散歩のついでに富士山には登れないけど、計画してる間に頂上は先に登った人でいっぱいになってしまうかも。富士山そのものが変化して、無くなってしまうかも。
散歩のついでに富士山に登った人はいない、と言います。目標達成には入念な計画が必要なのだ、という意味です。
しかし仕事をめぐる環境は、富士山のように不動ではありません。何もかもが、あっという間に変化していきます。
「仕事は楽しいかね?」において、主人公にマックス老は「あなたが目標に到達するまで世界は待ってくれない」と述べます。
「富士山の頂上」という魅力的な立地を、先に登った人が占拠して、私がたどり着いた時には足を踏み入れる余地がないかもしれません。
噴火で富士山の形が変わり、登れなくなるかもしれません。登っている最中に、それが起こるかもしれません。登りたくない山に変わってしまうかもしれません。富士山そのものが無くなってしまうかもしれません。
そういえば「計画が失敗するのは失敗を計画しているからだ」という格言がありましたね。「仕事は楽しいかね?」の主人公はまさに、計画通りに起業を進めて、環境が激変し、失敗したのでした。
起業にたとえるなら、富士山に登る計画を立てるよりも、散歩して富士山を眺めつつ、身の回りでいろいろと試しましょう。
草原を走り、木に登り、川に潜っているうちに「いいもの」を発見するかもしれません。それが、あなたの起業のきっかけとなります。