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1年たってからが本当の勝負。「開業祝い」を実力と勘違いしてはいけない。起業の現実。

「1年するとね、お客さんがガクッと減ってね」
「そこでやっと気づきました。最初の1年はボーナスなんだって」
「どんなパンが好かれるのか。値段はこれでいいのか。改めて、店作りに取り組みました」

上記は、あるベーカリーへのインタビュー記事です。業界専門誌に載っていました。

読んだときはピンと来なかったのですが、今改めて思い出しています。

▼何年の何月号にあの記事が載っていたのか思い出せない……

このベーカリー、出張先でたまたま買って食べて美味しかったので覚えてるんですけど、あれだけレベル高い店でもそういうものなんだな、と。

いや、記事にあったように2年目でいろいろと改善したから、さらにレベルアップしたのかもしれませんね。

我がパン屋も開業して1年ちょっと経ちましたけど、確かに初年の好調はボーナスです。

2年目の現在、ガクッと減るほどには落ち込んでいませんが、1年目のようなグングン伸びる高揚感はありません。

それはそうでしょう。パン屋ですから。

近所にお住まいのお客さんが、家族で食べる糧を求めにいらっしゃる。そんな商売が、右肩上がりに伸びていくはずはないのです。

まずは

「今日はあのパン屋さんに行こうか」

と地域にお住まいの方に認識してもらう。日々の生活の中で意識される存在になる。

そこからでしょうね。

お客さんと接していると、その段階に達しつつあるのかな、と実感しています。幸いなことです。

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