハンドボールも注目されて欲しいなぁ。それと、会長さんが「借金してでも」という報奨金もね。

そこで思うのは昨今、やたら「勝利至上主義」が悪者扱いされる風潮。やっぱり勝ったから盛り上がるわけで…。子供への理不尽な指導と、競技力向上は分けて考えられないのかね? 厳しい練習と暴力的指導は別モノだし、楽しむスポーツと勝つためのスポーツがあっていいんじゃないかと。やっぱり厳しい練習の先に競技力向上と勝利があって、業界が盛り上がるんじゃないのかなと。

タイトルに「ズレズレ」と付けてるのは、イマドキの世間の考えからズレてるかなと自認してのものです、あくまで。

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