見出し画像

正月、パンデミック日記

ことの始まりは大晦日、12月31日。

毎年大晦日は自分の実家に帰省するのが恒例行事になっている。この日も朝から実家のある大阪まで家族で帰省した。

実家に帰ると、父親が仕事やら地域の会合やらでこの頃忙しくて体調が悪いなんて話をしていた。

そして、妹も帰ってきて、家族そろって昼食を取っている頃、父親がおもむろに体温計を取り出し熱を測りだした。

結果、38度ほどの熱があったらしい。

それを聞いて、インフルエンザだったらどうするよ、みたいな話をした。

うちの妻と妹は、何やら今までインフルエンザに感染したことが無いらしく、大丈夫だろう、なんてことを言っていた。

うちの子どもは、ちょうど先日インフルエンザの予防接種を受けていた。が、抗体が出来るまでは約1週間ほどかかるとかで、大丈夫かな~なんて話をしていた。

そして自分は、意味があるのだろうか、なんてことを思いながら、会社が一部負担してくれることもあって、毎年インフルエンザの予防接種を受けており、今年も予防接種済みだ。

そんな感じで不安を抱えながらも、毎年の通り紅白歌合戦の前半が終わるくらいに実家を後にした。


そして迎えた新年、1月1日。

わが家はみんな体調良好、昼食にふるさと納税で届いたおせちを食べる。

おせちを食べながら、実家へ連絡。父親の体調について聞いてみると、調子は悪そうだけれど熱は下がった、とのことだった。

1日で熱が下がったらしいので、じゃあインフルエンザじゃなかったのかと少し安心して、夕方頃に初詣へ。子どもがおみくじで見事大吉を引き当てて喜ぶ。

すっかり冬休みの生活リズムに馴染んで、夜も元気な子どもと少し夜更かしをして就寝。


1月2日。朝起きると子どもが少し咳をしていた。気になって体温を測るも特に熱などはなし。本人も元気そうだったので、朝から初売りに行っている妻と合流して外で昼食を取る。

その後、帰宅して、この後外遊びをして、再び夕方頃に空いてきたであろう商業施設へ買い物に行くか、なんて話をしていたが、子どもが眠たいと言い出す。

夜も元気なわが子がどうしたんだろうと思い、体温を測ってみると、結果は38度の発熱。実家へ連絡すると、ちょうど自分の母親も同じくらいタイミングから38度ほどの熱を出しているらしい。この感染力はやっぱりインフルエンザなのだろうか。

ということで、スーパーへ色々と買い出しに行く。年末年始、コンビニやスーパーが平常運転なの本当にありがたい。が、病院は軒並み閉まっているので、とりあえず家にあった薬を飲ませて様子を見る。


1月3日。本当なら毎年この日は妻の実家に帰省するのだが、当然ながらにキャンセル。

この日、子どもの熱が39度まで上がる。そして、妻も38度ほどの発熱、実家から妹もダウンしたとの連絡が。これで、自称インフル耐性ありの2人も脱落。12月31日に集まってたうち、自分以外が全員ダウンしたことに。

効果を疑っていた予防接種の偉大さを思い知る。

子どもに「なんで大吉が出たのにこんなしんどい思いをしないといけないの~っ?」なんて言われて、「大吉じゃなかったらもっとしんどかったのかも知れないよ」なんて適当なことを返していたが、やっぱり信じるべきものは、長年人類が積み重ねてきたサイエンスの力である。


そして、1月4日。熱の下がらない、実家の母親と妹が病院へ行ったらしい。結果、母親はインフルエンザ陽性で、妹は陰性だったらしい。

もう何が何やら良く分からなくなってきた。

とりあえず、子どもの熱は37度台に落ち着く。妻のほうは相変わらず38度ほどの熱はあるのだが、寝るでもなく、元気に子どもと漫画を読んでいる。

やっぱり、妻と妹にはインフル耐性でも備わっているのだろうか。だとすると、インフルの予防接種で安心している自分にも、まだ何かしらの家庭内感染のリスクが残っているのかもしれない。

良くわからないが、人類の英知たる感染症予防の基本を忠実に守っていくことにしよう。健康第一。

いいなと思ったら応援しよう!