ファイロファックスの高級システム手帳「グロブナー」に80年代の英国の本気を感じた
ファイロファクスのシステム手帳「グロブナー」を入手しました。
伝説的な「ウィンチェスター」と同時期に英国で作られた、ラグジュアリーなバインダーです。
よみがえる33年前のファイロファクス
メルカリで入手しました。
手にすると、いわゆる「良いもの感」があります。
ウィンチェスターが荒々しくもタフな実用品とするなら、こちらは贅沢な高級品、といった趣です。
9KLF 7/8、というモデル。
1987年のカタログを引用します。
Grosvenor(グロブナー)というモデルが、型番が一致します。形も同じですね。
キッドレザー(子山羊革)の高級モデル、という位置付けのよう。
33年も前のバインダーでした。私が高校生のころです。
英国の本気を細部に感じる
細部のディテールを見ていきましょう。
ゴールドのコーナー金具が目立ちます。
ボタンがちょっと大きい気がします。前所有者も中古で入手したもので、その前のオーナーが修理したんじゃないか、とのことでした。
全体的に、緻密で、繊細です。
英国製というと、タフで実用本位という印象でしたが、このバインダーにはそんな雰囲気はありません。
豪華だけど耐久性は高くなさそう
ポケットは2段構成。
コバはヘリ返し。キッドレザーということもあり、耐久性は高くはないでしょう。
特に、背表紙の折れ曲がる部分はすぐにすり切れる気がします。すでに少しダメージあるし。
でもせっかくこんなにいい雰囲気なんだから、実用品として使っていきたい。
エクリドールを合わせてみました。シルバーだと似合いませんね。ゴールドのエクリドールのほうが、決まりそう。
・2020-04-21初出
・2022-10-30noteに転載