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地域のコミュニティを育てる事業 『wind&soil』をスタート
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『wind&soil』とは?
エンタメ、学び、食などを企画するイベント事業です。地域にとって新しい「風の人」も、地域に根付く「土の人」も共に、趣味性の高いイベントを通して友人ができることで、安心して地域で”暮らす”ことができるようになることを目指します。
事業コンセプト
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昔は、固定化された集落という組織で
冠婚葬祭から祭りまで、生活を相互補助で成り立たせていました。
部落や集落という組織が機能を果たさなくなった現代において、
近所の世話焼きのおばさんに育児の相談することや、
年の近いお兄さんに美味しい居酒屋を聞くこともできない。
本人が心から楽しいと思える場を通して、
ちっちゃな心の悩みを話せる人と出会えるようにすること。
そして、「まーぜーて!」と
ちょっとだけ気になる人も足を踏み入れられるようにすること。
そんな過ごしやすい風土ができればと、
wind(風)とsoil(土)を組み合わせた言葉にしました。
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風土について、こんな詩があります。
風土という言葉があります
動くものと動かないもの
風と土
人にも風の性と土の性がある
風は遠くから理想を含んでやってくるもの
土はそこにあって生命を生み出し育むもの
君、風性の人ならば、土を求めて吹く風になれ
君、土性の人ならば風を呼びこむ土になれ
土は風の軽さを嗤い、風は土の重さを蔑む
愚かなことだ
愛し合う男と女のように、風は軽く涼やかに
土は重く暖かく
和して文化を生むものを
魂を耕せばカルチャー、土を耕せばアグリカルチャー
理想を求める風性の人、現実に根をはる土性の人、集まって文化を生もうとする
ここに「風土舎」の創立を宣言する”
(玉井袈裟男)
wind(風の人) " or " soil(土の人) ではなく、
wind " and ” soil 。
WとSは大文字ではなく、これから育てていく意味も含めて小文字。
「wind & soil」が田舎の新しい生活基盤になればいいなという想いを込めて。
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東京の友達からよく「必要な物があったら送るよ?」と言われますが、こっちにいてもAmazonさえあれば、ありがたい事に、大抵のものが揃う時代です。
ただ、自分が今楽しく暮らせているのは、同じ価値観で話せる同世代の輪に入れてもらえたからであり、彼らとの繋がりこそが、ここで暮らし続けられる唯一の理由です。
今度は、その輪を作ったり人を繋ぐことが、自分の役割だと考えています。
立ち上げの背景
福島県南相馬市小高区にUターンして早くも3年目に突入。
この地域は福島県の沿岸部に位置し、約10キロ先では今もなお原発事故による避難解除の準備を行なっている場所です。
そんなまだまだ課題が多い地域ですが、同世代の素敵な友人たくさん出会い、こっちに来る前は全く想像ができなかったくらい、ワクワクした楽しい日々を送っております。
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ある日、昨年の秋に移住してきた友人と食事をしていると、「今日飲みに行きたいと思っても、誘える友達がいないんだよね」というボヤキを耳にしました。
小高には若者のコミュニティがあり、私が気軽に連絡できる20代~30代が数十名います。
しかし、彼らはさまざまな仕事に従事しており、自分の事業を運営している人も多く、気軽に誘うことはできないこともあります。
そんなことをきっかけに、以下のような考えに至りました。
◯「今日」飲みに誘える友達がいない理由
・それぞれの事業で忙しく、休みが合わない。
・相手のスケジュールがわからない。
・「今日、何をしてる?」と誘うハードルが高い。
・市町村を超えて新しい友達を作る機会がない。
◯「今日」飲みに誘えないと何が困るのか?
→「今日」飲みに誘えないということは、仕事や生活の些細な問題に気軽に頼れる人がいないということ。
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・仕事の悩みを話したいけれど、気軽に飲みに誘える人がいない。
・歯が痛いけれど、良い歯医者がどこにあるか教えてほしい(田舎はググっても情報がない…)。
・新商品を作ったから、素敵なカメラマンに写真を撮ってもらいたいけれど、知り合いがいない。
気軽に遊びに行ったり悩みを相談できる人と出会い、良好な関係を築ければ、地域で「住む」のではなく、安心して「暮らす」ことができるでしょう。
◯解決するためのアイディア
→共通の趣味を楽しめる空間を作り、人々を繋げる。
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同じ興味。例えば映画、音楽、アイドル、アニメ、スポーツ。そんな共通の趣味の話で盛り上がった時に、初対面でも年齢や性別を超えて心が繋がるでしょう。
でも、初めて会う人だと声かけづらい。。。そこで、その場に自分との共有点を紹介してくれるコミュニティマネージャーがいることで、より多くの繋がりを作り出せるのではないかと考えています。
◯では、具体的に何をするのか?
→「魅力的な地域の会場」×「地域の人」×「その人の趣味を広げたコンテンツ」の3つを掛け算をしたイベントをプロデュース。
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→イベントのコンテンツは、食・学び・エンタメなど地域の若者が本当に楽しむものを。
旧避難地域では素晴らしい施設や活動拠点がいくつも生まれています。
私は自分の拠点を作るのではなく、地域で活躍する方々の拠点をお借りし、彼らの事業や趣味を広げたイベントを企画・運営することで、地域をまたいで楽しく繋がることができると考えています。
第1回目イベントが決定!
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新感覚!自宅の日用品が舞台に登場。小道具参加型演劇!
東京、大阪で活動している南極ゴジラが、福島県南相馬市小高区で『地底探検』を2023年10月21日、22日に上演します。昨年、小高駅の駅長室で行われた公演に引き続き、第2回なる今回は120分の長編作品。舞台で使用する椅子やライトなどの小道具は、街の方々からお借りし使用します。いつも何気なく使っている日用品が舞台上に置かれると、まるで自分も参加しているみたい。今回はそんなちょびっと参加型の公演です。
◯イベント概要
タイトル:『南極ゴジラの地底探検 @ 南相馬公演』
日時:
2023年10月21日(土)
開場:17:00 / 開演:17:30 / ホワイエパーティー:19:30〜20:30
2023年10月22日(日)
開場:16:30 / 開演:17:00 / ホワイエパーティー:19:00〜20:00
会場:
小高交流センター あそびばラシクル
〒979-2124 福島県南相馬市小高区本町2丁目28
料金:
[前売りチケット] 一般:3,000円/U25:2,000円/高校生以下:1,000円
[当日チケット] 一般:3,500円/U25:2,500円/高校生以下:1,500円
※上演後のホワイエパーティのワンドリンク券付き
予約URL:https://ticket.corich.jp/apply/282773/
各回先着60名様限定!