お気に入りのシステム手帳が薄革とスポンジとボール紙だった話
自分の気に入ったカッコいいものだけを所有したい。
と思いつつ、いろんな理由からカッコよくないものや、がらくたが身の回りにあふれています。
せめて、自分から近い距離にあるものだけでも、そうありたい。
だから、文具にはそれなりにこだわってきました。
中でも、システム手帳のバインダーはカッコよさを追求しています。
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1冊を使い込む。それが革の手帳をカッコよくする近道です。
しかし、使い込むその1冊を、厳選しなければなりません。
ずいぶん昔のことですが、気に入って使い込んだバインダーがありました。
梅田の阪神百貨店で購入したそれなりに高価な品です。
デザインが洗練されていて、厚くてふかふかなレザーで、このシステム手帳があればもう他はいらないな、と思ってました。
1年ちょっとして、ベルトの差し込みループが取れてしまいました。
バインダー表皮に空いた穴から、内部の構造がのぞけました。そこから見えた景色に驚きました。
分厚いと思っていた革は極薄のぺらぺらで、その下にスポンジシート、その下にボール紙という構成だったのです。
スポンジの弾力とボール紙の硬さを、分厚いレザーの質感だと勘違いしていたのですね。
そのバインダーは廃棄しました。冷めてしまったのです。どの道、1年でループが取れてしまうようでは耐久性が低すぎます。
これを教訓に、システム手帳のバインダーはデザインよりも「レザーの品質」や「造り」を重視するようになりました。