30年の時を超えて。ようやく手にしたあのころのシステム手帳、ウィンチェスター。
40年以上前に作られたファイロファクスのバインダー、ウィンチェスターを入手して使い始めました。
手帳を開くと、金色で刻印された文字が目に飛び込んできます。
そのたびに、テンションが上がるのです。のどから手が出るほどこの手帳が欲しかった90年代に、思いを馳せて。
私がシステム手帳を使い出したのは、社会に出た1993年ごろ。おかねが無かったので、プラスチックのリフィル保存用バインダーを手帳として使い始めたのを覚えています。
当時「スーパー手帳の仕事術」を読んでファイロファクスに興味を持ったのですが、著者の山根一眞さんが惚れ込んでいたウィンチェスターを店頭で見かけることはありませんでした。
ファイロファクス社のカタログを確認すると、90年代半ばにウィンチェスターは終売したようです。
私が興味を持ったのと同じタイミングでウィンチェスターは姿を消したのでした。
今のようにネットは発達しておらず、情報が乏しい時代です。実物を手にしたこともないまま、ウィンチェスターは私の中で「伝説のシステム手帳」になってしまったのです。
その後、ネットでオークションやフリマが発達し、手に入れようと思えばあのころの憧れを手に入れられるようになりました。
でも、すでに贅を凝らした高品質なバインダーが市場にはあふれています。オーセンの革の手触りを知ってしまった今、あのころの憧れを手に入れても幻滅するだけじゃないだろうか。
なんだか怖くて、ウェンチェスターを入手するのを先送りにしていました。
でも、ウィンチェスター「もどき」が手に入って、やはりオリジナルを手に入れておこうか、と決心したわけ。
で、現代の高品質バインダーたちと比べて、どうだったのか。
そのへんについては、また後日、書くとしましょう。
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